もうすぐ運動会、お弁当に気合いを入れる気ナッシング


ナッスィング。
であります。
以下、お弁当とかあひるちゃんの性格とか下品とかについてとうとうと書きました。すいません無駄に長いです。おひまなかただけおひまなときに。

うちの子タロー幼稚園の年少さん、もうすぐ初めての運動会です。
でもいつものお弁当をオットと私もあわせて3人分作るつもりだったのです。いつものお弁当、うちの子あんまり食べないし、見慣れないものは警戒する子なので4月から完全に決まりきった内容のお弁当。判で押したように、金太郎飴のようにどこを取ってもウインナー卵焼きプチトマト梅ご飯のお弁当。ほらぽきん金太郎。緑がない。緑がないのでプチトマトを入れるカップをせめて緑色にしています。一応小松菜とかほうれん草とか入れてみたこともあるのですが朝見せたら泣き叫びながらつまみ出してうち捨てるので諦めました。

園の方針で、「お弁当の時間は、特に年少さんの最初のうちはなるべく好きなものだけ入れてあげてください。ただでさえお母さんから離れて心細い思いをしているので、お弁当にまで嫌いなものが入っていたらますますしょげてしまいます。好きなものだけ入れて元気が出るようにしてあげてください」と言われており、その優しいお言葉を真に受けてぽきん金太郎です。先生がたもまさか4月から半年以上も本当にまるっきりおんなじ内容のお弁当持たせ続ける人がいるとは思っていなかったのではないでしょうか。好きなものだけ入れてあげてねとは言ったけど毎日おんなじにしろとは言ってないし。

いえ一応言わせて頂けるのなら、まるっきり同じではございませんのよ。ウインナーは自然派無塩せきの意識高い系のを3銘柄くらい週替わりですし。
卵もたんぱく質確保のためベースにおからを混ぜ込んで(ほんとあんまり食べないので必死。ちなみにしらすを混ぜ込んだら食べてくれませんでした)、それをおしょうゆ味にした和風卵焼きと、はちみつで甘めにした洋風オムレツの2種類を週替わりですの。ほほほ。
見た目はただのウインナーと卵焼きですけどね。
間違い探しか。

卵が週替わりなのは一週間分まとめて焼いて冷凍してあるからです。極限まで手を抜いています。おからと牛乳を入れているおかげか、冷凍してもそんなにぼそぼそせず食感あんまり変わらないの。そしてお弁当の調理はすべてお夕飯どきにまとめてやります。朝は詰めるだけ。極限まで手を抜いています。なのに毎朝遅刻気味です。

それはともかく。
このほど!
週末に届いた食材の中からタローがブロッコリーを見つけて「たべるー」と言い出し!?(スローモーションかつロッキーのテーマ)
「じゃあお弁当にも入れるー?」と何気ない風を装いつつ声をかけたところ、無言。無言でトミカの選別に余念のないタロー。よし、嫌な時には即否定なのでこれはいける!とお夕飯どきに茹でておいて、翌朝お弁当箱に入れた状態で朝ドラ見ながらみかんの皮を剥くのに余念のないタローのところに持って行ってごく当たり前を装いつつ「タローさんほらブロッコリー入れておいたよー、食べてくれる?」と見せたところ…「うん!食べるー!」

(スローモーションかつロッキーのテーマ)

「先生聞いてください!4月から苦節6ヶ月、とうとう今日からお弁当に…ブロッコリーが入りました!」と登園時、思わず先生にも報告したら超笑われました。「カップ以外の緑です!」笑われました。当園勤続14年のベテラン先生、いつも笑顔です。尊敬します。

帰宅後お弁当箱はちゃんと空になっており、晴れてブロッコリーも食べてくれるようになったタローさんに胸を撫で下ろしつつ、結局ぽきん金太郎の版に新しくブロッコリーが彫り込まれたってだけで変わり映えはしないのですが、運動会のお弁当の話ですよ。たどりつかないたどりつかない。主題に。

そんなこんななので運動会にもおんなじ金太郎弁当を3人分作ればいいやと思っていたのですが、園のママさんたち(午前3時まで共に呑んだくれた剛の者ども)と話していて気づいたのです。「運動会さ~、お母さんたちもくるからお弁当大変だよね~」

そうやった。運動会にはね、オットお母さんがきてくれるんやった。
お母さんに私のこの雑なお弁当食べさせるのは気がひけるなあ。オットは私の雑さに慣れてるから気にも留めてなかったけど(少しはとめたげて)。

買った方がまだましかなー、とつぶやいたら、「えっ運動会のお弁当、買うの!?」と驚かれ。えっダメ??
「うちは母(実母)が絶対文句言うな~、あんたもっとちゃんと手ーかけなさいよ!って」あら~(うちはそういうことは言われないから助かるなあ…)。

「それに朝早いよ、お弁当屋さん開いてないよ」
それは大問題!!

どうしようかな、前日から買っておこうかな(諦めないのか)、でもさすがに1日経ったら美味しくないし衛生上も不安よね…それに前日オット仕事で1日いないらしいから、タロー連れて駅の反対側のお弁当屋さんまで行って戻ってくるのも大変だな~、あっいつもの宅配食材で何か自然解凍でokな海苔巻きとかおいなりさんとかないかな?(何一つ手間をかける気がない)と検索したけど残念ながらなく。

そんなことをお母さんに電話で話したら、

「いいの!?運動会のお弁当なんてみんなきっと気合い入れてくるわよ?」

と、母親としての私の立場を心配してくれました。すいませんありがとうございます。
そしてオットたちが小さい頃、家族5人で使っていた4段式のタッパーがあるから今度持っていきましょうか、と。それは素敵なアイテムだ!ありがとうございますけど、タローがまだ量食べないのでそんなに大きな入れ物じゃなくて大丈夫なのです。

しかしそうか~、みんな気合い入れてくるのか~。でもそれを聞いてもちっとも焦りも不安も感じない、低反発クッションのように鈍い私の心。
お弁当も採点に大きく加算されてクラスのみんなに迷惑がかかるとかいう学園バトル仕様なら仕方なく押井守映画ばりに気合いを充填し直して臨むしかなくなるかもわからんがそんなこたないわけで、せいぜい敷物が隣り合ったママさんにあらあひるさんちのお弁当ったら…くす…と思われる可能性ってそんなママさんうちのクラスにおらんし、いたとしてもええもうほんと手抜きに一生懸命ですいませんってだけだし、他のママさんたちがすごい気合い入れてるお弁当だったらすごい!美味しそう!って手放しに絶賛なだけでそれにひきかえ私ったら…と本気で肩身狭くて落ち込むとかもあんまり…

オットもどうとも思わないだろうし…そもそもオットはきっと女の人たちが考える気合いの入った彩華やかなお弁当に興味ないはずだ。同じお重なら一段全部肉だろう。
タローも今は特に気にしないだろうけど、長ずるにつれそういうの気にするようになるんかな。うちの弁当茶色いよ!みたいな。でもだったらお料理本を買ったげる。だから自分で作って。そして母ちゃんに食べさして。わー楽しみ!柏木ハルコがアホ漫画の中で「若い男が手ずからむいた果物…うめえ…」「くそう、男め…」って苦々しげにりんごか何か食べてたの思い出した。母ちゃんがずぼらなあまり料理を覚えてきちんと綺麗で美味しいお弁当を作れるようになった息子、ええやん。そのために母は心を鬼にしてずぼらになるわ。「もともと鬼だしずぼらだろ」というオットの声が聞こえます。まだ言ってもいないボケに心のツッコミが聞こえる。夫婦の阿吽を超えてしまった何かが。

いい歳ひっさげて自分で言うのもなんですが、私は人の顔色をうかがってびくびくおどおどしがちな性格で、あんなこと言っちゃって嫌われたかも、とかしょっちゅうもじもじくよくよしてばっかりなのに、変なところで無頓着っていうか開き直るっていうか、なんでだろう。あれがダメでこれはスルーってどういう心の分布図なんだろう。よくわからない。とりあえずお弁当はものすごくどうでもいい。ただただ手間をかけたくない。人からどう見えようが一向に構わない。

ついでに言うとブログに書く内容もけっこうこんなこと書いたら傷つく人がいるかも…傷ついた!って文句言われるかも…とか気にして表現をマイルドに書き直したり公開まで寝かせて結局そのままお蔵入りしたりしてるんですけど、こと下品ネタに関しては迷いがありません。笑わば笑え。不適切だとそしる人がいたら内容によっては真摯に受け止めるが、こちらもそれなりの誇りと矜持をもってやっているのだ。それを基に攻撃されようが否定されようが、折れぬ動じぬ恥じぬ!(いや恥じろ)

なぜか最後は雷堂棋竜風味で下ネタ語りに。なぜ。

とりあえず運動会のお弁当は、買いに行く方が面倒そうなので作ろうかなと考え中です。タローのはいつもの金太郎弁当で、大人のはお弁当向け冷凍食材の美味しそうなのをちまちま注文しておいたのでそれをちまちま詰めるだけ。しかも帰宅後お弁当箱洗うのイヤだから100円ショップでパック買ってきました。しっかりフタが閉まるちょっと高級パック。早朝からドッタバタで帰宅後絶対へろっへろだもん。幹事さん(PTAみたいなやつ)の仕事もあるからゆっくり座って観戦もできなくて忙しいはずだ。だから洗い物する気ゼロ!

さらにフルーツはお母さんに頼みました。努力する気のないヨメで本当にすいませんけどよろしくお願いします。お、お母さんが肩身狭かったらどうしよう!?すいません、でも可愛いうちの子が可愛くがんばる初めての運動会、お弁当は最下位でも可愛さはうちの子が一等賞ですから許してください(見に来ている全員がそう思っています。優しい世界)。きっと緊張して体操とかダンスとかちっともできなくてむっつり押し黙って棒立ちになりながら楽しそうに踊るクラスメイトをじっとりと観察しているだけのような気がしますがオットもそういう子だったと話してくださった時には吹きました。どうぞ孫と息子の姿を重ねて懐かしく思い出してやってください。

(追記)その後、運動会のお弁当について。
2017-11-06 子供の幼稚園の運動会は楽しかったけどお弁当は冷食詰め合わせなのに大変だったよ

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以下、関連リンクなど。



これもお母さんのおすすめで買うことにしたのでした。そのうちお弁当作る生活になったら毎日使うから、少し良いものを選ぶといいわよって。

持ち手用にシリコンホルダーつけてます。これの赤。


「ぽきん金太郎」といえば、もしかして僕のお母さんではありませんか。
以前も書いたよなあ、と検索したら自分のブログにつげ情報すごくまとめてて感心した。

December 01, 2012 つげ義春と寺山修司


柏木ハルコのアホ漫画はこちら「QUOJUZ(コジューツ)」。
女性目線のハーレムもの、だけどたぶんこのリアルさ男性は求めてないだろうな、っていう。ある日女だらけの家庭に下宿することになった「僕」!?なんだけど、単にリアルな女子寮的な女たちの自堕落な生活や性格を目の当たりにするだけであんまりラッキースケベじゃない展開です。柏木ハルコはこういうくっだらないエロがくだらなくて素晴らしい。

QUOJUZ(1) (ビッグコミックス)
柏木ハルコ
小学館
2013-01-01


押井守といえば『うる星やつら』でも『パトレイバー』でも食べるために無駄に戦わせるのが大好き。

真・女立喰師列伝 コレクターズ・BOX (初回限定生産) [DVD]
佐伯日菜子
ジェネオン エンタテインメント
2008-04-23


立喰師列伝 通常版 [DVD]
山寺宏一
バンダイビジュアル
2006-09-22



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