美味しいビストロとうちの子に向けられた謎めいたキーワード

子供の幼稚園のお盆休みとトイトレが重なってゆっくりブログを書く時間がまったく取れない夏のまんなかに、なんてことのない日記っぽいお話。

今日(昨日)は家族でちょっとだけ遠出をして、いつも行かない方角の駅で降りて大きな公園に行き、近くでお夕飯を食べられるお店を探して行ってみたら超美味しかった!
まず上品かつ気さくな物腰の女性の店員さんから勧めて頂いた白ワインのグラスがまさしく今飲みたかった味!というぴったし感で感激。普通のサラダもひとつひとつの野菜がハッとするほど美味しくて、ドレッシングも味は薄めでこれといって特徴はないんだけど美味しい。サラダだけで大興奮でまた来たい!と思いましたが行きづらい!電車やら何やらを3本くらい乗り継がないとたどり着けない。でもまた来たい。

うちの子も、公園で遊びすぎて眠かったりで微妙にご機嫌斜めで叫んだり、ご機嫌戻ったかと思えばテーブルクロスを思いきり引っ張ろうとしたり(それはマチャアキにしか許されない芸だからやめて!と大昔の新春隠し芸大会のネタで止めました)、外食中は概ねお行儀良くしてくれるのにたまにある普通のお子さんモードで恐縮でしたがもうひと組も似たような年齢のお子様のご家族連れだったので肩身の狭さも軽減でした。
トイトレ真っ最中のうちの子、ちゃんとトイレでおしっこできたしパンはもりもり食べたしカルパッチョも食べて偉かった(他のものは勧められただけで叫ぶほど拒否でしたが)。

そんなお出かけの日の夜、お布団に入って絵本も読み終わり、電気を消すよ、という段になってうちの子がはたと顔を上げ、

「ねえねえ母ちゃん、なんでお店の人、アイス持ってきた時に『おこめ』って言ったの?」

そうだね言ってたねえ!
そうなのです言ってたのです。
ええと、父ちゃんも一緒のお出かけの時や、お客さんと一緒の時には特別にデザートを注文しても良い、といううちルールにのっとって、今回も食後にバニラアイスを注文したのですが。
お店の感じの良い女性が、アイスを持ってきてうちの子の前に置いてくれながらにこやかに、

「おこめ」

えっ。
にこやかに去っていく女性。
米粉のアイス、とかなのかな?と思ったけど食べてみるとそんな感じでもない、ごく普通のバニラアイス(たぶん自家製というわけでもないと思う)。上にかかっている赤いソースもラズベリーの味。タイミング的には「お米のソースですよ」という意味に取れるような言葉とお皿の置き方だったけど普通にラズベリー。
なんだったんだろう!?あの「おこめ」なんだったんだろう!?聞き間違い!?だったら何て?「お食べ」?いや違うよねカジュアルとはいえフレンチビストロで「お食べ」はカジュアルすぎるよね!?カジュアルっていうか田舎のおばあちゃん感出ちゃってるし!

何だったんでしょう…あれは一体。気になって眠れなくなって腕の中でくるくる回ってひとしきり寝ポジション探しをしてからすやすや眠る子供の眠気を誘う温かさにも打ち勝ってしまい、起きてきて今これを書いています。

ちなみに寝ポジ探し、今日は帰りの電車の中でも始まってびっくりしました。電車で隣の席から私の膝によじ登ってきて向かい合わせにぺしょんとくっついていたかと思ったらそのままもぞもぞ回転し始めて正面向いたりもう一周して向かい合わせになったり。くるくる。

お店は王子駅の「ビストロジュン」です(食べログ)。

 

堺正章 HIC-1021
堺正章
ビクター エンタテイメント株式会社
2008-09-01

 

続・うちの子の父ちゃんキライ問題

寝る前の絵本タイムにお布団にやってきた父ちゃん(この時点で叫ばれること多し)、この日は大丈夫なようだなと胸を撫でおろしながら平和に絵本の続きを読んでいたら、しばらくしておもむろに父ちゃんを振り向き淡々とタロー、

TR「なんでずっといんの?( ・ω・)」

OT「ごめんなさい( ´_ゝ`)」(即答→退場)

もうふざけてゴネることすらしない父ちゃん(号泣)幸あれ(号泣)
タローもさすが日本語覚えたて、言葉にエッジが効いています。それはまるで乳歯のよう(乳歯も薄くて尖ってるので噛まれるとすごく痛いです)。少ない語彙の中から確実に致命点を突いてくるなあ(のちのオットの述懐より)。
あまりに日常茶飯事なのでもはや記録するのも大変なほどなのですが、今後も続くかもしれません、うちの子の「父ちゃんキライ」シリーズ。

今までのまとめはこちら。
June 25, 2017 うちの子の「父ちゃんキライ」問題とオットくん

エディプスの恋人 (新潮文庫)
筒井 康隆
新潮社
1981-09-29


男の子のお母さんとお嫁さん

(前書き:嫁、とか言ったり書いたりしちゃいけないんですよね…すみません。でもここは、家に入る、というのは新しい家族として、娘の一人として迎え入れられる、という、私がオット家族からしてもらったような扱いについて「嫁」「嫁ぐ」という文字と言葉を使わせてもらっている、ということでひとつ。それから相手が女性か男性かによらず、お互いに大事にしあえる関係の人、ということで)

あのー、「男の子を産むと、この子を将来ヨメになんて盗られたくない!」とか思うとか思わないとか。嫁姑のアレとか。聞きますけども。

私は他の女に盗られるなんてー!とか今のところ思ってないし、むしろしっかり恋をして、相手を大事にして、大事にされてっていう関係を育んで巣立っていってほしいなと思っています。ニートは。ニートはちょっと。この家にこれ以上ニートはいりません!ここは私のテリトリーよ。ニートの椅子はたったひとつ!渡さないわよ。出ておいき。

ママっ子男子、なんていう言葉もありましたね、少し前。マザコンのことですよね。母親を普通に大切にするのはいいんです別に。いくえみ綾の地味な名セリフのひとつに、マザコン?と訊かれた香取慎吾くん似のかっこよかわいい高校生男子が「自分の母親は好きですが?」と真顔で答える場面がありましたが、そういうのはOKよ。そうじゃなくて、いい大人になっても母親みたいに何もかも面倒見てくれて理解してくれて許してくれて居心地良い関係から抜け出せない男、ってなんかあれじゃないかなと。まあそのママと男子ご本人たちが幸せならそれでいいような気もしますけど。

ただですね。
子供を育ててみて思ったのは、めっちゃ手かかる!

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うちの子の「父ちゃんキライ」問題とオットくん

思春期男子の「クソババア」問題について、オットとも話してみた。
オットくんもオット弟くんも「クソババア」とか言わなかったそうです。まあ、ですよね。あんな赤毛のアンがそのまま大人になったかのような可愛らしくて上品で多趣味で発想豊かできちんとしているお母さんにそんなこと思う余地がなさすぎる。
OT「実際思ってるわけじゃないと思うんだけどね、(クソババアって)言ってる側も」
まあそうなんだろうけどさ。
周りがそうだからってなんとなく流されてみたりとか、反抗したい焦れた気持ちをそういう言葉に乗せてみるとかね。それだけなんだろうけど、わかってはいるんですけど、でもなんか、そういうのいやなのよ。自分で本当に思っているわけじゃないことを口に出したら、結局は本人にストレスがたまる気がするのね。本心じゃない言葉をぶつけて親が傷つく顔を見たり、しまったと思ったりするのもさ、成長には必要な通過儀礼みたいなものなのかもしれないけど、
とか話している間にも、タローさん3歳、遅れてきた2歳のイヤイヤ期なのか最近父ちゃんのことがキライでキライで仕方がなく、「父ちゃんあっち行ってあっち行ってあっち行ってあっち行って(`Д´)」と貫一お宮もかくやとばかりに父ちゃんを蹴り蹴り蹴り蹴り。母ちゃんのお膝元に寝転んだ姿勢から父ちゃんに向かって蹴りを蹴り蹴り繰り出し続けるタロー。
OT「そんな思春期とかの10年先の話より、いま本心から父ちゃんが嫌われているということですよ( ´_ゝ`)」(蹴り蹴り蹴り蹴り)
今そこにある問題な!心から蹴られてるな!魂から!
TR「父ちゃんあっち行ってあっち行ってあっち行ってあっち行って(`Д´)」(蹴り蹴り蹴り蹴り)
OT「(((( ´_ゝ`)))」(蹴り蹴り蹴り蹴り)

揺れてる。オットくん揺れてる。輪郭ぶれてる。物理的にも心理的にも。
毎晩毎朝もらい泣きです…父ちゃんに幸あれ…
以下、「父ちゃんキライ」問題を列挙します。

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思春期男子の「クソババア」問題って、男性のていの良い甘えではないのか?

先日うちの子タロー3歳の幼稚園の遠足でしてね?
ってこのタイトルでそののどかな書き出し!何が起こるの一体。
年少さんは親子参加だったので、お弁当の時間は他のママさんたちとあれこれおしゃべりしまして。他のママさんたち、みんな話しやすいし楽しくて、遠足に先立っておこなわれたランチ会では笑いすぎて顔が痛くなるほどで。有難い限りです。マジで。本当に。心の底から(そこまで?)(そこまでです)。
そんなママさんたちの中で、男の子ママたちが「いずれくるという、母親を『クソババア』と呼ぶ問題をどうするか」みたいな話題になり。
「友達同士でそう呼ぶのは仕方がないけど、直接言われるのは傷つくからやめてほしい!」なんてご意見も。なるほど~。
その後ちょっと考えてみて思ったのですが、私はどちらかというと逆の方がいいかもしれないなあ。直接言われるのもそりゃあ気分は良くないだろうけど、よそでそんな言葉を使わないでほしいかも。
なぜなら、人前で自分の母親を「クソババア」なんて言う男性を好きになれないから。
思春期ってそういうもんだとか男の子ってそういうもんだとか、実際思ってるかはともかくそういう言葉を使いたくなるもんだとか、そんなの言い訳じゃないだろうか。「男は浮気するもんだ」と変わらんように聞こえる。男だということに甘えて、身近な女性を傷つけることを、他ならぬ女性本人から許されようとしている。ものすごく身勝手!!

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『龍が如く』最新タイトルで桐生さんが抱っこしてる子供の月齢が見た目でだいたいわかるかわいい

龍が如く6 命の詩。 - PS4
セガゲームス
2016-12-08



なんかさりげなくオットがやってる龍如(りゅうごと)で、桐生さんが赤子を抱いとるやないですか。なにそれ誰の子。
OT「遥ちゃん( ´_ゝ`)」
ナニイイイイイイ!!??父親は誰!?
最近子供に寝かしつけられてばかりで夜なかなか起きられず(だって暗がりのなか横たわって小さくてあったかい生き物が眠りそうになるのを見守るお仕事ですよ。寝るわ)、やっと久しぶりに起きてきてみたら世の中何が起こってるの!?
以下、相変わらずのレビューになってないゲームヨタ話です。

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今年も母の日のお花をありがとう

オットとうちの子タロー3歳が、今年も母の日のお花をくれました。ありがとう!
去年は完全に度肝を抜かれたのですが今年は「あ、今買いに行くのね( ´_ゝ`)」というタイミングがあったので、去年一生ぶん嬉しかったからもうお花はいいよ、さっき「母の日だし夕飯外に食べに行くか」とか言ってくれてたし、と言おうかと思ったのですが、子供のためにも続けてもらうことにしようかと。身近な誰かに毎日の感謝をたまには形にして伝える、って大事なことだよと。
そんなわけで!
そこのメンズたち!今すぐお母さんや妻に毎日の感謝を伝えに走るんだ!今日がその日だ!

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そうそう、今年察したのは、すでに金曜に幼稚園でお母さんに母の日のプレゼントを渡すっていうイベントがあって、まんまと号泣済みだったからだったりします。先生が切ってくれたお花の切り紙を本人は貼っただけなのに、「おかあさんだいすき」とかおもいっきり先生が達筆で書いてくれてるだけなのになぜ泣けるのかこんちくしょう。

あと、うちの学年にはたまたまお母さんがいない子は(たぶんお父さんがいない子も)誰もいないようなので、そういう子がいたらこのイベントどうするのかなあ、なんて思ったり。色々考えてしまう日でもあります。

(ちょっと追記)
数日前に歌ってくれた「すきすき大好きお母さん」の歌は、この母の日イベント用だったみたいです。うちで歌ってネタばらししてたけど。そして当日は待ち時間が長くてやる気が途切れて抱っこ抱っこモードになってしまい、みんなが先生のピアノに合わせて歌い踊っている間もずっと抱っこで離れなかったけど、こないだ背中に隠れながら歌ってくれたからいいか。  

「好き好き大好きお母さん」の歌とうちの子とオットくん

もう出オチみたいなタイトルですが、期待通りの展開です。
うちの子タロー3歳が幼稚園で覚えてきたという、「好き好き大好きお母さん」みたいな歌。夕方一人で口ずさんでいたので、台所から何それタロー、幼稚園で習ったの?聞かせて?と言ったらはにかんでしまって歌ってくれず。
その『お母さん』って母ちゃんのこと?
TR「チガウ(* ´ー`*)」
なんだこりゃ。かわいいな。
父帰宅後、さっきタローが「好き好き大好きお母さん」って歌歌ってくれたんだよ、と言ったらタローに向かってオットくん、
OT「ほんとは『好き好き大好きお父ちゃん』だろ?( ・`ω・´)」
真っ先にそれか。
もっとはにかむ我が子が可愛いとかなんかないのか。
真っ先に自分アピール。
その後、母ちゃんの背中に隠れながらワンフレーズちゃんと歌ってくれるタロー。なんだこりゃ!かわいいな!
OT「2番は?( ・`ω・´)」
またそれか。
まだそれか。
相変わらずのあひる一家でした。
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あっこれね!NHKの絵本朗読番組てれび絵本でやってたのですが、「お母さん」を榊原郁恵さんが、「お父さん」を渡辺徹さんが読んでた!!なんて素敵なキャスティング!クロネコヤマトの平野文さんと古川登志夫さんを思い出しました、何となく。
お母さん編もよかったし、お父さん編も子供に対してだけじゃなくお母さんへの尊敬と愛情もいっぱいで、うるうるきました。



昔の絵本が好き。1960年、70年あたりが黄金期にして全盛期なんじゃないかと思う

ずっと書きたかった、絵本の話です!わーい!
先日の福音館書店60周年記念『絵本とおともだち』展、玉川高島屋記事にもちらっと載せた、かこさとし先生と絵本と戦後の話。
かこ先生は過去のインタビューの中で、「昭和24年頃から外国の子供向けの雑誌をとっていて、そこには戦争の間作品を発表できなかった作家たちが書きためたものがうわあーっと載っていた(要約)」と語っておられて、それが子供のために絵本を集めるようになった私がここ数年感じてきたことと重なる内容だったので、とても興味深かったです。
絵本って、1960年、70年あたりが黄金期にして全盛期なんじゃないかと思うのです。主に日本の絵本。海外のも日本で有名なものは同じ時期な気がする。
子供のために絵本を集めるようになって驚いたのですが、自分が子供の頃に読んでいたものが、そのまんまベストセラーのロングセラーになっていて、今でも第一線で読まれているのです。もちろん1990年や2000年以降にも人気作は出ているんですが、誰もが知っている馴染み深いものは大概が1960年、70年代出版。

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福音館書店60周年記念『絵本とおともだち』展、玉川高島屋にて!スタンプラリーやるべし!

GWの5/7(日)まで開催です。とっても楽しかった!
場所は二子玉川駅の玉川高島屋、基本無料です。
なんと!『ぐりとぐら』がカステラを作った後の「たまごのくるま」に乗って記念撮影ができます!
それから『しょうぼうじどうしゃ じぷた』の実物大車両もあります!じぷたくんだ!(こちらは残念ながら乗れないので見るだけ)

詳しくはこちら。
絵本とおともだち – 玉川高島屋S・C
大人が大興奮でした!
特に物販!!かこさとし先生の『だるまちゃん』グッズが山のように!
以下、ほんの一部ですが写真でご紹介です。

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