『アンナチュラル』今年も年末一挙放送あるけどBlu-rayBOX買えばいいと思うよ!



<アンナチュラル Blu-ray BOX[石原さとみ 野木亜紀子]/楽天>


『アンナチュラル』全話一挙放送SP、今年もやるんですね!
この、テレビ局特有の日にちの数え方って録画する時困るので、12月28日(日)深夜スタートとありますが、普通の日時に書き直しますと12月29日(月)の午前1時ごろからです!録画設定どうぞ!4日間に渡り3話ずつくらいの放送です!

詳しくはこちら。
金曜ドラマ『アンナチュラル』TBS公式サイト

ぜひご覧ください!

さて!
前から書きたい書きたいと言ってきたアンナチュ。これを機に…と思ったけどこの一挙放送が終わったらいよいよネタバレ全開感想記事を書こうかなと思います。なのでぜひ!とりあえず見て!ぜひご覧ください!もう…好きすぎて。この記事も読まなくていいのでぜひ!見て!

以下、ストーリーのネタバレにはならないような、私のおすすめポイントを書きます。アンナチュはなぜこんなにも楽しいのか…(4300字)

なんででしょうね?(質問に質問で返すスタイルか)
だって、重いのです。そもそも人が死んだところからスタート。もちろん重いです。なのに私、Blu-rayBOX買って、一番見返しているのがこのアンナチュなのです。

最近ちょいちょい書いてますけど、これまで控えていたBlu-rayBOXを買うようになりまして。数年前、コロナの時期に。ドラマ作り、もの作りを応援したくて。ただで享受してちゃあかんな、好きな業界にはちゃんとお金を落とさないと、と危機感を持ちまして、微力ながら。それも中古で安くとかじゃなく、きちんと正価で、権利者に利益が出るルートで。私、特に推しっていないなあと思っていたのですが、これも立派な推し活だな、と最近思うようになりました。少なくとも野木亜紀子さんは推し。私の。推しと言っていいと思う。

それはともかく。
そんなこんなでコロナを機に、それまでよりも円盤ボックス買うようになったのですが、正直買ってもそこまで見返さない作品もちらほら。買ったことで満足しちゃったり、特典映像見て満足しちゃったり。

でもね、アンナチュめっちゃ見てる。
本編も特典映像もめっちゃ見てる。環境音楽として流したりしてる。何か集中したい時、あるいは音がなくて寂しい時などに。そしてつい見入ってしまいがち(集中とは)。

えっでも、人が死んだり、解剖したりする話なんでしょう?重くないんですか…?もっと言うと湿っぽくないんですか…?と思われるかもしれませんが。ちっともそんなことないんですよね。不思議なことに。

あ、一つ言うと、「湿っぽい」なんて中途半端じゃない。号泣。泣かす時はぼたぼたに号泣させてきますこの人たち。どの人たち?野木亜紀子氏、新井順子氏、塚原あゆ子氏の御三方ですよ!それも、人の死で安易に泣かすみたいな薄いドラマじゃないですご安心ください奴らは本気です。嗚咽が出るほど泣かされますんで。特に米津。ネットのどこかで誰かが呟いてた覚えがあるんですがアンナチュは米津玄師の『Lemon』の長い長いMVだと。いやほんとに…『Lemon』がかかるタイミングがどれも…ぐううう思い出しただけで泣く。

いや、別に泣けることがこのドラマへの評価ではないのです。泣けなくてもいいの。泣けるから好きなわけじゃないの。あまりにも感情を揺さぶられてだだ泣きさせられるからついつい力説してしまったけども。

私が好きだなと思うのは、人の死を軽く扱っていないところ。
同時に、深刻なだけじゃない、重苦しいだけじゃないところ。です。
ドラマのキャストの皆さんも円盤のインタビューで最初は戸惑った、と仰ってましたが、ご遺体を前に世間話したり笑ったり、ほんとにいいのかな、と。でも、それがこの人たち法医学者の日常なんだ、と。そして、そういうシーンがあっても、なぜか決して不謹慎な感じとか、嫌悪感を感じさせないんですよね。それはおそらく、彼らがとてもプロフェッショナルで、日々真摯に仕事に、ご遺体に、亡くなった方に、そしてご遺族に向き合っているから。それを脚本や演出が、見事に描いているからだと思うのです。

だから、毎回人が亡くなるし、ご遺族は悲嘆に暮れているし、悲しみや怒りは消えない。でも、それだけじゃなく、一つ一つのストーリーに、出てくる登場人物たちの言動や選択に、確かな光があって、生きること、生きていくことの大切さと、難しさと、痛み、もがき、そういったものも毎回必ず含まれていて。

さらに、笑えるんですよ!!
爽やかなの!!

もうここが本当にすごいの。どうなってるのこのバランス感覚…ぜひ見て確かめてください…
先に述べたような重厚で重苦しい、人生というものを深くえぐって鋭く問うような作品ももちろんたくさんありますよね。でもそれこそ、ちょっと繰り返し見るにはパワーが要る…すごく大事なテーマなのはわかるけどしんどい…
アンナチュは、それだけじゃないの。楽しいの!!だから繰り返し見たくなるの。

私が思うにその笑いと清々しさの源泉は、石原さとみさん演じるミコトと、市川実日子さん演じるしょーじの、女子会パワー?みたいなものかな、と思っています。ガールパワー、シスターフッドというのか。もうとにかくこの二人が楽しい。くだらないことでキャッキャ笑い合ってぺちぺち叩きあってて超かわいい。楽しい。華やか。聴いてるだけで上がる。にこにこしてる表情見るともっと上がる。あのね円盤で語られてるんですけど、この二人収録現場でも素でこうだったらしいですよ?ミコしょーいいよミコしょー。ミコしょーの日常をもっと…もっとくれ…。

そんな二人に、弟的にいじられる六郎(窪田正孝さん!)、我関せずの中堂(なかどぅー)(井浦新さん)、お父さん的な神倉所長(松重豊さん!)、謎に不気味でスタイル良すぎな葬儀屋キバヤシさん(竜星涼さん!)、などなどの面々が、わちゃわちゃ絡んでドタバタしている日常を永遠に見ていたくなるのです。だからつい円盤を再生してしまう。アンナチュの…アンナチュのみんなたちの日常をもっと…もっとくれ…。

もう一つ、円盤を買った方が絶対良いポイントがですね(あれ、年末一挙放送お知らせ記事じゃなく円盤おすすめ記事でしたっけ)(そうです)、特典映像が!すごく良い!
大事なことなので改めて言いますね?

TBSドラマ『アンナチュラル』は、円盤の特典映像が!すごく良い!のです!

私ちょくちょく円盤ボックス買うようになって以降、局によるのか作品によるのか、当たり外れあるな…そーでもないなと思うものもあるな…と学びました。特典映像も、キャストへのインタビューとか一回見たら満足しがちだったりする。試写会の時の映像、みたいなのも一回見たらまあいいかなってなりがち。

でもね、このアンナチュの特典映像めっちゃ楽しいんですよ!
先ほど書いた、本編のメンバーのわちゃわちゃな日常の、続きが!そのまま!行われている感!
キャストの皆さん素であんな感じなの!
試写会のトークもまんまあんな感じなの!だから繰り返し見ちゃうよね!楽しくて!

同じ野木亜紀子さん脚本ドラマでも、『獣になれない私たち』のボックス特典は微妙だった。以前こちらの記事の最後の方で詳しく書きましたが、本編は素晴らしいのに…日テレだからさもありなんか、と『セクシー田中さん』と芦原妃名子さんの事件の後で思ったものですが。作品に対するリスペクトの欠如というか。

アンナチュの特典は、ただ皆さんがわいわいと楽しそうにしゃべっているだけ、といえばだけなのですが、ファンである私たちの「これが見たかった!」をすごくよくわかってくださっている…!と感じました。
なので今回の一挙放送でアンナチュ大ファン沼にずぼっと腰までダイブした方はご安心ください、ボックスいいですよ!?(ん?腰までダイブってすけきよ?すいません生きてください)

ちなみに同じく野木亜紀子さん脚本ドラマの『コタキ兄弟』も、ボックスいいぞ?特典映像がアンナチュ以上に収録現場をただ撮っただけ(芳根京子さんがカメラを回してレポートしている)で、まったりします。他にもメイキングや、各話ゲストとの裏話も面白かった。特に樋口可南子さんに対して、古舘寛治さんと滝藤賢一さんがほんとにドラマみたいに緊張して気圧されている様子が伺えて面白かったです。

あとね、『コタキ兄弟』はね、アンナチュ7話『殺人遊戯』の高校生役で出演した望月歩さんも出てらして、『ラストマイル』と違ってコタキの方の望月歩さんはアンナチュとは全然別人なのについ「よ、よかったね…!大学生になって楽しく生活してるんだね…!」びょっ、て気持ちになれるのでお得です(?)
7話『殺人遊戯』はね…これだけは飛ばすこともあります…若者がいじめであんな目に…辛すぎる…。でも、ミコトが最後に”犯人”に語りかけるセリフは、いじめ問題への確かな、力強い答えになっていると思う(ネタバレ全開エントリには詳しく書きたい)。

同じように、アンナチュ8話『遥かなる我が家』(六郎回ですね…ぼたぼたに泣くやつ…これもそのうち詳しく書きたい…もう全話解説書くか?)に出演している一ノ瀬ワタルさんね!マッチョな!マッチョの!彼も『けもなれ』にも出演しているのですが、なんと!同じ「三郎」という名前で、野木さんご本人が「三郎はアンナチュラルで気の毒だったからこちらの作品では幸せになって欲しかった」と語っているので!生まれ変わり?並行宇宙?の同じ三郎さんなんですよ!

ええとすいませんキリがなくなるのでアンナチュの話に戻りましょう。ネタバレしてないのにこんなに語ってどうする。
円盤について注意事項を一つ申し添えておきますと、野木作品の他の円盤ほど、テレビ未放送シーンがあるわけではないのです。いわゆるディレクターズカットですね。『MIU404』『海に眠るダイヤモンド』はすごかった。ディレクターズカットのオンパレードだった。でもアンナチュは8話だけのようです。それもかなり繊細な違い。あひるちゃんお得感大好きだから買う前に調べまくったのね。それで、『MIU404』に比べてアンナチュは未公開シーンほとんどないみたいだからボックスまで買わなくていいかな、と最初は見送ったの。でも結果買って大正解でした。みうより再生回数多い。なんでかな。不思議だ。やはり女子パワーかなあ。

さて…ネタバレなしだとこんなところでしょうか…まだまだ書き足りないけども…
ぜひ!見てください!たぶん私、ベストドラマ10本選べと言われたらアンナチュが1位です。即答。2位以下はすごく悩むと思う。でもみうも海眠もコタキもけもなれも入るなあ。『空飛ぶ広報室』もすごく良かった!野木作品ばっかり。推しですから。

そんな私の推しドラマアンナチュ…ぜひこれを機に!あさって夜ですぞ!?

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以下、リンク集。

円盤もどうぞ?



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◆キャスト
石原さとみ、井浦新、窪田正孝、市川実日子/池田鉄洋、竜星涼、小笠原海(超特急)、飯尾和樹(ずん)、北村有起哉、大倉孝二/薬師丸ひろ子(特別出演)、松重豊 ほか

◆スタッフ
脚本:野木亜紀子
プロデューサー:新井順子
監督:塚原あゆ子 ほか
主題歌:「Lemon」米津玄師

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シナリオブックね!こんだけ言っといてまだ買ってないのです…電子で欲しくて!!待ってるの…海眠も待ってるの…電子で出してほしい…『逃げ恥』シナブは電子で出たから買ったんですけど…あと『けもなれ』はマイナーだからきっと待っても出ないと思って紙で買いました。野木ノートが素晴らしかった。アンナチュも海眠も早く読みたいよう…紙で買うかなあ〜


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関連あひる

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以前軽めに書いたおすすめ記事。
2020-12-23 野木亜紀子ドラマ『アンナチュラル』『MIU404』年末年始一挙放送!!野木亜紀子さんのnoteリンク集

ほぼポエムですいません。
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