米津玄師『さよーならまたいつか!』、有史以来こんなにも女性に寄り添ってくれた男性アーティストがいただろうか [まじめに][フェミニズム]

さあ皆さん。みんな大好き米津米津のお時間がついにやって参りました(米津米津?)(あとでご説明します)。6000字くらいかけて米津玄師さんの解釈がいかに米津米津かって驚嘆賞賛してるだけの記事です。

米津といえば解釈の悪魔ですよね?
ヒロアカとかウルトラマンとかいろんな古参ファンを調伏してきた米津米津。

そんな米津の解釈砲が…
解釈の悪魔米津が…
フェミニズムに、女性が受けてきた抑圧の歴史に発動された時…

「空に唾を吐く
(そォ゛オ゛オ゛らにツバを吐゛くゥ゛ウ)」
「したり顔で触らないで 背中を殴りつける的外れ」
「100年先もあなたに会いたい 消え失せるなよ」

お…おおおおおん!!(群衆の声を一人で)
こんな歌が!出来上がったなんて!
こんな歌を!作ってくれたなんて!

これほど心強いエールがあるだろうか…!!

第1回のオープニングで3回くらい泣きました。だってほらまず歌の前に、主人公とら子が日本国憲法を読むじゃないですか。ナレーションの尾野真千子さんがゆっくりと、力強く、「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」と。この時点で泣く。

そしたら!この米津米津曲が!
色使いも華やかなイラストレーションとともに流れ出して!

「いつのまにか花が落ちた」
「誰かが私に嘘をついた」
「土砂降りでも構わず飛んでく その力が欲しかった」

あああああ!!
泣く!!!!!
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『虎に翼』とうちの子と力

<こども六法/楽天>

朝ドラ『虎に翼』の話ばっかりです。好きすぎて夢中。今回は短く。

ちょうどこのドラマが始まる少し前に、うちの子タロー10歳小5ほやほやに訊かれたことがあります。

TR「母ちゃん?特殊能力がひとつだけもらえるとしたらどんなのがいい?」

ん?力が欲しい。とマジレス母。(前は「理不尽」て答えました
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NHK朝ドラ『虎に翼』股間を蹴り上げる [まじめに]

<虎に翼 Part1 [吉田恵里香]/楽天>

<女ことばってなんなのかしら?「性別の美学」の日本語 平野卿子/amazon>

股間を蹴り上げる[まじめに]って。いや、でもそうとしか言いようがないな。今からまじめに股間を蹴り上げる話をします。今回4000字くらいです。

ええ前回は週まとめはカットされまくっててもったいないから!と1週目をコマ送りでお送りしましたが、まだまだ書きたいことがあるとらつば。すごく勧めたいのに短く書けないので、とにかく見て!としか。見て!の3文字でOKなんですけど。

今回は、「殿方の股間を蹴り上げる」についてです。(殿方の股間を蹴り上げる)(なんで2回言った?)

華族の涼子お嬢様が、わたくしも毅然と、殿方の股間を蹴り上げられるようになりたい!と仰っておられましたが。「殿方の股間を蹴り上げる」といえばね?村上春樹の『1Q84』にも出てくるよね! “NHK朝ドラ『虎に翼』股間を蹴り上げる [まじめに]” の続きを読む

NHK朝ドラ『虎に翼』素晴らしすぎる!週まとめだとカットされまくってるからぜひ毎朝のノーカット版見て![フェミニズム][まじめに]


<NHK連続テレビ小説「虎に翼」シナリオ集 第1週[全26巻]吉田恵里香/amazon>

いや!もう!はい!皆さん!ご覧になっておいでですかしら?あひるちゃんはついつい華族言葉になってしまうくらい毎朝楽しみにしておりましてよ?

「お気立てに難がおあり」(おめえ性格悪りいな!)
「殿方の股間を蹴り上げる」(殿方の股間を蹴り上げる)

声に出して読みたい涼子お嬢様語録。これについては別記事にて詳述いたします(えっ)。

あの、すいませんもう素晴らしく面白いし朝ドラ史上最高とも謳われ、本っ当に素晴らしいのです。共同親権に揺れたこの4月半ばの一週間にDV裁判を取り扱った奇跡、そして慈愛に満ちた大江殿裁き…それが!まさかの史実だったとか!実際に当時あった判例だとか!

もう。あの。ぜひ見て。できれば土曜にやってる週まとめだけじゃない方がいい…大事なセリフや場面が悉くカットになってるから!

例えばですね。第1週の金曜日にね!石田ゆり子さん演じる、主人公の母はるさんが。いつも甘いもの食べようとしてるとこを遮られる運命を背負ってる松山ケンイチ氏に啖呵を切る場面があるんですけれども。娘の寅子(ともこ。愛称とら子。我らが伊藤沙莉ちゃんん!)がマツケンから、君のように甘やかされて育ったお嬢さんは泣いて逃げ出すに決まっている、と言われているのを聞いてお黙りなさい!と割って入って。

その時のやりとりを一部書き出します。太字は週まとめでカットになっていた部分です。
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クドカン『季節のない街』2話の毒母、ゲス兄描写が容赦なくて素晴らしかった [まじめに][機能不全家庭]

季節のない街 シナリオ

<季節のない街 シナリオ 宮藤官九郎/amazon>

「コントが始まる」Blu-ray BOX
<コントが始まる/楽天>



はい。さっき9000字もかけてクドカンふてほど(不適切にもほどがある)にダメ出ししまくったのに。すいません。クドカン大好きなんです…。でね、今やってる『季節のない街』は、2話まで見た今のところ、あまり引っかからずに見ることができています。2話の毒母、ゲス兄回は良かった。良くない。胸糞悪くて良かった。良くない。(『いだてん』か。違う!そう!違う!て)

えっとですね。しばらく前のなんですけど、残念だったドラマの話をまたします…仲野太賀くん繋がりで思い出したの。『コントが始まる』です。脚本は金子茂樹さん。菅田将暉くんと神木隆之介くんに有村架純ちゃんというすんげえキャスティングで。とっても面白かったの大好きだったの途中まで。

そうですよ、神木隆之介くんの毒母回ですよ。

(以下、『季節のない街』2話までと、『コントが始まる』のネタバレが含まれます) “クドカン『季節のない街』2話の毒母、ゲス兄描写が容赦なくて素晴らしかった [まじめに][機能不全家庭]” の続きを読む

クドカンドラマ『不適切にもほどがある』批判的レビュー、茶化さないでほしかった [まじめに][フェミニズム]

不適切にもほどがある!

<不適切にもほどがある! シナリオブック
宮藤官九郎>

はい!ええと、すいません元気にはい!って言っといてなんですが、クドカンドラマ『不適切にもほどがある』に対する批判的レビューです。好きだった人には申し訳ないんですが…いや、面白いところやぐっときたところもあったんだけど…クドカンドラマ好きなだけに辛かった…というお話です。

どうしたって楽しく書けないだろうな…とほぼお蔵入り案件だったのですが、令和うる星やつら記事にちらっと書いたらぜひ読みたいですとお便りをいただいてしまい!ほんとにラジオみたいな様相を呈してきた。そんなのすごく嬉しいじゃないですか!

それに、『虎に翼』とかね!(見てます!)その主題歌『さよーならまたいつか!』で米津玄師さんが米津米津してるとことかね!(聴いてます!横ピース!)それから共同親権法案がとうとう可決されてしまった日には激しく落胆しましたが、ネット上では廃案をめざそう、それが無理でも何とか有効な附帯決議を付けよう!とまだまだ活動してらっしゃる方がたくさんいて。反対署名も20万を超えて!

そういった、難しい題材にとことん真摯に取り組み、かつ素晴らしい作品を作り上げている方々、諦めずに世に訴えようとしている方々がたくさんいることに、とても勇気づけられているこの4月なので、『ふてほど』に関しても、やっぱり黙っていないで書こう、と思うに至ったのでした。

批判的レビューというか、単なる一個人の感想です。「私にとっては笑えなかったし、悲しい気持ちになってしまった…」という。でも、その個人的感想も、黙っていると無いことになってしまう。今回のドラマに対する違和感が、あまりに最近の自分のテーマに重なりすぎているので、沈黙のままにせず書き残しておきたいと思って。それに、好意的でない感想も、共感してくれる人にとっては何かの救いになるかもしれないし。

そんなわけで!前置きが長くなってしまいましたし、本文も9000字越え!と長くなってしまいましたが、アップします。
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