よしながふみ原作、NHKドラマ『大奥』、冨永愛吉宗いい!暴れん坊将軍!

大奥 1 (ジェッツコミックス) Kindle版 よしながふみ (著)

喪中ではありますが時々舞い込む明るい年賀状や年賀の挨拶は嬉しいあひるです。新年を無事に迎えられるのはやはり喜ばしいことですね。今年もよろしくお願いいたします。

で、ですよ!
待ちに待ったよしなが原作大奥ですよ!ふたたび三たびの映像化!

イイ!!
冨永愛さんの吉宗、イイ!!
なぜか海辺を馬で爆走する上様!!
なぜか馬には赤い房飾り!!
なぜか横から上から遠景から移動しまくるカメラアングル!!
ただ乗馬してるだけの上様を!なめるように追う!
なぜって、それが上様だから!!
みんな大好き松平健さんの暴れん坊将軍リスペクト!!
これが!これが見たかった!!我々暴れん坊将軍で育った人間にとって上様といえば吉宗、吉宗といえば馬で海辺!!

しばらく前にね、暴れん坊将軍伝説の彗星回を見たのです。あるんですそういうのが。もう、のっけから望遠鏡を覗く松平健さんが美しすぎて!!顔!お顔が雅!!美しいだけでなく精悍!!なんだろう、あんなにがっちり四角いお顔なのに少しも野暮ったくなく、むしろ頼もしさましましなだけであんなにも高貴で美しいってあまり知らない。もう100%上様!!子供の頃おばあちゃんちで毎週見てた頃は気づかなかった、美しすぎん!?品がありすぎん!?やんごとなさすぎィ!!ってびっくりして検索したらみんな言ってて(みんなって誰)(twitterのみんなたちです)。みんな上様大好きすぎて。みんな上様が初恋ですとか幼稚園の頃からお慕い申しておりましたとか見るからに高貴な風格で貴方様のような貧乏旗本の三男坊がおるか、とかビバ同年代。わかる!いや私幼稚園の頃はわかってなかった上様の魅力。もうダメノックアウト。上様〜!!

いやいいんだすいませんよしなが大奥の話だったのに。いや違うの関係なくないの。このマツケン上様の上様らしさをですね、冨永愛さんが!すごく持ってる!!

正直ね。ちょっと不安でした。冨永愛さんはそりゃあ格好良いし美しいけど…演技は大丈夫なのかな…って。不安でしたのです。
でももう、まず馬で!!まず海辺の馬でうおおおん!!てなったよね。白砂に海と空の青、馬の躍動とたなびく赤い房飾り…目に鮮やかな風景の中さらに際立つ、馬を駆る上様の溌剌としたお姿…!そして次の、間部詮房とのやりとり。黒のお掻取をさばいてきりりと振り向く所作がもう!上様〜!!思わず巻き戻しました。さすがモデル…動きも止めも美しい!上様〜!!(2回目上様コール)

そして、お芝居も堂々たるもの!演技力が不安などと申して…誠に!誠に申し訳ございませぬううう!!ははああああ!!平伏。いや違うなここですんなり会心するのは水戸黄門だな(って前に検索した時書いてあった)、暴れん坊将軍の悪役ならばここで逆ギレして「ええい、死なば諸共!」とか「上様を騙る不届き者め!者共、出合え出合えいッ!」って悪あがきをしなければ。そして上様の大立ち回りシーンにつなげなければ。見たい!冨永愛吉宗の大立ち回り!絶対美しいに決まっとる!上様〜!!
それはともかく。

何より意外だったのが、キュート!!
冨永愛さんの吉宗、キュート!!
ちょっと茶目っ気があって、可愛らしい!
寝屋で対面した時、祐之進の前に子供のように膝を折ってしゃがみ込む仕草、原作のままで嬉しかったです!

検索したらやっぱりみんな(みんな)上様〜!って言ってて嬉し。御鈴廊下が「上様ランウェイ」言われてて笑った。私も祐之進が「あの足捌き、只者じゃねえ…!」と感じるところとっても同意でした。確かに冨永愛さんのウォーキングは只者じゃねえに決まっとる。世界規模。

ただ、ひとつどうにも残念…と思ってしまったのは。
なぜ、御内証の方は死罪、というしきたりを知るのを夜伽の後にしてしまったのか。
これは冨永愛さんのせいではないのですが。脚本なのか演出なのか、詳細は不明だけれどもあれじゃあ萌え激減では。よしながさんもインタビュー集で有功のモデルについて言っていた、信仰か死か、というような、極限状態の上での行為だからこそのドラマ性ではないですか。そこをどうしてああしたのか…ちょっと納得いたしかねます。

原作では、祐之進が最初の夜伽の相手に決まって喜びも束の間、「御内証の方は死なねばならぬ」と知り一転絶望、諦観…その流れで目元に紅をさされ、寝屋での吉宗との会話に。吉宗はこのしきたりについて知らなかった、と祐之進に頭を下げ、祐之進は吉宗を信(のぶ)と呼び捨てにする許可をもらい(ここの吉宗の度量の深さも物語上重要)、二人は悲痛な面持ちで抱き合うのですよ。
死が待っているからこそのあの夜伽の虚しさ、儚さそして美しさ…あそここそ、よしなが大奥の魅力がぎゅっと凝縮された名場面なのに。原作のままの方が断然劇的じゃない…?
ここだけはちょっとかなり、なんでかなあーと思ってしまいました。

まあしかし、他にもそこ言って欲しかったな、というようなセリフがカットになったり変えられていたりはちょくちょくあったのだけど、1話の中にいろんな要素がまとめられていて、見応えありました。

なんといってももう冨永愛さんの上様っぷり!!素晴らしかった〜。また三代将軍家光、五代将軍綱吉のあと吉宗の時代に戻ってくる…のかな?ドラマでも。ぜひ見たい、冨永愛吉宗の治世!
久通の久通っぷりもすごかった!貫地谷しほりさん、役作りのためにふっくらされたのでは?おっとりふっくら、しかしその柔和な笑顔でビシッと怖いことを言ってのける迫力、まさしく久通でした。

それから今回は、これまでの映像化とは違い、ギャグもしっかり入れるつもりなのかな、と感じました。着飾った男たちの裃に千両箱がほんとにCGで降ってきたの笑った。冨永愛さんのキュートな演技といい、原作にもちょいちょいある笑える要素を、ドラマなりに再現しようという試みかな、と。そうそう、祐之進の自分が選ばれた理由の「顔(が良いから)では?」に納得したふうなのも面白かったな。ドラマオリジナルですね。顔が良い自覚のある祐之進。

私は漫画の笑いの場面が大好きなので、今後にも期待したいです。大抵の漫画原作のドラマって、大筋がシリアスだと原作のギャグ要素を抜いてシリアス場面だけをつなぎ合わせるから登場人物がひたすら暗い顔してて悲しいんですよね。寄生獣映画もそうだった。いやあれは他にも色々ダメすぎて悲しかったけども。

漫画って、深刻なテーマを描きながらも、ちょっとした絵柄ひとつ、フキダシの横の手書き文字ひとつでコミカルな演出がさらりとできて、くすりと笑わせてもらえる、複雑で高度な表現技法だとしみじみ思うのです。そういえば実写だけど三谷幸喜の『鎌倉殿の13人』なんてまさにそれだったな…なんでそこで笑わす!?っていう。あの凄まじいバランス。泣きながら笑わされて感情を翻弄しまくるのほんと勘弁してほしかったです1年間つらかった(褒めてます)。

なので、今回のドラマ化はぜひ、その漫画原作らしいシリアスと笑いの緩急をもしや表現しようとしているのかな、と。あんまりやりすぎると興醒めなので難しいとは思うけれど、がんばっていただきたいです。
続きも楽しみ!!です!!

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関連あひる
大奥最終巻についてはまだ書けてないのですが、書きたい…もう本当に、ほんっとうに素晴らしかった…
それだけにこのドラマが大政奉還までやる、と言っているのが、ほんとに!?絶対!?期待していいの!?

2010-04-30 よしながふみ『大奥』、ジェンダー視点の凄さ

2015-07-15 よしながふみ『大奥』11巻12巻が本当にすごすぎる(ネタバレなし)

2007-10-14 フェミニズムはやっぱり関係なくないんだ! よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり 途中感想

2016-04-25 [コピペ]暴れん坊将軍で不祥事(悪さ)してる連中ってほとんどが 吉宗の部下なんだよね

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リンクあれこれ。
おお、そんな名馬だったとは!バンカーくん!

このお二人も良かった!

ディズニー大好き風間俊介さんも良かった!

わかってる公式さん!上様〜〜ッ!


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“よしながふみ原作、NHKドラマ『大奥』、冨永愛吉宗いい!暴れん坊将軍!” への2件の返信

  1. 大奥、私の周りでも盛り上がっていました。あの暴れん坊将軍オマージュも最高でした。そして、貫地谷久光の、柔らかい中にも切れ者の雰囲気がなんとも原作通りで…!

    毎週火曜が本当にたのしみです。しかし、家光編は家定編とともに、かなりメンタル削られる内容ですので、見るのが辛い…。
    でもやっぱり最期まで追い続けていこうと思います。

    大奥は、たとえ男女逆転したとしても、女の悲しみや苦しみは変わらないのだと突きつけられた気がします。残酷ではあるものの、彼女たちの生き様から目が話せません。

    そういえば、暴れん坊将軍は台湾でも放送していてるそうです。旅漫画で、漫画家さんが、台湾人のお宅(日本語のできる)で暴れん坊将軍をみていた時、日本語のできるおばあさんが「松平健さん、男前ね」と言っていたそうです。
    健さんの凛々しさ、ワールドワイドですね。

  2. 日月さん
    わーいコメントありがとうございます!ね!上様でしたよね〜!台湾でも人気とは!ワールドワイド!
    家光編は家定編とともに、かなりメンタル削られる内容…本当に…その通りで…治済編もきつかったですね…ていうかもうきつくない時はないというか…

    > 大奥は、たとえ男女逆転したとしても、女の悲しみや苦しみは変わらないのだと突きつけられた気がします

    本当にそうですね…江戸時代の、しかも架空の設定なのにこんなにも現代の私たちに響くというのがまた悲しい…
    今回のNHKでの連続ドラマ化で、この物語の持つ悲しみと憤りがまた多くの人に届いて、時代を変えていく流れのひとつになったらいいなと思います。

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