石原さとみが華麗で小ネタ満載のレストランコメディードラマ『Heaven?』、楽しい楽しい



楽しい楽しい!
始まる前はちょっと心配だったけど、いいじゃないですかいいじゃないですか。原作のとぼけた感じをうまーく損なわずに、かつ映像としてちょいちょい小ネタを盛り込んでいて楽しいです。1話なんて3回も見てしまった。オットに勧めて、子供にも勧めて。うちの子タロー(仮名)5歳、2歳のみぎりから『ヨルタモリ』とか(始点終点が大好き)『孤独のグルメ』とか(ゴローさんの大晦日スペシャルが大好き
『おげんさん』とか(隆子が大好き)、ええそういうのが大好きな渋い幼児なのでこれもいけるんちゃうかな、と思ったらハマって二回連続で見ようとしてました。いやいやもうすぐ2話も録れるから!2話も一緒に見ようねと。

2話の小澤シェフの話、原作でも大好きだったので嬉しい!佐々木倫子らしいおかしみと、ドラマならではのドタバタもきっちりやりつつ、仕事に苦悩するシェフとそこからの光明、というシックなストーリーにまとめあげられていました。

ただ2話はさすがに5歳児にはちょっとややこしいかな。シェフの血中ならぬ心中塩分濃度のドラクエ風画面のおすもうさん(段田さんお面付き)とかめっちゃ笑いましたが、5歳児にはいちいち説明が必要すぎてどうだろうか。
1話と違ってけっこうセリフで説明というか、咀嚼と理解を要する場面が多かったので5歳には難しいかもしれない。1話はひたすらドタバタみんなが動いて準備して、いざ開店!というわかりやすさと賑やかさがあった。オープン準備中にお料理の試食をする華やかなシーンありましたよね、あれ原作にはなかったドラマオリジナルで、あれがとっても良かった!中盤の盛り上がりとして、お店がオープンすることへの、そしてドラマを見ている側にとっての期待感を見事に高めてくれていた!

2話はちょっと小難しい話に終始していましたが、3話はまたドタバタ動きそうですね!なんと3話にして伊賀くんのお母さん登場!財前直美さん!!うわー楽しみ!!

石原さとみさん演じる黒須オーナーが、原作ではほぼ初めてタジタジとうろたえる天敵登場なわけですが、ドラマでは早くも!3話にして!

本日7月16日放送 第2話から 財前直見の出演が決定!! 福士蒼汰と8年ぶり2度目の共演で初の親子役!『Heaven?〜ご苦楽レストラン〜』|TBSテレビ

このペースでいくと、後半の方ではもしかしてドラマオリジナルストーリーもけっこう加えてくるのかなー。この感じだとそれも楽しんで見られそうです。

以下関連ニュースなどなど。
瀬戸口プロデューサー、原作終了直後に映像化の許諾を取ったのだそうです。へえへえ!

石原さとみ『Heaven?』、原作漫画連載終了16年後のドラマ化の背景 | ORICON NEWS

原作は『動物のお医者さん』などの傑作コメディで知られる佐々木倫子氏によるコミック。同作の大ファンだったという瀬戸口氏は、03年の連載終了の直後に映像化の許諾を取り付けたものの、「力不足で着地ができなかった」と振り返る。その後、数々の名作ドラマを世に送り出し、満を持して手がけるのが本作だ。

「一流ではないと思われていた従業員たちが成長する物語ではないんです。むしろ彼らの欠点は最後まで欠点のまま。だけどこのレストランでは、その欠点のピースとピースが絶妙に噛み合うことでそれぞれが個性を発揮し、やがて誰1人として欠けてはならない存在になっていきます。彼らは他の職場では通用しないかもしれません。だけど今の時代はどこか自己啓発的と言いますか、がんばらなければ役割を果たせないと思い込んでいる人や、あるいは過剰に成長を求められる職場も少なくない。それによって疲弊してしまうより、自分にとって居心地がよく、かつ持ち味が生かせる場とマッチングすることが、本当は人間にとって幸せなんじゃないか。そんなメッセージを僕は原作から受け取りました」

「彼女は誰かに影響を与えたいなんて微塵も考えていません。だけどその人間としての精神的、肉体的な強さこそが彼女の説得力であり、周囲の人々も結果的に気持ちよく振り回されていきます。そうした原作のキャラクターを体現できる女優は今、石原さんを置いてほかにいないと思います。ちなみに、最高に華のある石原さんを紅一点で真ん中に配置しましたが、ラブの要素は一切ありません!」


ラブの要素は一切ありません!
いいぞ!安心した!原作通り!

「ソムリエ役を演じる岸部一徳さんは、あまりコミックを読まれないそうなんですが、この原作はとても気に入られて『この予定不調和さをいかに表現するかだね』とズバリ魅力を指摘されました。たしかにコメディは、ほんの細かいズレがおもしろさにもつながれば、テンポを崩してしまうこともあります。吉田さんは軽みのあるシーンが上手で、かつ笑いのリズム感にとてもセンスがある方です。木村さんはキャラクターを引き出すのが巧みな上に、演出のアイデアも斬新。レストラン従業員たちのモノローグシーンは、コメディ演出の新たな“発明”だと自負しています」


「モノローグの演出」というのが、あれですね。こちらで「生首」と呼ばれて不評な…。

石原さとみ「Heaven?~ご苦楽レストラン~」好視聴率発進だが「生首」演出にざわざわ…今後のカギか – エキサイトニュース

視聴者から賛否両論の声(とはいえ賛の声はほとんど見なかったが……)があがったのが、「99.9 -刑事専門弁護士-」シリーズで大ヒットを飛ばした木村ひさしによる演出だ。「諦観」という文字が七色の光とともに現れたり(原作どおりといえば原作どおり)、登場人物の心の声を幽体離脱したように喋らせたりする(便宜上「生首演出」と呼ぶ)。特に後者は否定的な声が多かった。たしかに画面がワチャワチャするし、テンポも悪くなる。
(中略)
堤幸彦の影響を強く受けている木村の演出は、ストーリーとは直接関係ない小ネタの連打や短いカット割りなど、「遊び」が多いのが特徴。「99.9 -刑事専門弁護士-」シリーズなどは「日曜劇場」の伝統の重しがあってそこまで振り切れてはいなかったが(それでもプロレスネタなどの小ネタは多かった)、金曜ナイトドラマ枠の「民王」は遊びが激しかった。今回の火曜ドラマ枠は歴史が浅い分、振り切ってやろうという方針が制作側にあったのだろう。俳優陣の掛け合いに演出家もノリノリで参加しているように見えた。

とはいえ、ドラマが後半に進むにつれて生首演出は減っていく。これは登場人物が忙しくなって心の声を出している余裕がなくなるのと比例している。
(中略)
2話以降も登場人物が忙しくなればいいなぁ。繰り返しになりますが、芸達者が揃っているのだから、彼らの掛け合いにまかせておけばいいんですよ。


ふむー。まあ、テンポが悪くなるのは確かに。でも許容範囲だったなあ。
いわゆるマンガ的演出の最たるもの、吹き出しの外に書かれている登場人物の心の声やらちょっとしたつぶやきやらが佐々木倫子作品には特に多くて、そこが魅力になっているので、それを可能な限り拾ってドラマに投入したい、と思ったらあのやり方は悪くないんじゃないかと。『チャンネルはそのまま!』でも明朝体の書き文字を画面に浮かばせてましたよね。

諦め…きれるかぁ!のあたりの合唱とか、実際にオーナーに詰め寄りながら吹き出しで言っている内容は口々に違っているけどみんなの心の声は一つ、というのが実に端的に表現されていて巧いなあ!と思いましたよ。

小ネタ過剰で賛否、なんて記事も出ている。
如月くん、そうだったのか!知らなかった!

石原さとみ新ドラマ「Heaven?」の“小ネタちりばめ過剰演出”に賛否両論! アサジョ

福士蒼汰演じる伊賀観を仮名子が、『如月くん』と呼び間違えるシーンが登場。これにはネットも反応。『フォーゼきたー!』といったコメントが寄せられました」(前出・テレビ誌記者)
“如月”は、かつて福士が演じたヒーローもの「仮面ライダーフォーゼ」(テレビ朝日系)の主人公・如月弦太朗を思い出させる小ネタ。


その他にも葬儀場の遺影には、あのお笑い芸人・サンシャイン池崎の写真が飾られ、これを観た視聴者からは「まさかのサンシャイン池崎!」「サンシャイン池崎の葬儀(笑)イェーイと遺影のダジャレかよ!」といった声も上がっている。


イエーイと遺影のダジャレ!!だったのか!知らなかった!
あと厨房の張り紙にやたら笑顔笑顔書かれてたり、ちょっとした案内板の文言が変だったり、確かに小ネタは多いいドラマでしたよね。でもこれ原作もそうだからなー。さりげなく変なこと書いてあったりよくある。

「今回のドラマのチーフ演出家・木村ひさし氏は、小ネタ大好きの演出家。2016年に放送された松本潤主演の日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)では平均視聴率17.2%、2018年に放送されたSEASON IIでも17.6%と高視聴率を獲得。内容もさることながらセリフから美術に至るまで細部にわたって小ネタが散りばめられ、そのあたりも話題を呼びました。しかし今回はどうでしょう。石原ファン、原作ファンからクレームが来なければいいのですが…」


ふうん、クレームは別に?むしろよく原作の細かい魅力を再現しようとしてくれてるなーと思いましたよ?
過剰な小ネタ、というのも、クドカンドラマとかシャフト演出とかを見慣れていると全然ついていけるけどなあ。『監獄のお姫さま』とか、『化物語』とかみたいに一時停止するほどではないし。ほらシャフトは完全に一時停止しないと読めない文字だらけのカットが0秒以下で畳み掛けられたりするじゃないですか。一緒にするな?まああれもうお家芸ですしね。
クドカンドラマに比べたらセリフ運びといいカット割りといいずいぶんゆったりとわかりやすい進行だと思うし。一緒にするな?あれはほんと集中力いりますよねー。面白いけど。

うんうん、面白いですよ!大丈夫シェフ!自信持って!塩気が減るよ!
楽しみにしていますよ!

『チャンネルはそのまま!』でも思ったけれど、今回の『Heaven?』も、原作漫画を読んでいる分には違和感なくするっと理解できたり、なんとなく間を補完して読み進める部分を、ドラマではきちんともう一回似たセリフを繰り返してみたり、わかりやすい事例を挟んでみたりしていて、原作の二次元を親切丁寧に三次元に立ち上げ直している感じがするんですよね。なるほどこういうことをちょっと足すと、音と映像で流れていってもするっと理解できるんだなあ、と。漫画だとん?と思ったらちょっと戻って読むとか、ちょっと止まって考えるとかできるじゃないですか。でもドラマだと基本それはできないし。録画してれば一時停止はできるけど、わざわざそれをさせてしまうのはやはり演出、説明不足ということになってしまうんだろうし。

とはいえ説明が過剰になりすぎるとくどい。『チャンネルはそのまま!』も『Heaven?』も、その辺のさじ加減が実に絶妙だったと思います。だから漫画原作ものって原作そのまんまやればいいってもんじゃないんだよねえ…すごく難しいことをさらりとやってのけてくれていて、まずはそこがとっても安心しました、原作ファンとして。

もうあとはこれ!石原さとみさんの美しさ!
衣装のリンク集も別に書きました。

2019-07-17 ドラマ『Heaven?』、石原さとみの華麗な装いやら、河合くん(志尊淳)インスタなど

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