いーやー、終わっちゃいましたねアニメスキップとローファー!楽しかった!!最終回、できれば文化祭終わった後の日常までチラッと見せて欲しかったなー!特殊エンディングほしかったなー!終わりの方でオープニング曲かかるやつとか。でもそのあっさりほっこりいつも通りがスキローらしいのかな。
でね。すいません。この、文化祭でね。志摩くんの内面だいぶ掘り下げたじゃないですか。そこら辺について、親として思うところ色々あるので書いておきます。今のうちに。原作の、今後の展開についてもちょっとだけどネタバレします。無駄に暑苦しいです。スキップとローファーはあんなに爽やかなのに。
うんとですね。
志摩くんのお母さんね。
あんまりはっきり細かい描写はないんだけど、どうも、ステージママだったっぽいですよね。リリカちゃんにも言われてた、また聡介を自分のために演じさせるつもり!?て。ギン!!て。ぶっこみの拓みたいな目力(例えが古い)。生き物のピラミッド上位者。
あのね、ここね私ね、アニメ版で密かに期待してたんです。お母さんに、志摩くんの舞台見せてあげてくれないかなーって。アニオリ展開として。
でも原作通り、お母さんはリリカちゃんに凄まれてすごすごと追い返されてしまいましたね…。
うん、いや、志摩くんだって母親呼ぶつもりなかったんだし、そこの原作改変は立ち入りすぎなのかもしれないよ?でもさ、お母さんが帰っちゃうって知って、志摩くんちょっと、寂しそうというか、戸惑ってたじゃないですか。単に、えっじゃあ何にしきたの??ってだけかもしれないけど、でも、どうせだったら見て欲しかった…んじゃないかなあと…。少なくとも、「帰るね」に対して、ホッとしたとか、嬉しそうな様子ではなかったじゃないですか。
だからね。あそこで、みつみがコアリクイになってリリカの前に立ちはだかった時、「志摩くん、お母さん追いかけなくていいの!?」って言って欲しかったのです。「お母さん、志摩くんの舞台見にわざわざきてくれたんでしょ、志摩くんも見てもらいたいんじゃないの?」って。
そしてしばし瞳を揺らし、考えてから、駆け出す志摩!!!
背中を見送るみつみ…!
っていう展開をね!見たかったの…。
だってあれじゃ、お母さん弱すぎでしょ。高校生の女の子に負けてすごすごと、体良く追い払われてさ。しっかりしろよ!!志摩の保護者だろ!!って。言いたいの。
いや私だって無理よ?リリカちゃんに凄まれたら私だって負ける気しかしないよ?(しないんかい)
前にもどっかに書いたかもですが、人間の性格というか、ポジション?立ち位置?って、年齢や立場では決まらない。内面的な意味での、生まれついてのピラミッドがあるんじゃないかって思ってるんで。強い人は子供の頃から強いの。弱い人は大人になっても、親になっても、上司になっても弱いの。ワガママ言う人に振り回されたり、忘れっぽい人をいつまでもみじみじと恨んだりね、するのは決まってこっち側だけなのよ…(みじみじ)。
だからね、志摩くんのお母さんも、浮気する夫には強く出られず(出ても言い負かされて泣かされ…)、志摩くんに対しては原作8巻の回想でかなり強く出たらしいことが示唆されているけれど、リリカちゃんからはそこを理由に疎まれ凄まれ。
ここからとってもただの想像ですけれど。その8巻のね、志摩くんに対してガツンと酷いことを言ってしまったことがおそらく後ろ暗いから、さらにその前後の離婚と再婚とのあれこれもあって、息子とどう接していいかわからなくなって戸惑っていて。でもせっかく文化祭のチラシ見つけて来てみたのに。きっと色々迷いながらも。そういうとこもやっぱり志摩くんの親なのかも。気ィ使いィ。良くも悪くも。
なのにリリカにガツンと言われて追い返されて…。弱い。気ィ使いィ。
でもね!そこで負けるなよ!!と。思うのよ!すごく残念なんですよ、似た立場としては!親として、わかるよ!?自信ないのも!後悔してるのも、負い目があるのも。でもさ、そこで引いたら…志摩くんの顔もっとよく見なよ!いて欲しがってるじゃん!見て欲しいんだよお母さんに!そのためならさ、踏ん張れよ!!悪かったと思っているならば!なおさら!
サンタになれ…!っていう島本先生ばりの熱さで!(突然の島本先生)思うわけですよ!!俺がサンタだ!!の勢いで、俺が保護者だ!総介の!という、堂々とした、揺るぎなさが!求められているわけだよ!!誰からって、子供から!志摩くんからだよ!!リリカに押し負けてる場合じゃないんだよ!
あなたになんと言われようと、私は私の理由で、聡介の舞台を見るわ。
って言ってやればよかったんだよ!!
聡介のこと、そんなに考えてくれてありがとう、心配かけてごめんね、って言ってもいいよ(そこで弱気になるからあかんのか!?俺!)(いつのまにお前の話に)そしたらリリカも中指立てつつ(クリスが隠してくれつつ)退いてくれるよ。
後ろ暗くてそんな毅然としていられないのなら、今からでもすぐにでも、謝ればいい。聡介ごめんねって。辛い思いさせて、甘えさせてあげられなくて、突っぱねてしまってごめんなさいって。
自分が辛いからって、あなたが辛い思いをしている時に責めてごめんなさいって。
許されるために謝るんじゃないのよ。志摩くんが、自分自身を許せるように、そのために謝るの。あなたが悪いんじゃない、あなたのせいじゃないんだよって。私の弱さのせいだったんだ、って。
強く出られない性質なのは変えられないかもしれないが、弱さに甘んじて、そのせいで庇護されるべき子供を傷つけてどうする。弱さを認める強さくらいは捻り出そうや!!
ってね。すっごく思いました。
だからね、見せてあげて欲しかったんですよね…。お母さんにそういう、保護者らしいことをさせてあげたかった。それはもしかして、原作でもっとこの後に訪れるのかなあ。そうだといいなあ…。このまま志摩くんに、母親にも父親にも、3歳の弟にも気を使ったままで過ごさせたくないなあ。
まあ、親があーだこーだ言わなくても、志摩くんは友人たちに支えられて自分で立てるようになるのかもしれないけど。親にできることなんてほんのぽっちり…。だからこそ、まだ志摩くんが母親からのリアクションを求めているうちに、修復できたらいいのになあと。ついついね。考えてしまったのでした。
ほんとに、そうは言っても親として子供に与える影響の大きさとかもう毎日毎晩思い悩みっぱなしなんで。サイバラ(西原理恵子さん)とその娘さんについての記事も、いまだにくよくよしてます。我ながらすんごい言い訳くさいなと。こっちの事情の話ばっかりだなと。全面的に書き直したり非公開にしたりしたい衝動にたびたび駆られるんだけどそれも卑怯な気がするし、なんて言ったら良いのかもまだ掴み切れていないからそのままにしてあるんですが。自分の中ではすごく保留中で…。
ただ、今回スキローの志摩くんとお母さんについて考えてみて、改めて、ちょっと整理された気がしたのです。
サイバラのあの一件では、私はこう、なんて言うのでしょう、言われて傷ついてしまった子供側ではなく、「子供を傷つけてしまった親」側の目線で話しているから、言い訳ばっかりになってんだな、と。
結局は怖いんですよ、子供を傷つけるのが。加害者側に回るのが。
だから、そんなつもりじゃなかったとか、あなたのためを思っていたとか、こちらだって辛かったのだとか、発作的に回避したくなってしまう。
そうじゃないだろ、と。
謝ればいいってものじゃないけど。でも、弱さを認める潔さはせめて持たないと。そうしないと、子供が自分の方から親を見限る作業が必要になる。子供にそれをさせるのはとても酷なことなので。
本音で話せば分かり合えるだとか、そんな話でもない。それこそ卑怯で稚拙だ。だって自分の本心やら事情やらを曝け出せば相手は許して受け入れてくれるものと決めてかかっているわけで。それは卑怯で稚拙な脅迫。そうじゃなく、んん、目の前の子供の背中から重荷を取り去ってあげること…。
あなたはそのままでいい、と伝えること。安心できる場所を提供すること。自分が子供の頃、もらえなかったもの。それをあげたいなといつもいつも考えてるんですよね。ないものを捻り出すのはそりゃあ大変にしんどいんですけども!!ちっともうまくできないんだけど。
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こんな感じのことを思ったあひるちゃんでした。ほんっと母親業いつでもおっかなびっくりで…みんなこーなの!?私が考えすぎなだけ!?
あと思うのはさ…男の人もこんっっなに悩んだり迷ったりしてんの!?育児に関して。子供との関わり方について。あんま身近で聞いたことない。そこの差にね、子育ては女の担当、女親の責任、という社会の有形無形の型を感じずにいられないのでした。なんだろう、この話はまた、こう、男親が子供の性犯罪被害対策に無頓着すぎるとかそういう話にも繋がって掘っても掘ってもキリがないので、またそのうちに…。
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ほんと40半ばからの人生見つめ直ししんど。でもいつからだっていいんだきっと。
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