産休育休は当然の権利だ、と改めて教えてくれた友人の話 [まじめに]

素晴らしき友人エピソード、もう一つ追加で、またしても重めです…。
愛らしい友人ウミノちゃん(仮名)と久々に会ってあれこれ話しているうちに、そういえば…!と色々思い出しまして。(4400字)

まずはウミノちゃんから聞いた話から。
ある日旦那さんが、職場の社内報、みたいなのを見せてくれたんですって。ウミノちゃんのお友達の社員さんが載ってたよ、と。それが、輝く女性社員!みたいな特集だったそうで。

3人載ってて、一人はそのお友達で、彼女は色々なタイミングが、昇進とか転勤とか、結婚とか妊娠とかの…いろんなタイミングが合わず、結婚せずに仕事を続けることにした人だったそうで(辛い)。もちろんそんなことは社内報には書いてないけれど、個人的に色々聞いて知ってたからさ…でも、わ〜ほんとだ載ってるすごいな〜頑張ってるんだな〜、と嬉しくなって、とウミノちゃん。

ただ、残りの2人の人はどちらも既婚子供あり、1人は学生のうちに妊娠結婚、自分の両親と同居でフルサポートを受け。もう1人はやっぱり自分の実家と「スープの冷めない距離」で。えっ3人が3人とも、特殊な環境すぎない!?ていうか、女性には結婚や子供を諦めるしか昇進の道はないし、諦めないなら親のフルサポートがないと仕事との両立なんて不可能、ってことになってない!?この特集、ほんとに女性を応援する気ある!?
って、すごくぐるぐる考えちゃって!でも旦那は、同じものを読んだはずなんだけど特になんとも思わなかったみたいで、載ってたね〜くらいで…考えることとか受け止め方が全然違うんだな〜って思っちゃって…とウミノちゃん…。

わかる!!!(全部に濁点)

いやほんとマジでそれ。マジであらゆる点がそれ。
そこでふと。ピキピキィィィン!と私の脳裏に閃いた記憶が。
それが先ほどの、ニコニコ笑顔の聡明で冷静沈着な友人とのお話でして。

友人と、やはり30歳そこそこくらいの頃。共通の友人の出産祝いに行ったことがあったのですね。
その子は確か、就職直後に妊娠がわかって結婚、ほどなくして産休育休を取得、それが明けてそんなに時を置かずに2人目妊娠、だったと思う。その2人目の時に、友人とお宅訪問に行きまして。

ママになった友人が、立て続けに育休産休で正直肩身狭いし、申し訳ないんだよね…と言ったら、冷静な友人が、「いや、それは当然の権利だから。後の人たちのためにもしっかり所得しておくべきだよ」みたいに励ましており。そっか…そうだよね…!とママ友人。

そのやりとりが、なんだか私、カチンと来てしまって(えっ)。
言ったのです。「そうだね、復帰したらしっかり仕事して挽回しないとね?」みたいなことを…。

微妙な空気が流れました。
え?(専業主婦の)アナタがそれ言う…?みたいな。
(これは私の被害妄想かもしれないし、当たってたのかもしれないし、どちらかは分かりませんが今だったらどっちにもどっちも言う権利ないよね、と思うしそれはそれとして友人にとても失礼な謎の上から言動を働いた私ああああ!!恥ずかしああああ!!ってウミノちゃんの前で叫びました。ウミノちゃん一緒に慌ててくれたし労ってくれましたやさしああああ!!)

その、微妙な空気に内心バクバクしたまま、帰りまでずーっと引きずりまして。
帰り道、冷静な友人と2人になった瞬間に思わず弁明したんですね。あのね、さっきのあれはね、実は元同居人くん(以降「元」)が言ってたことでね。この友人たち、元と同じ大学のサークルメンバーだったので(私だけ違う大学から参加していた)、元とも面識があるのです。

今回、ママ友人ちゃんがこれこれこういうわけで2人目できたから冷静友人ちゃんとお祝いに行くんだー、と話したら。元が「ふーん…まあでもそれ、雇ってる側からしたら迷惑な話だよね」と。えっ。

曰く、そりゃ妊娠したので育休取ります、産休も取りますって言われたら何にも文句言えないけどさ、でも俺はどうしても会社やってるから、雇用主側として考えると痛手でしかないんだよね。大手で人員が揃っているならともかく、うちみたいに人数少ないと代わりの人を探すしかなくなる、でも休んでいる人の席も残しておかないといけない、そうすると人件費は二重にかかるよね、正直言ってきついし、しかも一回ならともかくすぐに2人目でまた休みますって言われるとなあ。そういうことがあると、仕事に対する責任感が薄いのかなと思わざるを得ないし、正直次からはできるだけ男性を採ろう、って考えになるよ。
「それってもう男女差別とかじゃないと思うんだよね」

そ……そうかあああ、そうなのかも……
と、30歳当時の、フェミニズム関連の話をこっぴどく叱責された後の私は思ってしまいまして。疑うことなく鵜呑みに。なるほど確かにそうだよなあそれは差別とは違うのかも、経営判断というものなんだろうなあ、仕方ないよなあ…。

と、そんなふうに元くんが言っててね…と、話しながらも、あれ…?でもなんか…うーん…??と思いつつ、冷静な友人に話したのです。
そうしたら友人が。

「うーん、それは私、元くんの考え方は間違ってると思うなあ」

えっ!?

友人が言うには。
そうやって、女性が産休育休を取ることで会社や企業の現場が圧迫されるのは、社会の仕組みの側に問題がある。そちらを変えていこうとしなければならないのであって、だから女性を避けて男性を雇う、というのはそれこそ社会の一員として無責任で、なんの解決にもなっていない。社会の構造を変えるよう、努力すべきだと思うよ。もちろん簡単なことじゃないけどさ、私だったらそう言うかなー、と。

そ……そうかあああ!!!そうかも!!!
あひるちゃん感化されやすすぎか。いや、でも、友人の言うことの方がより深く納得感があったのです。だって実際に目の前で、幼子を抱えて妊娠中の友人はじゃあどうしたらいいの?間違ってたの?こんな状態で、産んだら即仕事に戻って個人のワガママで休んで穴を開けて申し訳ありませんでした!って言うの…?言わされるの?それでいいの?そもそも妊娠出産は個人のわがままなのか?会社の、社会の迷惑なのか?

それから、元の考えが間違っている、という発想そのものが、私にとってはものすごく衝撃だったのもありました。先ほどの20代終わりにこっぴどく叱責されたり、もっと以前の20歳の頃から説教され、正論で殴られてきていたから。あるいは尊敬もあったと思います。学生の頃から自分の技術でお金を稼いで、会社をおこして運営もしていた、そうやって培っているであろう判断力や価値観に対する信頼もあった。

だから、堂々と淡々と、元くんが間違ってると思うよ、と言われてすごくびっくりして、いまだに印象に残ってるんだよね。と、ウミノちゃんに話したら、わかるわかる、すごいわかるよ、とめっちゃ頷いてくれました。そういうウミノちゃんも、夫の転勤で馴染みのない遠方を転々としながら子供達を抱え15年も…本当に大変だったろうな。
あの友人の言から20年経ちますが、少子化は留まるところを知らないですね。予測より早く進んでいるというニュースを先日目にしました。当たり前じゃないか。誰も彼もが、産んだ人を、産む人を守ろうとしてこなかったんだもの。

あの時、私の自意識の殻にきっとまたひとつ大きなひびが入ったんだと思います。ただ、この数年後に(父が亡くなって少し後)元一家で集まった時にまったく同じ話題が上ったことがありました。兄と弟は同じように「女性は雇わない、男性を採るのは経営者として合理的判断でしかないよね差別とかじゃなくてさ」と朗々とぶっていて、妹(当時25歳くらい)も「わかる、職場で休まれると正直迷惑でしかない、言えないけど」と言っていて、そんなテーブルの向こうの台所では彼らを産休育休を取りながら産み育ててきたお母さんが彼らのための食事の支度を1人で黙々としてくれていて。私はそのグロテスクさに叫び出しそうだった。お母さんを前にしてよくもそんなことが言えたものだね、と声を荒げそうになった。けれど、きっとそんなことを言っても「誰もそんな話してないじゃん」「またそういうのやめてくれない?」、むしろ私こそお母さんを愚弄しているかのように眉を顰められてしまうんだろう、お母さんだってきっと困るだろう、と思うと何も言えず、ただ黙って席を立ち、台所の手伝いに加わることしかできなかった。お母さんがこの会話を聞いていませんように、聞いていても傷ついていませんように、と思いながら。

強烈な違和感を持つようにはなっていても、友人のように堂々と淡々と切り込むことはできなかった。弟ツマさんだったらどうだったろうか。言えたかな。そして、友人や弟ツマさんのような理知的で柔和な女性の言うことだったら、元も弟も耳を傾けるような気がする。つまり、私が元から低く見られていた、いや、私が「自分の感じたことなんて瑣末で取るに足らない、耳を傾けてもらえる価値はない」と思い込まされていたのだ。

と、こういう一見何気ない一場面の思い出にも随所にノイズが走り、歪さ、異常さを再確認することになるのでした。そうでもないと16年も不倫しないもんね。そもそも産休育休は無責任だのなんだの散々言いながら不倫て。それも16年て。もう何度でも新鮮に長えわ!!ってなるし、こうして振り返れば振り返るほどこんなに若い頃から洗脳のように言い含められ削られていたからこその異常な長さだな、と納得もしてしまいます。私の目はもう醒めたからあっちも早く現実直視してくれないかな。バレて早2年近くになる今なお新鮮に離婚を拒み続けて、この期に及んでまだ私の要望を無視し続けているのがまあ30年前からそうだったし人間早々変わらないよね、そうでもないと16年も不倫しないもんね、と無限ループしがちです。

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「自分は男女差別なんてしてない」の中身これ。
2026-01-23 過去のおせち記事の痛々しい自虐と、ピーターパンとフェミニズム [まじめに]

オットはものすごく嫌な顔をして、「…あのさあ」と。
自分は男だとか女だとかで分けて考えたことはないし、態度を変えたりしたことはない、実力がある人が相応のポジションに就くべきだと思うし、そこに男だとか女だとかは関係ないと思う、それなのに、女性を差別する一部の男性たちへの文句を自分に言われても困る、昨夜の飲み会の時もそうだけど、ああいう話をいきなり捲し立てられてもこっちは黙って聞くしかなくなる、反論するとそれが差別だと言われかねないからだ、でも自分はやってもいないことで感情的に否定されるといい加減腹も立ってくるよ。

と、不機嫌そうに滔々と言われてしまいまして。

「これも普通にモラだよね」と友人C美に言われました。そうだね!
2024-06-13 「大学に入ってバイトするのは馬鹿だ」[まじめに][機能不全家庭]


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