クドカンドラマ『不適切にもほどがある』批判的レビュー、茶化さないでほしかった [まじめに][フェミニズム]

不適切にもほどがある!

<不適切にもほどがある! シナリオブック
宮藤官九郎>

はい!ええと、すいません元気にはい!って言っといてなんですが、クドカンドラマ『不適切にもほどがある』に対する批判的レビューです。好きだった人には申し訳ないんですが…いや、面白いところやぐっときたところもあったんだけど…クドカンドラマ好きなだけに辛かった…というお話です。

どうしたって楽しく書けないだろうな…とほぼお蔵入り案件だったのですが、令和うる星やつら記事にちらっと書いたらぜひ読みたいですとお便りをいただいてしまい!ほんとにラジオみたいな様相を呈してきた。そんなのすごく嬉しいじゃないですか!

それに、『虎に翼』とかね!(見てます!)その主題歌『さよーならまたいつか!』で米津玄師さんが米津米津してるとことかね!(聴いてます!横ピース!)それから共同親権法案がとうとう可決されてしまった日には激しく落胆しましたが、ネット上では廃案をめざそう、それが無理でも何とか有効な附帯決議を付けよう!とまだまだ活動してらっしゃる方がたくさんいて。反対署名も20万を超えて!

そういった、難しい題材にとことん真摯に取り組み、かつ素晴らしい作品を作り上げている方々、諦めずに世に訴えようとしている方々がたくさんいることに、とても勇気づけられているこの4月なので、『ふてほど』に関しても、やっぱり黙っていないで書こう、と思うに至ったのでした。

批判的レビューというか、単なる一個人の感想です。「私にとっては笑えなかったし、悲しい気持ちになってしまった…」という。でも、その個人的感想も、黙っていると無いことになってしまう。今回のドラマに対する違和感が、あまりに最近の自分のテーマに重なりすぎているので、沈黙のままにせず書き残しておきたいと思って。それに、好意的でない感想も、共感してくれる人にとっては何かの救いになるかもしれないし。

そんなわけで!前置きが長くなってしまいましたし、本文も9000字越え!と長くなってしまいましたが、アップします。

ええと、まず…
違和感を覚えた部分…

・「本当は叱って欲しかったんです」という女性部下
・フェミニストで社会学者の吉田羊さんを「コンプラおばさん」扱い
・深夜番組で水着の若い女の子たちに「自分が求められているものを判ってやってる、プロ意識」の欺瞞
・『セーラー服を脱がさないで』にノリノリの令和男性たち
・不妊治療、妊活を身勝手な迷惑キャラと抱き合わせ
・マッチ推し

全部書くとただの粗探しみたいになってしまうのでこの辺で…

ドラマ全編を貫いて辛かったのが、吉田羊さんのキャラの扱いです。「フェミニスト」を細かいことに小うるさい”ヒステリー”おばさんと描いて、さらには「ベタなレディーファーストで女扱いされるのも、実際やられると嬉しいってわかった」とうっとりさせるという…(※見直してみて気づいたことがあるので後述します)

そんな馬鹿な。米津を聴け!!米津はわかってくれたのに!!(また別途書きます米津米津記事)私たちが…我々女がどれだけの辛酸を舐め怨念を抱え、信念と覚悟を持つに至ったか…共同親権が可決されるようなこのイカれた時代に。Welcome to this Crazy Timeに。急なTOM☆CAT。『TOUGH BOY』ね。80年代といえば北斗の拳ですよね?199X年が遠い未来だった頃のお話。いやしかしそうとも言い切れず(どう?)。We are living in 80’sなんですよ(なんて??)。何もタイムスリップせんでも。我々まだ腐敗と自由と暴力の真っ只中に。恐怖と希望と幻滅の真っ只中にいるので。ドラマふてほどみたいに俯瞰で笑って茶化したり、できないし、茶化されているのを見ても笑えないんです。

またそこ!?
まだそこ!?
という徒労感が…すごくて…

あの、昭和な下品な番組やってたじゃないですかドラマ内で。女の子たちが水着で頑張ってる…あれを見て!フェミニストで女性学、社会学の学者であるはずの吉田羊さん演じるサカエさんが!「彼女たちは自分が求められているものを知ってる、だからプロとして仕事をしているの」と肯定的なコメントをするって。あり得ない!!若い女性が性的な価値を付加され、男性社会から搾取されているのだと、それがあたかも女性たち自身の意思であるかのように社会全体から、抑圧をかけられているのが目の前のこれだと、サカエさんの立場で指摘しないのがあまりにも不自然で。

一方、そうやって水着でガンバッテる若い女の子たちを称賛しながら、主人公市郎の娘純子ちゃん役の河合優実さん(演技自体はとっても良かった…!)だけなぜか相撲取りの着ぐるみで露出ゼロで出演させているのはストーリー構成として破綻してないか。それなのに「娘にやらせたくないことはやらない!」と市郎の気づきが高らかに歌い上げられても。やらせてないじゃん。

「昭和の価値観をアップデートできていない主人公市郎」という物語上の設定ではなく、作り手側こそ前時代の価値観を抱えたままだから、誤解でした、理解しよう!という演出に矛盾が生じてしまっている…
そういうふうにしか思えなくて、見ていて辛かったのです。

『あまちゃん』ではキョンキョンに「男のそういうのに、自分の娘を晒したくないんです!」て言わせているのにな、クドカン。だから市郎も、自分の娘があられもない水着姿できゃあきゃあぷるんぷるんやらされて、男のそういうのに晒されているのを目の当たりにして、嫌悪感を爆発させて!こんなことでは駄目だ!!と気づく、くらいのカタストロフがないと流れとしておかしいんじゃないか。
いや、いいんですけどねやらせなくて!ただでさえこのドラマで河合優実さん、無駄とも思える露出が多かったから。インティマシーコーディネーター入ってなかったそうだし。

そもそもね…娘にもやる奴はやるから。全然抑止力にならないんですよ。性被害の4割が実の父親からというデータもあるくらいですから。宮藤監督には思いも寄らない出来事すぎて、娘にやらせたくないことは他の女性にもしちゃいけない、でおっさんたちみんなハッとしてくれると思ったのかな…。悲しい。そんなのものともしない輩が世の中にはたくさんいます。どうしようそれを知ったクドカンが『カルテット』の最後の方みたいな悲壮な顔したら。つら。

いや…知らないはずがない…知らないでいられたとしたら、男と女で見えている世界が違うとはまさにこういうことで。性被害でなくとも、実の父親や家族親族から男女差別を受けたり、言葉の暴力を受けたりする例ならもっともっと多い。家族だからこそ無遠慮に口を出す、というのもある。だから「娘にやらせたくない」は逆に束縛にもなるわけで…。

そういうことまで考えて作ってほしかったな…と思ってしまって。こういう題材を取り扱うのなら。分かり合えなかった、ように感じてしまったんですよね。わかってもらえなかった…その程度のものだと思われてしまった、という。

いや、でも…やっぱりクドカンの感覚が正しいのか…?
大多数の人が自分の娘には幸せになってほしいと思っていて、傷つかないでほしい、傷つけないでほしいと思っていて、大事な存在として取り扱っているのかな!?だから誰もが誰かのそんな大切な娘、と思うことで世界はちょっと平和になるのかな!悲しい思いをする女の子が減るのかな!教えてくれよ!!先生ーーー!!

はあはあ。取り乱しました。
いやもうほんとこんな感じで。毎週ぐるぐるモヤモヤしてしまって。

ええと、次に行きます。
不妊治療の取り扱い方にも引っかかってしまいまいました。経験者だけに見過ごせなかった。

あの、彼氏ができるたびに妊活と称して仕事を休みまくる後輩。えっ、未婚なの!?とりーさもびっくり。
私には、あの後輩さんの言動が単に、ドラマ上の主要人物である仲里依紗さんが「扱いに困る後輩から謂れのないパワハラで訴えられてしまう」という状況を作り出すためだけに取ってつけたようにしか思えなかった。そんなことのために、本当に現実で深刻にたくさんの人が悩んでいる、不妊治療を使わないでほしかった。あれでは妊活している人に対する風評被害にも思える。だって本当にあの通りなんですよ!実際不妊治療に通うと、採血してホルモン数値を確認して、病院から「まだ数値が低いので今週中にもう一度来てください」とか「あさってこられますか」とか言われるんですよ!そんなんほんとまともに仕事できん…それで治療費が唸るほどかかるのに仕事を辞めざるを得ないという苦渋の決断を迫られる人もたくさんいるのに。

あまり頻繁に休まれると困る、重要な仕事を任せづらい…というのもわかる。渚さんが、上司として後輩が休みやすいように計らってあげたつもりが、重要なポストを外された、と受け取られて訴えられてしまう、という理不尽さも、渚さん側の立場としてはすごくわかるんです。

だったら後輩の理由をあんなふうに突飛な、共感しづらいものにあえてする必要があったのかが疑問で。そこが、フィクションとして逃げているように思えたのです。主要人物に敵対する人は嫌な奴、おかしな奴、はた迷惑な奴、という安易な。

そもそも、仕事を休む理由に、周囲の共感や納得感が必要なのか?とも思う。後輩さんがどんな事情であれ、仕事を休む権利はあるはずでは。そんな理由で??と白い目で見られるのも本来であればおかしいはずで。

それなのに、最後にエレベーターで二人がちょっと会話して和やかになる、というのも全くリアリティを感じられなかった。予定調和すぎる。どうせやるなら、仕事の話だけはできた、というならまだ、お互い社会人として冷静に振る舞った、ということで納得できたかもしれない。なんでプライベートの話を…?しかも「彼氏がまだ子供はいいって言うから妊活やめたんです」とスッキリした顔してて…そんなに男の言うなりなん!?おかしくない!?それがほっこり良い話みたいに扱われているのもどうかと。それこそ吉田羊さんに「そんなことでどうするのー!?自分の人生でしょうが!!」ってターミネーターみたいにエレベーターぶち破って入ってきてほしかった。

あとね。
令和から来たキヨシくんが不登校の同級生に、「未来になったら自分と合わない人と無理して一緒にいなくて済む、合う人とだけ繋がれるようになる」と励ますシーンも…確かにそこに救われる側面もあるけれど…エコーチェンバーについても触れてほしかった。合わないからと言って遮断したり排除したりするだけでは分断が広がる一方で…。

それこそ『虎に翼』ではとら子ちゃんが、「自分と考えが違っても同じ同志でしょう?」と爽やかに言い切ったように。もう一歩進めてほしかったな…と。

だから私には、ネットで大評判だった最後のテロップも、言い訳にしか感じられなかったんですよね…。「この番組は2024年当時の…」っていう。いつかの未来から、過去となった2024年を振り返って想像したものでした、と。ひねりは効いていて、ほう、と思わせる仕掛けではあるけれど…。でも、「だから色々間違ってたかもしれないし、違和感あったかもしれないけどそれも含めて演出でした」とでも…?

いや…ここまで必死で、やっと、積み重ねてきたものを、こんなふうに茶化されたり、半端な知識や誤った認識で誤解を拡散されたら、「寛容になりましょう」と言われても。無理ですよ…。それは「寛容」じゃなく、気にしないで済む側からの一方的な「我慢の強要」であって…。もうそれ散々私たちしてきた、強いられてきたので…。やっと、やっと性行為は拒んで良いとか、痴漢やセクハラは犯罪で重大な人権侵害であるとか、殴らなくてもDVである、ハラスメントであると、渋々ながらも世間が認めはじめて、やっと声を上げられるようになってきたのに…。

そこへ「寛容になりましょう」と言われてしまうと、細かいことにキーキーめくじら立てる方が狭量、と言われているようなもので。
あの、古田新太さんの絶唱もね。団地で。ゴミ置き場で。いや見事な歌唱とダンスだったけど。でも内容が。「セクハラ上司も人の子だ」「そんなことで傷つかないで」って…いやいやいや…娘の渚っちを庇いたい気持ちはわかるけど…。

「そんなことで傷つかないで」と「寛容になりましょう」のコンボは、辛かった。
辛かったです。

と…納得できかねるところばかり挙げてしまいましたが、良かった部分もたくさんあった。

コタツ記事まとめは良かった!
わずか数件のコメントを、無責任に大袈裟にメディアが取り上げることによって瞬く間に炎上状態になる、という、この不可解な、だけど蓋を開ければくだらない、なのに時に人命を奪うほどの苛烈な影響をもたらしてしまう(『セクシー田中さん』の事件のような)現象を見事に!ものの数分でスピーディかつ端的にまとめ上げた手腕。さすがクドカンと唸りました。

それから、市郎一家の家族の物語はすごく良かった…。古田新太さんにスーツを仕立ててもらう話とか、短編映画のよう。オノナツメ作品のよう。渚っちと純子ちゃんの母と娘としての交流とか…もう、あの、仲里依紗さんの!!演技が圧巻!!表情だけで!目だけで!すべてを表しているシーンが目白押しで!すごい…よしなが『大奥』の綱吉も本当に素晴らしかったけれど今回も本当に。

あの妊活後輩さんのことで悩んでいる渚っちに、純子ちゃんが「渚がそんなつもりで言ったんじゃないってきっとわかってくれる、謝りたいって思ってるよ」って!!そしてナポリタンのケチャップ拭いてくれてええええ!!純子お母さんんんん!!やさし。やさしい。こういうのでいいんだよ!!お母さんが「そんなつもりで言ったんじゃないってわかってるよ、相手もきっとわかってくれるよ」って娘を励ますために言うのはいいの!でもお父さんが「そんなことで傷つかないで!」って強要しちゃったり、ましてやほんとに後輩さんと仲直りさせちゃう脚本だったりしなくていいの!!もおおおお!!

わかっていただけます!?わかっていただけます!?もうこの記事せめて3000字に抑えようと思ってたのにさっきから全然止まらないの!!今すでに6300字なの!ごめんなさい!

あと!良かったところ。
なんと言っても!
秋元康は「地獄に落ちるな!」よく言った!
ほんっとにもう…アイドルの低年齢化、性的対象とされる年齢ががんがん下がっていったのおニャン子のせいだと思ってるんで。だってあの頃は!「女子大生」が子供扱いされ、大人の男性の恋愛対象から外されていたのに!ドラマとかフィクションでね。なのにあそこからどんどん若ければ若いほどイイみたいになってしまって女子高生、中学生と低年齢化させてとうとう辻加護ちゃんとか小学生で…。

そんな秋元康が令和の今もまだ現役と知り「地獄に落ちるな!」ほんとよ!よく言ったよ!
なのに…!『セーラー服を脱がさないで』をさも嫌そうに、きんもちわる…といわんばかりに歌っていた仲里依紗ちゃんに携帯ショップのお姉さんはいいよ。よく入れたその描写。ほんとこれ。きっしょくわる。なのに、令和の男性たちが全員ノリッノリなのが無茶苦茶残念でした…。ヤマコーなにやってんだよ!(ヤマコーさんは悪くありません)磯村優斗くんみたいな若い人代表にまであの悪趣味な歌を喜ばせるのやめてほしかったんですよ…。

あれじゃあ全然多様じゃなく、単なる男と女の分断になってしまっていた。そこが残念だったのです。

嫌だったところ、これも書いてしまおう。マッチ。マッチ嫌いなんです私。あの明菜を引っ張り出した謎の金屏風謝罪会見以来。明菜をかばいもせずに迷惑してるんだ!とふんぞり返って。酷すぎた。人として。まあそれは私の極個人的な好き嫌いなので脇に置いておくにしても、ドラマ内では80年代設定なのにマッチマッチばっかり強調して、明菜の名前を一切出さなかったのが不自然に思えてしまった(一瞬曲がちらっと出ただけ)。だって似てるじゃん河合優実さん!不良っぽいなら聖子より明菜では!?それなのにマッチマッチばかり連呼していたのが、旧ジャニーズへの忖度のようだった。それにジャニー喜多川の口癖をギャグで使ったのも衝撃でした。ありえない。

考えすぎかなあ!!
嫌なら見るなかなあ…。
でも、私が見ないだけでは済まされない…あれを正解かのように出されてしまうと、辛いのです…という…お話でした…。男と女の、世代と世代の分断をますます深めているように見えて。全部が全部じゃなかったんだけど、肝心なところですごく一面的に見えて…。
いや、私の読解力が甘いのか…?作り手側のメッセージを受け取り損ねているのかな…。

もうひとつ。これを書くにあたり要所要所見返していて気づいたのですが。

サカエさんの、見た目がドンズバ先生との恋愛。あれ、レディーファースト男にコロリといったわけじゃないわ。ちゃんとドンズバ先生の人柄に惹かれてるじゃん!ふかふかのソファー席を譲ってくれたり、重い荷物持ってくれたりエスカレーターではさりげなく庇ってくれたり。ドンズバ先生は(今更ですがそんな名前ではありません)別に女と見れば誰にでもそういうことするわけでもないし、「僕の父親が、子供の前でも平気でパパはママを愛してるんだって言う人だったんです」と。しかも、よくいる表面だけ女に優しい差別主義男と違って、サカエさんのことを無力扱いしているわけじゃない、強い貴女も好きです、と言っている。よくある「だけど本当は弱いってことも知ってるよ…?そんなに頑張らなくていいんだよ…?」っていうクソみたいな武装解除強要男でもない。

ええいもう、録画データを見直して、ドンズバ先生(安森先生です)のセリフを正確に書き出してみたよ!

ドンズバ「クールなところも、激しいところも、かわいいところ、りりしいところも全て…全てがサカエさんを形成する重要なエレメントだから」

こんなの!好きになるに決まってるじゃないですか!レディーファースト関係ねえやん!しかも前の夫が「ノーベル賞学者の妻として相応しい振る舞いをしろ」とかいう輩だったならなおさら好きになるわ。

挙句見た目がドンズバでしょ?好きにならない理由がない。ちょっとすいません坂東英二が。サカエさんがやたら坂東英二坂東英二言うから坂東英二がいいものなのか悪いものなのかよくわかんなくなってて。サカエさんの中におけるドンズバ先生と坂東英二の関係性を100字以内で答えよって聞かれてもよくわかんなくて。煙に巻かれてたんですけど、よくよく見直したらちゃんと普通に素敵な男性だしサカエさんが惚れるのも無理もないじゃん。

なのに、「昭和男の求愛行動」と一般化したり、「しょせん男がいないと生きていけない愛のコリーダなんです」と自分を卑下したり、なんでしないといけないのか。フェミニストは男に惚れちゃあかんの?惚れたら負けなの?てか勝ち負けなの?
おかしくない?
それともなんなん?あんなコンプラおばさんにまともに惚れる男も物好きってことであんなに茶化しまくったの?

うーん。うーん。
明るく締めたかったのにできなかった…すいません…最初の勢いどうした。めっちゃトムキャット歌ってたのに。

あのね、携帯ショップのお姉さんみたいなモブ的存在を、さらっと引き込むクドカン脚本らしさは好きでした。若井ちゃんね!若ハッシュタグちゃん!ああいうとこも好きでした。

それから、阪神淡路大震災で娘と自分が死んでしまうと市郎が知った後も、結局最終回まで特に助けるぞ!助けられた!という展開にしなかったところも、すごく良かったと思いました。最後にまた穴ができたから、もしかしてそこから今度は助けに行くのかもしれないけど。でもそこは、はっきり描かなくて良いんだと思う。ていうか、市郎さんはかなり早い段階で気づいてたのか!っていう展開にも泣きました…。だから妻と娘が踊るビデオ見ながらあんなに泣いてたのね…それに気づいた瞬間の仲里依紗さんの表情がまた!素晴らしかった…。

そうなんですよ。阿部サダヲさん演じる市郎さんがね、愛すべき憎めないおっさんで。好きだったんですよ?そういうとこ。素直だし。ピュアで可愛かった。チャーミング。魅力的な部分もたくさんあるドラマだったので、だからなんと言うか…嫌いになりきれない…いやこんだけ散々言ったけど!

今やってる『季節のない街』も観ています。まだ2話までですけど、面白い。特に2話。胸糞悪い話だったけど、毒親、毒家族の扱いがちゃんとしてた。お涙頂戴に逃げずに。フッそういう話の多いことよ…(あひるちゃん今鼻で笑った?)笑ったよ?多いよね!お涙頂戴ラッピング。ケッ(あひるちゃん今)ああタン吐いたよ!(それはカーッペ)

そんなこんなで!9000字になっちゃったんですけど、載せます!ここ数日一生懸命短くしようとするたびに長くなっていくので!
ここまで読んでくださってありがとうございました…!

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関連リンク

藤井セイラさんのツイート。こちらのツリー冒頭から頷きまくりだったのですが、特にそれぇ…!と思ったところを。

同じく藤井セイラさんの、こちらの考察ツリーもとっても興味深かったです。

藤井セイラ @cobta #不適切にもほどがある に「描かれなかったもの」って逆になんだろうと考えていて。1986→2024年「女の子」でいうとおニャン子とボディコンは描かれてた。でもそのあとオリーブ少女、スパイスガールズが94年、PUFFYが95年、モーニング娘が97年……(続く)

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