クドカンドラマ『不適切にもほどがある』批判的レビュー、茶化さないでほしかった [まじめに][フェミニズム]

不適切にもほどがある!

<不適切にもほどがある! シナリオブック
宮藤官九郎>

はい!ええと、すいません元気にはい!って言っといてなんですが、クドカンドラマ『不適切にもほどがある』に対する批判的レビューです。好きだった人には申し訳ないんですが…いや、面白いところやぐっときたところもあったんだけど…クドカンドラマ好きなだけに辛かった…というお話です。

どうしたって楽しく書けないだろうな…とほぼお蔵入り案件だったのですが、令和うる星やつら記事にちらっと書いたらぜひ読みたいですとお便りをいただいてしまい!ほんとにラジオみたいな様相を呈してきた。そんなのすごく嬉しいじゃないですか!

それに、『虎に翼』とかね!(見てます!)その主題歌『さよーならまたいつか!』で米津玄師さんが米津米津してるとことかね!(聴いてます!横ピース!)それから共同親権法案がとうとう可決されてしまった日には激しく落胆しましたが、ネット上では廃案をめざそう、それが無理でも何とか有効な附帯決議を付けよう!とまだまだ活動してらっしゃる方がたくさんいて。反対署名も20万を超えて!

そういった、難しい題材にとことん真摯に取り組み、かつ素晴らしい作品を作り上げている方々、諦めずに世に訴えようとしている方々がたくさんいることに、とても勇気づけられているこの4月なので、『ふてほど』に関しても、やっぱり黙っていないで書こう、と思うに至ったのでした。

批判的レビューというか、単なる一個人の感想です。「私にとっては笑えなかったし、悲しい気持ちになってしまった…」という。でも、その個人的感想も、黙っていると無いことになってしまう。今回のドラマに対する違和感が、あまりに最近の自分のテーマに重なりすぎているので、沈黙のままにせず書き残しておきたいと思って。それに、好意的でない感想も、共感してくれる人にとっては何かの救いになるかもしれないし。

そんなわけで!前置きが長くなってしまいましたし、本文も9000字越え!と長くなってしまいましたが、アップします。
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体外受精の分娩で大変な目に遭った私が、代理出産について思うこと[分娩記録][生殖医療][まじめに]

はい、少し久々、真面目な話です。
代理出産について。
とってもシビアでシリアスな話題なので書きあぐねてきたのですが、こんな体験をした私だからこそ書けることがあるのではないか、と思うので、書きます。

ここ2〜3年でしょうか、代理出産や、卵子の冷凍保存、子宮移植(子宮再建)というものを、女性のための素晴らしい選択肢であるかのように取り上げるニュースをよく目にするようになりました。

卵子凍結や代理出産が、女性を妊娠出産というくびきから解放し、キャリアを中断しなくても済む、先進的で合理的な方法である、かのように紹介し、だから若いうちに卵子凍結をしておく女性が今増えている、というようなニュース記事や、web雑誌のインタビューを見かけます。

ただ、そのような記事では、危険性についてはほとんど触れられていません。

今例に挙げた手段を経て子供を授かるためには、必ず体外受精をおこなう必要が生じます。そして、私には体外受精による出産でトラブルが起きた経験があるため、これを安易に他人に勧めようとはとても思えないのです。
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『AIの遺電子』アニメ1話に今更ながら深く衝撃を受ける、『異人たちとの夏』が現実になりつつある感[まじめに]

…何つうことしてくれてんの…。

これが第一感想でした。

顔を覆って泣いてしまったじゃないか(本当)。
人が、いや自分ね?わたくしが、48にもなろうという身で、いまだ自己とは…とかアイデンティティの獲得にもがいているというのにあなた…。
1週間前のバックアップは果たして自己と、その人と言えるのか、とか…。
そんな命題突きつけてくるのやめていただけないです!?

第二感想はブラックジャックか!だったんですが、まさしく秋田書店から出版されてるしチャンピオンで連載してたとか!合ってた!(何かが)

こんな感じの動揺でとっちらかった感想が続きます。
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更年期障害と漢方医と長年眠れていなかった私 [まじめに][機能不全家庭]

<枕 パイプ 43×63>

はい、体調メンテナンスメモの続きです。そうなんです!更年期!

あひるちゃん、しばらく前から更年期突入していた。
母の介護で気づいてなかったけど。他のストレスで気付くの遅れたけど。

諸々の不調にやっと意識を向けられるようになって、これって更年期障害なんじゃないかしら…?と思い、母が亡くなってから半年後くらいに、ようやく婦人科に行ってみたんですね。

それで、婦人科の問診票って最終月経について書くじゃないですか。
そこで私、あれ?前の生理って…いつだった…?そういえばしばらく来てない…?って。妊娠かよ。いやそんなわけないのよ。もしや!生理、上がってるーーー!?(入れ替わってるーー!?かよ)
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分娩後大変だったこと、『屍鬼』の多臓器不全を実感、産後1ヶ月は水に触るな [ゾンビ][分娩記録8]


<屍鬼(一)[小野 不由美]>

はい!そんなわけで、ようやくひと段落つきました、2014年に出産したあひるちゃんの分娩記録シリーズ。壮絶。分娩日記ってもうちょっと牧歌的なものじゃないのか。すいませんほんと。重くてヘビーな内容(ダンシング盆踊りみたいな表現)に、お付き合いいただきありがとうございました(てかダンシング盆踊りって何)。

さて。ここでは各エピソードに入りきらなかったこぼれ話を、これを機に2023年の今改めて振り返っておこうと思います。

まずは失血から。
オットくんの相変わらずなゾンビ発言の話を書きましたが、ゾンビといえばついでにこれも書いておきますとね?(だからそこの補足必要かな!?ほんとあひるちゃんもたいがいだよね!)

担当医師T先生が「これだけの出血量だとどんな臓器にどんな影響が出るかわからないから怖くて休みが取れない」と仰っていた言葉にですね、私が思い出したのは小野不由美主上『屍鬼の死因でした。あれ、まあゾンビじゃないですか。作内では「起き上がり」ね。怖い呼称だな〜普通の言葉なのに怖いな〜さすが主上だな〜。
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分娩感謝シリーズ、生まれたてのうちの子、大人な新生児 [まじめに][分娩記録7]


<育児なし日記VS育児され日記 逢坂みえこ>

はい、いよいよ大詰めとなりました、あひるちゃんの2014年の出産日記。長文詳細記録その補記(育児の孤独)看護師Mさん克実小ネタ担当医師T先生オット母オットくんの発言その1その2(ゾンビ)、と来まして。

ついにうちの子登場です。
2014年の出産について、3年後の2017年に書き起こした文章です。

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2017年3月30日

分娩感謝シリーズ、生まれたてのうちの子、大人な新生児

分娩で命を落としかけた感謝シリーズ、そういえば!うちの子タロー(仮名)にも感謝しなければなりますまい。
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分娩で命を落としかけた私にオットが言ったこと、番外編 [ゾンビ][分娩記録6のつづき]


バイオハザード RE:4

うん、タイトルが出オチ。
はいご想像通りの内容なんですが一応書きます。これまでは2014年とか2017年に書いたものでしたが、2023年現在書き下ろしです(そんな大層なものか)。

えー、再三に渡り書き記して参りましたがわたくし死にかけまして。測れただけで4千ミリリットルの出血。とんでもねえ。術後直後はほんとに酷い状態だったらしい。っていう話はね、良い話としてオット母のとこで書きましたけども。失血で顔色も尋常じゃなかったし、とオットが説明してくれた際にですね、良い話としてまとめたかったから書かなかったんですけど。
オットくん、続けてこうも言ってまして。

OT「うん、これ知ってる。ゾンビでよく見るやつ。って思った」

ゾンビ(映画やゲームやら)でよく見るやつ!わがやでお馴染みの!
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2人目以降を授かれなくなった私に、オットが言ってくれたこと [まじめに][分娩記録6]


スラムダンク 13[井上雄彦]


出産で命を落としかけた記録シリーズ。長文詳細記録その補記(育児の孤独)看護師Mさん克実小ネタ担当医師T先生オット母、まできました。

今回はオットくんについて、です。

2014年の出産直後に書いたメモを基に、2017年に書き起こしてShortNote(日記系ほっこりSNS)に投稿した文章を、2023年現在このブログ向けに整えたものです。

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2017年3月30日

2人目以降を授かれなくなった私に、オットが言ってくれたこと

分娩で命を落としかけた私の感謝シリーズ、あとは誰にといえばやはりオットにでしょう。
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分娩で命を落としかけた私に、オット母の心から尊敬する振る舞い [まじめに][分娩記録5]


赤毛のアン[モンゴメリ 松本侑子]

出産で命を落としかけた話の派生エピソード、オット母の話です。緊急手術などの緊迫した状況を詳細に書いているので、苦手な方は無理せず避けてくださいませ。

産科の看護師は全員助産師の資格も持っている、という総合病院での出産でした。なんでこれを何度も書くかっていうと、出産ってやっぱり何があるか分からないので、できるだけ設備の整った病院で産むことをお勧めしたいからです。その辺についてもそのうちしっかりまとめて書いておきたい。

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これまでのお話。

スプートニクとライカ犬と私の排出された卵子 [まじめに][分娩記録1]

スプートニクと卵子の話、子供が乳幼児期の自分の追い詰められっぷりとオットへの不満と分析 [分娩記録1のつづき]

医療従事者の皆さんに心の底からエール、ベテラン看護師Mさん [まじめに][分娩記録2]

ヘルプ産科医、高橋克実(仮名)[分娩記録3]

医療従事者にエールその2、主治医のT先生 [まじめに][分娩記録4]

2014年の出産直後に書いたメモを基に、2017年に書き起こしてShortNote(日記系ほっこりSNS)に投稿した文章を、2023年現在ブログ向けに整えたものです。
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医療従事者にエールその2、主治医のT先生 [まじめに][分娩記録4]


コウノドリ[鈴ノ木ユウ]

出産で命を落としかけた記録シリーズ。長文詳細記録その補記(育児の孤独)看護師Mさん克実小ネタ、ときて、今回は担当医師T先生についてです。

産科の看護師は全員助産師の資格も持っている、という総合病院での出産でした。医師や看護師さんたちには本当にお世話になったなあ、としみじみ思います。特にこのコロナ以降の世の中になって改めて感じる、医療現場の方々の働きの尊さ。

一連の記録記事は、2014年の分娩直後のメモを基に、2017年に書いた文章を、2023年の今改めて整えたものです。
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