東日本大震災から14年(緊急燃料輸送車について追記あり)



<はしれ ディーゼルきかんしゃデーデ すとうあさえ/楽天>


14年が経ちますね。

こちら、埋め込みが今うまくいかないのでリンク貼っておきますね。雪の中を被災地へ向かう市営バス。
(埋め込みできるようになったので貼り直しておきます)




絵本『ディーゼルきかんしゃデーデ』を思い出しました。思い出すだけで泣きそう。

リンク集が続きます。

東海新報さん。連ツイです。


子供たちに後から影響が…。

東海新報さんのツイートの続きに、「震災から10年ほどの期間、教育現場はとても慎重でした。防災・復興教育の授業でも「津波の映像やショッキングな写真は使用しない」を多くの学校が徹底していました。それほど子どもの心身に影響を及ぼすものだったということです」と書かれていました。そうですよね!

あの、先日のNHKのドラマ『水平線のうた』を見たんですけど、最後の最後のクライマックスで、音楽とともに今の静かな海辺の遠景を映したあと突然、311の当日か数日後かの、津波で家や何もかもが押し流された沿岸部の景色がバッと映って、ぎくりとしてしまいました。当時の凄惨な状況とか、時間経過とか、表現したかったことは何となくわかるんだけど…これ必要だったのかな…と思ってしまった。少し前までは、「このあと津波の映像が流れます」と注意書きが出たのに、なんにも出ずにいきなりだったなー、と。

静かだけれど奇妙にがらんとした、綺麗に整地された海辺の景色、それだけで、何があったかわかるのに。
それとも、もう14年経つから、当時の状況を直接は知らない若い人も増えていて、そういう人たちに伝えるために…?

阿部寛さんの熱演は良かったので、ちょっと残念に感じてしまいました。あと、亡くなった家族の姿がばっちり出てきたところも過剰な演出に感じた。あれは、阿部寛さんが驚いて見開いた目と、そこから溢れる涙を、ドラマ内でたびたび出てきた青く紗のかかった何者かの視点で映すだけで、彼の目に何が映っているのか十分伝わったと思うんだけどな。(監督さんが『正欲』のかただそうで、私あの映画合わなかったので少し納得してしまった)

ただ、コンサート会場を提供したオーナーさんのお話には胸打たれました。そこだけドキュメンタリーのような撮影で、語っておられた内容もご自身の体験だったそうで…。子供たち3人を家に残してご親戚の様子を見に行って、ご親戚は既に避難していて無事だったけれど家に戻る前に津波がきて、お子さん3人とも亡くなってしまったと…。なんてことだろう…。どれだけ後悔されたことだろう…そんな思いをした方々が、どれだけの数いらっしゃるんだろう。

そんなことを考えました。
改めて、亡くなった方々のご冥福と、ご家族ご友人を亡くされた、今も帰りを待っている方々に、お悔やみを申し上げます。

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(3/13追記)
おお!絵本のデーデの本物だ!そして廃車に!?知らなかった…

もともと廃車同然で、「ありがとう」のヘッドマークをつけて廃車を待っていた時に燃料輸送車として最後の働きをしたとか、解体された車両の銘板が郡山の鉄道部に寄贈されたとか、関連ツイートも読むほどに目頭が…。あの時、あちこちでこういう助け合いの動きがありましたよね。(追記以上)

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私事で恐縮ですが、今年は夫がまさにこのホテルに、被災数日前に不倫相手を宿泊させていたという事実を知ってしまっているため、なかなかに紀元前と紀元後感があります。時代の断層。
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“東日本大震災から14年(緊急燃料輸送車について追記あり)” への6件の返信

  1. 今年もエントリをありがとうございます。
    こういう支援が、あの時あちらこちらでありました。
    神戸から給水車ごとやってきてくれたり。
    大学の船でやってきてくれた、長崎大学医学部生と大学病院の医師の皆さんが、避難所に2週間同宿してくれたり。
    どれだけ助けられた事か。

    今20歳前後の若者に、意外な大きさのトラウマが残ってる気がします。
    被災当時は自分の言葉で震災や被災体験を語れなかった、自分の裡に抱えてしまったからなのかもしれません。
    その年代の人たちと話す機会がある時は、意識して震災の話題は避けています。
    向こうから話さない限りは、触れる事はありません。
    話せば楽になると知ってはいますが、話せるようになるまでには、時間も努力も気力も、いろんなものが必要ですから。

    それにしても、例の「ちょっといいホテル」に呼び寄せてたんですか。
    ほんと残念というか、呆れてものも言えないというか。

  2. k.satさん
    こちらこそ、読んでくださってありがとうございます。長崎大学医学部生と医師の皆さんが!船で!2週間も滞在!?すごいですね…!

    今20歳前後の若者に意外な大きさのトラウマが…そうですか…。意識して震災の話題を避けて、そっと気遣ってくれるk.satさんのような大人が、すべての若者たちの側にいてほしいものです。

    そしてそうなんです例の「ちょっといいホテル」に!呼び寄せてたんですよ、すごいですよね。呼んだわけじゃない、相手も近い業種の人だったから向こうは向こうで出張で来てたんだ、って言われました。どーーーでもええねんそこは。

  3. そうなんです、避難所にミニ診療所みたいに常駐してくれて。
    毎朝一緒にラジオ体操しましたよ。
    何かあっても大丈夫だって、随分と安心したものです。
    そして子供たちは、非日常を受け入れて楽しもうとしてました。
    その年末、釜石東中の全校生徒(いわゆる「釜石の奇跡」を起こした子供たちです)が第九に参加してくれたのですが、まあ元気で。
    高台から街が飲み込まれるのを見てた子供たちなんだよな?とその時も思ったのを覚えています。
    でも年々、そうして関わる子供たちが、様々抱えていることにふと気付き、あれ、これは…と思った次第です。
    自覚なく傷ついて昇華できないままでいる人たちが、無理に傷をえぐられないように、少なくても震災を扱う作品ならば配慮して欲しいですね。

  4. k.satさん
    おお、いわゆる「釜石の奇跡」の…。そうですよね、自覚なく昇華できないまま…。
    私こそ直接被災したわけではないし、考えすぎかもしれないのですが、震災の傷を癒す物語だと思ってドラマを見ていたのに、実際の津波映像(引いた後とはいえ)が突然差し挟まれたら、心構えがなさすぎてびっくりするんじゃないかと思ったんですよね…そんなふうに傷ついた人がいなければいいのですが。

    それから、今回このお話を伺って、うちの子もそうなっていないか、一層気にかけよう、と思いました。両親の離婚、父と母の決裂って、子供にとっては世界の終わりに等しい衝撃のはずで。本人元気そうではあるのですが、だからといって平気なわけないな、と。

  5. あ、そうか…。
    タローさんにも繋がる話ですね。
    お役に立てたなら甲斐がありました。
    でもあひるさん、まずは自分を労ってくださいね。
    間違いなくご自身が傷ついているのですから。

  6. k.satさん
    ありがとうございます…そうですね、傷ついた自身のケアを後回しに、蔑ろにしない、というのは常に念頭に置いています。飛行機事故の時など、子供より先に保護者がまず酸素マスクを付けるように指導されるそうですし。今は本当に、うちの家庭の中はそういう非常時なのだと思っています。自分が倒れてる場合じゃないので。

    k.satさんが言ってくださったように、子供の傷は時間が経つにつれて顕在化してくる可能性が高いので、それに備えておこうとも改めて思えました。

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