
全国的に大雪となった週末、知人ブロガーさんのお別れ式に行ってきました。
せっかくのご縁だし、昔はこうした個人的なこともよくブログに書いていたので、今回は書き残しておこうかと思います。昔のような写真も添えて。3400字。
ブロガーさんたちとの繋がりというものも私にとってはすっかり縁遠くなっており、この方とも他のほとんどの方々とももう10年以上(いや15年くらい経ってるかも)直接はお会いしていなかったのですが、長く闘病されていたこの方のSNSはずっと拝見していました。
うちの子にも、知り合いの人が亡くなったから今度お通夜に行ってくるよ、とちらっと話しまして。どんな知り合い?と聞くので、もうずいぶん前だけど、ネットのオフ会的な感じの集まりで顔を合わせてお話したりしてた人でね、SNSではずっと細々繋がってたの。最近はもっぱらこちらからいいねつけるだけだったけどね。
自分で会社をやってる社長さんで、ものすごく仕事が忙しい人だったんだけど、脳腫瘍で手術したのをきっかけに(うちの子「えっ」)、奥様や娘さんと過ごす時間が自分にとって一番大事だと気づいた、と言って、仕事を減らしてガラリと生活スタイルを変えたんだけど、その後も次々いろんな病気にかかってしまって(「ええ!?」)、長い間闘病生活を送ってらした人でね。
でもすごい人で、あちこちのツテを辿ったり、いろんな人に協力してもらって、その病気ならこのお医者さん!という第一人者を見つけてきたり、自分で自分の症状の英語の医学論文!をたくさん読んで、お医者さんと治療方針について激論を戦わせたり!(「すご」)そういう自分の体験について本を何冊も書いたりして、なんていうか…次々いろんな病気にかかってしまってはいたし、本当に大変だったろうと思うんだけど、こう…ガッツのある人、っていう印象なんだ。
お別れ式で久しぶりにお会いしたブロガーさんも、「知恵と勇気の人だった」と仰っていて本当に!本当にまさしくそういう人でしたね。知恵と勇気の人。
「患者として、あんな闘い方があるのか、ということを知らしめた」「彼のおかげで生き延びた人がきっとたくさんいるんじゃないかと思う」とも。本当に!絶望して生きる気力を無くしてしまってもおかしくないのに…あんなにも難病が降りかかってしまう境遇だったのに、バイタリティ溢れる人、という印象を残してくれたのはすごいことだな、と思います。
一般的な言い方をすればお通夜ですが、無宗教で、形式にとらわれないお別れ式、という呼び名の集まりに訪れたところ、会場の寺院の入口でいきなり煌びやかなタペストリーがお出迎え。それもフレディーマーキュリー的ないでたちのTさんがでっかく印刷されてるやつ。何すかこれ。いつなぜ撮ったのですか。
中に入ると、まずコーヒーテーブルとカップが飾られているのが目に入りました。椅子も二客あり、窓辺風の書き割りも置かれていて、Tさんがいつも「病院帰りに妻とカルディ」と投稿していた写真のままの風景でした。奥へ進むと大きな年表が貼り出されていて、Tさんの人生や、奥様との出会い、娘さんの誕生などが書かれていて、たくさんの人が思い思いにそれを見上げ、音楽が流れる中(ビートルズの『Let It Be』が耳に残っています)、Tさんの話をしながら過ごしていました。棺の中のTさんは、SNSの最後の投稿となったクリスマスの写真よりもかなり痩せていらして、このひと月余りの過酷さを想像しないではいられませんでしたが、メガネ!メガネをかけていらしたのが新鮮でした。そうなんですよ、メガネびとは眼鏡がないと顔の印象が散漫になってしまうのです…オット父の葬儀の時がそうだった。そうかメガネをかけたままでいいのか。
頑張られましたね、お疲れ様でした。
そして。今回判明して個人的に驚いたことには、私、奥様の方とも知り合いだったのです。ブログとかネットとか関係なく、まったくの偶然。
奥様に関しては、Tさんが随分前に、病気をした自分の食事のために妻が栄養士の資格を取ってくれた、とブログかSNSに書いてらして、すごいなあ〜!と思ったことが印象強くて。それでなんとなく、そのまま食事関係のお仕事をしてらっしゃるのだろうなと勝手に思い込んでいて、私が知っているその人は全然違う職種の方なので、結びつかなかったんですよね。そうして繋がった今改めてますます感嘆の思いです。ご自身の専門とはまるっきり違う種類の知識を、資格を取るほど勉強するなんて…。
ずっと仕事第一で生きてきたけれど、病気を機に自分にとって家族が何よりも大切だとわかった、というTさんの言葉と、妻が栄養士の資格を取ってくれた、という十年以上前に聞いたエピソードが、私がここ数年接してきたその人とふいに重なって、くっきりと浮かび上がるように、お二人の関係性の円環が見えた気がしました。
両想いだ。なんて美しいんだろう。
その人のことを一層好きになりました。もともとものすごく、温かく、穏やかな包容力と、些細な出来事にも反応し心を痛めて寄り添ってくれる共感力と、一歩引いた目線からの見解もくれる客観性も持ち合わせつつ、可憐で可愛らしい方だな、とは思っていたのですが、Tさんに対してももちろん彼女のそうした特性を発揮しただろうけれど、きっとそれだけじゃなく。配偶者の大病というのは私も経験しただけに(しかも同じ脳外科関係)、あの茫漠とした寄る辺なさを私よりもずっとずっと長い間抱え続けていらしたのかと思うと。
会場で喪主の章をつけ、すっかり大きくなった娘さんと連れ立ってたくさんの弔問客と涙まじりの笑顔で言葉を交わしていた彼女にご挨拶する順番が回ってきた時、彼女もやっぱりびっくりしていました。実はブロガー関係でTさんと面識があって、と手短に話すと、おそらく怒涛のこの数ヶ月、数日間で、膨大な数の人と、事務、感情、あらゆる面での種々様々なやりとりをするために高速回転し続けていたであろう彼女のCPUが、一瞬凪いだような表情になり、…不思議なご縁があったのですね…と言ってくれて、来て良かった、と思えました。
本当は通夜振る舞いの席も用意されていたのだけど、帰りが遅くなりすぎるので何人かのブロガーさんにご挨拶するだけでお暇することにしました。先ほどの「知恵と勇気の人だった」と言っておられた落語ブロガーさんと、最近相次いでご両親と叔母様、猫を見送った経験を活かしたスマートホーム化(高齢親の見守りテック)のアイディアが素晴らしく、セルフリノベに勤しむ行動力ある毎日を楽しくROMらせて頂いているブロガーさん、それからTさんにブロガー仲間の声のメッセージを何度も募って届けていて、今回もブロガー関係の連絡係を引き受けておられたブロガーさんとも、何年振りだろう!?直接会ってお話できたりお礼を言えたり、他にもお話はできなかったけれど昔はよく飲み会やらイベントやらでご一緒した方々もお見かけしたり、久々のオフ会のがやがやとした空気の中、一人抜け出して帰路に着きました。この土日だけピンポイントに1度2度の気温の夜、ホームで電車を待つ間に持ってきたレッグウォーマーを履き、電車を乗り継いで帰宅し、身支度を解いたり喪服をハンガーにかけたり、頂いたお菓子を開けたりしている間には、ビートルズを流しながら。
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ブロガーオフ会関連あひる。
■2008-11-06 ハイジマボルオさんとハイボールナイト2
たぶんこれが私が一番最近参加したブロガーイベントじゃないかなあ。9年前。
■2016-11-20 ボジョレーヌーヴォー2016、飲んできました!サントリーの皆さんは毎年楽しい酔っ払いでした
Tさんのブログを検索させて頂いたところハイボールナイトの記事は見当たらず、ボジョレーの会2010年の記事があったので、ここで何度かご同席したことがあったのかな。落語ブロガーさんが仰っていた、「何の会だったかまったく覚えてないけど銀座でみんなでカラオケ行ったような気がする!」というのはこれかな…?Tさんもいらしたっけな…?何年かぶりにボジョレーにいらしててみんなでうわーお久しぶりですー!って盛り上がった覚えはあるんですけど、この時かな…?二次会三次会までいらしただろうか…?


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