甘酢っぺえ高校生の恋愛web漫画『徒然チルドレン』と甘酸っぱくない私の思い出

徒然チルドレン(1)
若林稔弥
講談社
2014-08-16


や~ニヤニヤしたメモ。高校生の甘酢っぺえ恋愛オムニバス漫画です。

web連載ページからいくつか読むことができます。
これとかニヤ度高い。どうぞー。

Re: – 徒然チルドレン(ネタ元:clione clitiques

や~ニヤニヤした(二回言った)。

こういう「どう考えてもおまえら両思いなのに告白しないの?」っていう関係ほんとにあるから困る。私はちなみに経験ないですねえ。火のないところに煙を立てたことしかない。全然脈なしのところに突然脅迫のように告白。前にもどっかに書いた気がしますが、遠藤浩輝の昔の短編『神様なんて信じていない僕らのために』というマンガの中で学祭準備中に女の子がドリル片手に好きな男の子の背後から「あたしと付き合え」「断ったら僕どうなるの!?」ってシーンがあってお前は俺かと思いました。女子の方ねもちろん。ドリルの方。そんな迷惑を受け入れてくれる懐の広い相手がいなかったら私の人生とってもヤバいことになっていただろうなと思います。本気本気。数々の逸話を知っている昔からの友人たちは真顔で頷いていることでしょう。ねえもう。ほんとに。

……甘酢っぺえ高校生の恋愛マンガご紹介なのに本人の思い出が甘酸っぱくなさ過ぎる。酢っぺえ。酢っぺえ!!甘さがないとこんなにもひどいニュアンスになるのかと自分でびっくり。しかしぴったりすぎて気に入りました。酢っぺえ私の思い出。

以下Amazonリンク。
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よしながふみ『大奥』11巻12巻が本当にすごすぎる(ネタバレなし)

大奥 12 (ジェッツコミックス)
よしながふみ
白泉社
2015-06-26


大奥 11 (ジェッツコミックス)
よしながふみ
白泉社
2014-08-28



いやあ、すごかったですね!!よしなが大奥新刊、12巻!!
ここ最近の2冊が特にすごかったです、「怪物、徳川治済(はるさだ)」(11巻の帯の文句)の回。11巻で治済の怪物っぷりがどす黒く描かれ、12巻ではその治済の治世が終結します。ほんと何が凄いってよしなが大奥、1~2冊のうちに人一人の人生が始まって閉じるところだと思う。それもキーパーソン一人の人生だけでなく、その人を取り巻く様々な人々の人生も同時に描かれていて、それが連綿と続いているところ。人の身の上に起こる悲劇や、不運、無念、無上の喜びや幸福、そういったすべてが、徳川の歴史に関わった人の数だけ、順番に、膨大に丹念に描かれていくところ、だと思います。その重さに、いつも一冊読み終わるたびにしばらく呆然としてしまいます。
今回12巻は特に凄くて、読み終わって物語の重さに呆然とするだけでなく、こんっっっな凄まじい物語を描き続けているよしながふみさんの健康を心配してしまうほどでした。大丈夫なの!?こんなすごいもの、心身を削らないと描けないのではないだろうか…。Amazonレビュー(ネタバレしてるものもあるのでご注意)でも同様の心配をしている声がちらほら。みんな思うよね、これ読んだら…。そのくらい凄かったです。よしながさんどうかお身体を大事にしてください!くれぐれもご無理なさらずご自分のペースで描いていって頂きたいです。15代将軍まで到達するのを楽しみに、本当に楽しみにしています!とお伝えしたいです。
以下、ネタバレしない程度に感想。

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アニメ『うしおととら』がいい感じでうらやましいなー寄生獣ファンとしては。

うらやましいなー寄生獣ファンとしては( ´_ゝ`)。
二回言いました。二回言いました(゚Д゚〆)。

ぶわっ(´;ω;`)。

って実はうしおととら未読なのですが、オープニングが筋肉少女帯って時点でなんか愛されてる!大事に作られてる!って思いました。ジュビロいいな。ジュビロいうな。
(親切な解説:島本和彦先生の『吼えろペン』に富士鷹ジュビロっていうライバル漫画家が出てくるのです。前にNHKの漫画家対決番組『れんまん』に出てるの拝見したら藤田先生まんまジュビロすぎて震えました。島本先生の表現力の高さに震えた)



混ぜるな危険【通常盤】
筋肉少女帯
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2015-08-05


踊る赤ちゃん人間
大槻ケンヂと橘高文彦
ビクターエンタテインメント
2006-07-20


那州雪絵『魔法使いの娘』5巻、安定の面白さと、キャラメイキングの巧みさ!



相変わらず安定の面白さでした。あの、何巻かのレビューに「新刊が出るたびに、上手いよねえ、上手いよなあ、と夫婦で言ってます」みたいに書いてらっしゃる方がおられましたがほんとに。そこでその発想!!というのが、なんともすごい。今回も、ネタバレになっちゃうので詳細ははぶきますが、アジの開きに吹きました。「そこでそれ!!」って。

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岩明均『ヒストリエ』9巻が素晴らしかった(ネタバレなし)



レビューで「連載初期の頃の伏線が回収!」などと激賞されていて、なんだろう楽しみだな、と思っていたら本当に素晴らしかったです。ネタバレを避けるとなんにも言えなくなってしまうのですが、本当にあまりに素晴らしかったので記念に記事に残しておこうと。Amazonレビューの中で「『寄生獣』8巻と同じくらい素晴らしい」と書かれていましたが、確かにあの大盛り上がりに匹敵する展開かも。
馬上から「おめでとう!」と告げるエウメネスの気品と威厳。生まれながらの貴人ですね。思わず敬語にもなるというもの。岩明先生の描く人物のこういう、生まれ持った上品さがとても好きです。『寄生獣』で言うと新一くんよりはミギーかも。新一くんはもっと普通の、等身大なかんじ。知性と機転とウィット、フラットな視点、子供のように奔放な好奇心。剣の腕まで立つというのはチートすぎる気もしますがそこもいい。エウメネスが好人物すぎて、彼を取り巻く人物たちも皆魅力的で本当に楽しみな連載です。次巻が待ち遠しい。
以下、関連あひる。

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志村貴子『淡島百景』『わがままちえちゃん』など、新刊祭りがどれも素晴らしかった

最近立て続けに出ている志村貴子さんの新刊、どれも素晴らしく面白くて期待以上なのですが、特にすごかったのがこれ、『淡島百景』です。歌劇団のスターになることを夢見る少女たちが集う歌劇学校を舞台にした群像劇。

淡島百景 1
志村 貴子
太田出版
2015-04-14



わかりやすく言うと松任谷由実の『卒業写真』の世界、というのでしょうか。あ、私あの歌の「あの人」って女性で、女性同士の憧れのあのヒト、的な話だと思ってるんですがどうなのかな、それって一般的解釈と違うのかな?一般的には男女の恋愛の歌?まあいいやそれはそれとして。
マンガで言えばよしながふみの『愛すべき娘たち』が好きな人ならがっつりとハマると思います。それからマイナーなところで榛野なな恵の『卒業式』もふと思い出しました。小説では江國香織の『いつか記憶からこぼれ落ちるとしても』。あれが好きだった人ならハマるんじゃないかしら。
誰にでも覚えのある、少女だった頃の級友への憧れや、友人とのすれ違い、こわれやすい繊細なあの思春期の日々を、志村貴子さんがもうまたなんともいえない絶妙な空気感で紡ぎだしていて、素晴らしかったです。特に第三話は圧巻の一言でした。この鮮やかな場面転換!今敏監督にアニメ映画化してほしいと思いました。

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田中圭一の『ペンと箸』、魔夜峰央と手塚治虫

おお、ちょうどバンコランがどうとか書いてたら(ていうかわりとよく書いてるけど)、魔夜峰央先生の娘さんがゲストではないですか。
【田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-】第11話:『パタリロ!』魔夜峰央とブリの握り – みんなのごはん
マライヒのモデルは奥様、そしてミーちゃん(魔夜峰央先生の自称です。ミーちゃん28歳)超愛妻家、というのは私も友人から聞いたことあります。エッセイに出てくる奥様がマライヒそのまんまという。さすが田中圭一さん、そういうとこもわかってて奥様はマライヒ。そしてメガネをはずすと美男子になるとことか、この一目惚れの瞬間にメガネを外して真面目な絵柄になるとことかがほんとわかってらっしゃる。とかいいつつ私も最近はめっきり読んでいないのですが、作風変わってないのかな魔夜峰央先生。

親バカ日誌 (JETS COMICS (280))
魔夜 峰央
白泉社
2001-07


これが1冊目かな?エッセイ漫画。
以下、魔夜峰央エッセイ本リンクと、前の方の手塚治虫先生の回もリンクメモ。

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新井英樹の新連載は異色のホームドラマ!「なぎさにて」スペリオールで開幕

新井英樹の新連載は異色のホームドラマ!「なぎさにて」スペリオールで開幕 – コミックナタリー
「異色」はどこにかかるの!?
新井様としては異色に普通のホームドラマなの?それともホームドラマとして異色に作りがえげつないのどっちなの!?
というのも気になりますが、

えっこれ新井様の絵なの!?これが!?
大丈夫なの!?

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寄生獣アニメ最終回、感想ぶつぶつ語りとネットのコピペ

寄生獣(10)
岩明均
講談社
2012-09-28


何がいけなかったのかなー、このアニメ。

セリフや流れなんかは、実写映画が6割だとしてアニメの方は9割方原作通りなのに、なんでこんなにだめなのかなー。絵かな。やっぱ絵かな。本当にひどかったもんな。後藤さんとかメインキャラなのに毎週毎週あの狂ったデッサンで、どこにどうお金が足りないとあれでオーケーってことになっちゃうのかなあ。

声優さんの演技は全員素晴らしく、満点を超す150点の出来映えだったのに、なのにトータルでは45点くらいになってしまう、一体何がそんなにだめだったのかなあ。

OT「プラネテスみたいに、オリジナル展開を含めて原作超えをしてほしかったのか」

それはないね。原作完璧だから越えられないし。プラネテスは原作が荒削りだからこそだし、そもそもあちらはアニメ製作側が原作を深く理解、リスペクトしていたからこそオリジナル展開が不自然じゃないどころか原作を越えたと言っても過言ではないほどの出来だったんだし。

OT「ハガレンみたいに、何事もなかったかのようにしれっと最初からアニメ化し直しとか」

んー、それもないよね。そこまでやり直すほど致命的にひどくはなくて、ダメさも中途半端というか。それに何というか…そうまでしてアニメ化してほしいかっていうと…んー、まあ、そもそもアニメ化しなくて良かったんじゃないかなー。

OT「存在全否定キター」

んーだってそうじゃん。原作のあの佇まいを忠実に映像化するのは無理ってことなんじゃないかな。にしたってもっとやりようはあっただろうに、と思うと残念でならないが。

じゃあまあとりあえず、2ちゃんの皆さんのツッコミも見てみますか。あのお友達の飛び跳ね方なんだよと。思わず巻き戻して見ちゃってしばらく笑いが止まんなかったろと。もういっそCM前のアイキャッチに止め絵で使えよと。 “寄生獣アニメ最終回、感想ぶつぶつ語りとネットのコピペ” の続きを読む

【寄生獣 23話アニメ感想】ミギー、奇跡の生還キタ━━(゚∀゚)━━!!

最終回のひとつ前の、ネットの感想を拾いまとめておきます。ちょこっとあひるちゃんの感想もはさんであるけど主にコピペ。
【寄生獣 23話アニメ感想】ミギー、奇跡の生還キタ━━(゚∀゚)━━!!


172: 風の谷の名無しさん@ 2015/03/19(木) 03:20:05.08 et
ミギーが新一の腕に戻る時のエフェクトが激しくてワロタ
177: 風の谷の名無しさん@ 2015/03/19(木) 03:24:42.26 et
>>172
どうみても魔法使い系のアニメだよな
183: 風の谷の名無しさん@ 2015/03/19(木) 03:34:03.49 et
>>172
原作でも確かにバチバチ言わせてはいるけど、やり過ぎだわw
魔法かよ

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