「監獄のお姫さま」7話の満島ひかりの罵倒が聞き取れなかったから検索してみた

毎回超面白いクドカンドラマ『監獄のお姫さま』ですが、特に7話はすごかった。随所がキレッキレだった。思わず録画を見直していたら、満島ひかりの罵倒が聞き取れなくて気になったから検索してみました。

「監獄のお姫さま」7話。2.5次元への埋没からの転落。坂井真紀演じる「明るいメンヘラおばさん」の闇 – エキレビ!(3/4)

先生の身を案じて、刑事たちのもとへ電話をかけてきたカヨに対する罵倒もすさまじかった。以下抜粋。

「冷静に!? あんたたち、こんなことしてタダで済むと思ってんの!?」
「我々は、正義にもとづき……」
「はぁ~~~!? あんたみたいな盛りのついたメスババアが正義とか言ってんじゃねえよ! もういっぺんブタ箱から出直すか!? ブァ~カ! 刑事さんも笑っちゃってるよ。へっ、大卒のクソバエが、ゴラァ!」

「大卒のクソバエが」でした。
これを聞いて、怪しまれないための演技だとは知りながらキョンキョン演じるババカヨが菅野美穂演じる財テクさんの肩に倒れ込んで「…ヒドイ」と泣き伏す、という。確かにヒドイ。

それからこのコラムの書き手さん、大山くまおさん。第2話についての記事を読んだら、あの難しいシーンをすごくさらりとわかりやすく解説しててすごい!さすがプロ…
第2話があまりにも痛々しかったので、思わず友人に電話でしゃべっちゃったり私もしたんですが、こんなお話だったのです。

「監獄のお姫さま」2話。小泉今日子が女囚に堕ちた地獄。男の恐ろしいほどの無理解と女たちの友情と連帯 – エキレビ!(1/4)

馬場カヨが夫を刺した理由は、夫の浮気が原因とされていた。しかし、それは浮気の部分しか言語化できなかったからそう言われているだけで、他にも複雑な理由があった。その部分を踏みにじられてきたのだ。複雑な理由とは、夫の無理解と意味不明な嫉妬である。

夫と同じ銀行で働いていた馬場カヨは、息子が小学校を卒業すると同時に職場に戻り、瞬く間に営業トップに返り咲いた。家事も育児もこなし、仕事でも自分を上回る妻に対して、夫は感謝を捧げるのではなく、浮気という報復を行った。

「社会人としても家庭人としても勝ち目がないと悟ったのでしょう。だから奥さんを裏切って傷つけるしかなかったんでしょう。優位に立ちたかったんですよ、それで」

男の心理が知りたくて、板橋悟郎にロールプレイを強要する馬場カヨ。しかし、悟郎の言葉は、夫のものと同じだった。

そうそうそう…もうこれ唖然でした。
現実と回想シーンを複雑にツイストしながら行き来する演出の妙といい、キョンキョンが夫からぶつけられる理不尽すぎる嫉妬の数々が酷すぎて。

その「男の嫉妬」についても、大山くまおさんの記事には次のように書かれていました。

恋バナ収集ユニット・桃山商事による『生き抜くための恋愛相談』には、意味不明な嫉妬で恋人を困らせる男についての悩みが収録されている。桃山商事は男性に特有な“嫉妬のツボ”として「会社のブランド」「収入」「肩書き」「仕事のスケール感」「学歴」「フォロワー数」などを挙げている。これらの「小さな勝ち負け」に異様にこだわるのが男の嫉妬の特徴なのだ。桃山商事は男の嫉妬に対するケアの方法を紹介しつつ、「我々男性が自分自身で気付き、自分の力で乗り越えていくべき問題」と結論づけている。そこから逃げている馬場カヨの夫は、もうどうしようもない。

ここで引用されていた書籍が、『逃げ恥』海野つなみさんから「平匡さんが書いてるのかと思いました」と評されている!気になるな~。

いやほんと…芸能人カップルとかでも、なんだか女性が大物だと男性がダメになってく、というか腐ってく?ふてくされていく?で結局破局、みたいなパターンってあるじゃないですか。あれ一体なんなのかな、と友人との間にも議題に上ったことがあったのですが、それがこれなのかな?
「小さな勝ち負け」に異様にこだわるのが男の嫉妬の特徴、と。桃山商事さんも「我々男性が自分自身で気付き、自分の力で乗り越えていくべき問題」と結論づけ、大山くまおさんも「そこから逃げている馬場カヨの夫はどうしようもない」と書いてくれていて、男性たちがあれを見てダメだと思ってくれているのが、ちょっと救いだな、と思いました。

あとはもうあの、「女優」さんの2.5次元にハマってた話がね…推しを熱く、っていうか暑苦しく語りまくってる途中でぶったぎられてCM入れられてるし!!放送事故か、録画してるHDDの故障かと思った。こんなドラマ初めて見た。

そういえばあの2.5次元ミュージカル『行け!面!胴!』のチラシの絵がけっこう綺麗で、どなたが描いたのか検索したけどわかんなかったなー。ご存知の方いらしたら教えてください!(画像はこちら

おお、「女優」さんのキャラについてこんな話も。あの人か…おおう…

「監獄のお姫さま」7話。2.5次元への埋没からの転落。坂井真紀演じる「明るいメンヘラおばさん」の闇 – エキレビ!(2/4)

宮藤は女優の役の設定のもとになっているのが、日本で詐欺を働き、そのお金をタイ人ホストに貢いでいた60代の女性だったと明かしている。自ら30代の“エリコ”と名乗り、ホストに買い与えた豪邸でフリフリの服を着ていた女。報道で彼女が拘束される様子を見た宮藤は「フィクションの住人」なんじゃないかという感想を持つ。「異国の地でエリコという理想の女を演じていただけよ、私、女優よ、という吹き出しが頭に浮かび、そのまま役の設定に結びついた」。

その他、7話のパロディー元ネタはこちらに大体まとまってます。

「監獄のお姫さま」2.5次元、ひよっこ、TEAM NACS…攻めてるパロディ連発が話題 唐突なCMまたぎも – モデルプレス

『行け!面!胴!』のキャラクター名が大洋泉(大泉洋)、博崎(森崎博之)、琢尾(音尾琢真)、顕田(安田顕)、重戸(戸次重幸)と、演劇ユニット「TEAM NACS」の各メンバーをもじったもの

若井ふたば(満島)が女囚たちを“史上最悪の熟女軍団わるウーマン”と紹介したときに安室奈美恵の主題歌『Showtime』MVさながらのカッコイイ登場シーン

おお!カッコよかった「わるウーマン」妄想シーンはこちら、番組公式YouTubeのダイジェストで見られます!(15:26から)
ネタバレ注意です。

安室ちゃんの本物のPVがこちら。ちょっと…渡辺直美ちゃんとかブルゾンちえみちゃん風な髪型と化粧…

おなじく番組公式YouTubeで、菅野美穂がマドンナの『Like A Virgin』を無表情に踊るシーンも(15:58)。伊勢谷友介さんお気に入りだそうです。そうなんかw
こちらもネタバレ注意。

やー、今後も楽しみです!!


おお!12月22日発売予定のシナリオ、これを見ると10話が最終回!もうすぐ終わっちゃうんだなあ!

火曜ドラマ 監獄のお姫さま
宮藤 官九郎
KADOKAWA
2017-12-22



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