野木亜紀子先生『ラストマイル』『カラオケ行こ!』で日本アカデミー賞優秀脚本賞ダブル受賞!


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名探偵の方のコナンくんを祝ったならば(世の中にはコナンといえば未来少年の人間もいるのです若者よ)、こちらもお祝いせねばなりますまい。おめでとうございます!快挙!素晴らしい。

各部門の最優秀賞は、3月の授賞式で発表なんですね。そうかあー、ぜひ『ラストマイル』で受賞してほしいなあ。

もちろんカ!も好きですよ?実は観ておりましたわたくし。原作も好きで。えっでもあやのご?(本名から一音しか減ってないのに略してる意味あるのか)あやご(短くなった)は好きだけど狂児とは違うんじゃないかなあ、どうするのかなあと思っていたらまあ見事な狂児で。結構なお手前で。おかげでしばらくツイッターで感想検索したり友人と感想のやりとりしたりですっかり「カに続きゴにファももちろんやって欲しいがその場合確認のゴの解釈は」とか「映カのゴと原カの狂には若干のズレがあってそこが絶妙に良きだがファも実写化する場合そこはどうするのか」とかいう暗号みたいな会話を繰り広げておりました。

そんなことはいいんだよ。そうじゃなくて。

野木先生が、原カ!の狂児はいわゆるファンタジーヤクザだから、現実とは違う。それをそのまま、ファンタジーなまま「気のいい優しいヤクザさん」として若者向けに映画化してしまっていいのか、良くない、それにしても原作の魅力を損なわず、現役中学生が演じる聡実くんと狂児の関係をどのように成立させるかものすごく考えた、とシナリオブックのインタビューで言っておられて(ええシナブもビジュブも買いました)、信頼できる!!と思ったのです。

そう…だって大真面目に言うとグルーミングじゃないですかこれ。大の大人が、社会人が、中学生を。怖。無理。そういうことに自覚的な脚本家さんと、主演の大人(ゴ)、それに監督がきっちり意識をしつつ明確にラインを引いて取り組んでくれた、というのが、とっても有り難かったのです。

それから個人的に。『ラストマイル』には本当に助けられて。
それはちょっと、湿っぽい話なので別にしようと思います。

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映画『カラオケ行こ!』シナリオブック

【キャスト】綾野剛 齋藤潤 芳根京子 橋本じゅん
【監督】山下敦弘【脚本】野木亜紀子【原作】和山やま


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