新生・令和の『うる星やつら』、いいじゃないですかー!思わず原作と旧作アニメ1話と比べてみた [一部まじめに]

いっこだけ先に言わせてくれ。

黒電話のコードはね、くるくるしてるんだよ!?

作画担当さん若い人だったのかな?ダメよ昭和生まれちゃんとチェックして!

(その後追記。ネットの集合知によるとまっすぐコードもあったらしいですね。へえへえ。そしてどちらかというとくるくるの方が多数派でザ!昭和感は出るはずなのになぜまっすぐを採用したかというとおそらく作画の手間を省くためでは、なんてご意見も)(追記以上)

そしてすいません「比べてみた」と言いつつ著作権的にアレな比較画像貼ったりはしてないです。だらっと語ってるだけです。

やー、期待してなかったのです。正直期待しないようにしていた。裏切られるのが怖いから!よくも騙したァァァ!ってなるのはもう寄生獣でこりごりだからァァァ!

だって!歌だってラムのラブソングじゃないんだもの!オープニングはラムのラブソングじゃないとダメだろ!?
と思っていたのに。


新OP、めっさ楽しいカワイイ!ヨシ!

インベーダーゲーム!!昭和感!
で、あたるが出してるハートが女性キャラたちに次々撃ち抜かれて割れてる!ハートが割れてる!楽しい!
そして最後にはラムちゃんインベーダーが壁になって押し寄せてあたるゲームオーバー、素晴らしい演出!ヨシ!

さらに!!原作絵の可愛いラムの名場面がだーっと!うおおおお!!!!しかも決め顔決め絵決めポーズじゃない、小さなコマの、高橋留美子先生のラフなちまっとしたタッチの、言うなればオフショット満載!でもどれがどこの話のどの場面かわかるぞ!わかるぞおおおお!!

あ、言ってなかったかもしれませんがあひるちゃん脳内にうる星原作全34巻だいたいインプットされてますんで。皆さんと同じように。とはいえあんまり細かいコマだと6割くらいしかわかんないけど。皆さんきっと9割正解される方ばかりですよね?オットくんの知人に高橋留美子ファンクラブ会員番号1にして初代会長という、まんまるーみっくワールドのキャラみたいな方いらっしゃるんで会長などはおそらく原作も旧作アニメも劇場版もすべて完璧に網羅した上で各回の作画脚本監督演出まで踏まえた解説をきっと5日間泊まり込み合宿で講義してくださると思うので、わたくしなどまだまだ若輩もいいところですが。ちなみに泊まり込み解説合宿は本当に行われていました。うる星じゃなくてマクロスだっけな?ん?ガンダム?

それはいいとして。まだオープニングの話が終わってない。
ダンス!!!めっかわヨシ!!!いい動き!!ラムちゃんかわええ!令和ラムかわいいよ遠藤ラムもいいけど令和ラムもいいよいいよ!(作画監督さんの名前をつけて〇〇ラムと敬意を込めて呼ぶ作法があります)
原作ラムもね、私は中期くらいが好きかな〜、20巻あたり。だんだんデフォルメというか、ころころしていくので、写実的かつ艶っぽくて中期くらいが一番、あの、17巻の表紙が好き。わかっていただけます!?あのラベンダー色の背景に座って見返ってるラム。

一応今確認したら17巻で合ってたし、25巻の夢の実見つめてるラムも好き!と思い出しました。いやもう表紙は全部好きよね。電気野菜の時のアールヌーボー調も最高。

こっこんな暗い画像しかないのか今ネット上でアフィリエイト貼ろうとすると!すいません参考程度にどうぞ。




これね、また毎回裏表紙も見返しもいいんですよね。ほんと普通にこのコミックスの復刻版出して欲しい。いや全巻持ってるからもう買わないけど。でも出せばいいのにと思う。電子で出たら全巻買ってもいい。カラー復刻もして。

って検索してたら出てる!!カラー復刻とかサンデーコミックス復刻ボックスとか出てる!!
別記事にまとめます。買ったけど(買ったんかい!)

アニメのオープニングの話がまだ終わってないし。
ダンスねダンス、ラムちゃんダンス可愛いしいい動きだし、面堂くんをはじめとする親衛隊のオタ芸楽しいよ。たぶんもう文化としては古すぎてあれなんだろうけどヨシ!ファンもおっちゃんおばちゃんだから大丈夫!

いやー、オープニングだけとりあえず巻き戻してもっかい見たよね。
そしてようやく本編なんですが、世界各国から始まるのはこの令和版だけですね。なかなか大仰。原作はしのぶのビンタから。今アマプラで無料で見られる旧作はなぜか草野球シーンから始まってました。

それから令和版、あたるが飲んでた缶ジュースのプルタブが!外れるタイプだ!!舞台設定は昭和でいくつもりだな?とこれ見て思いました。今時の若い人はご存知ないでしょうけど、昔はね?缶ジュース開ける時に飲み口のとこぺリッと剥がさないといけなかったんですよ。剥がすとプリングルスみたいに反り返った親指の先くらいのアルミ片という世にも危険な代物が出来上がるの。そういうのが砂浜とかに捨てられてて足切る人が続出したから今みたいに一体型になったんだよ?本当にあった怖い話。昭和あるある。

原作ではあたるは徒歩で帰宅してるけど、令和版も旧作も当局に車で拉致られてますね。そして旧作、押井守監督だからか当局がめっちゃ自衛隊。無駄に戦車とか戦闘機とかすごいきてる。さらにラムちゃんのUFOもすごすぎ!!要塞みたいのきてる。メカに力入れすぎ。

令和版は、原作に近いしゅっとしたどでかいカプセル型の見慣れたUFOです(見慣れてんのあんたらだけだ)(とそろそろつっこみを入れておく)(けどうる星ガチ勢の皆さんとご一緒に複数形であんたら呼ばわり)。

そうですね、この辺で思ったけど、セリフも流れもほぼ原作のままでした、令和版。「勝ったら結婚してあげる!」ってしのぶが言うとこも、旧作ではあたるとしのぶ2人きりだけど令和版はちゃんとパーマともう1人の友人がいて、「女は偉大だなあ」「単純な男だなあ」といういい感じにゆるいツッコミが入ってて嬉しかったです。高橋先生のテンポとセンスの光るネームがそのまま活かされている。

あとね!ラムちゃん登場のとこがね!もう令和版!令和版!ヨシ!バリバリバリバリ「I’m in」感!!トリニティーみたい!マトリックスのですよ?大丈夫ですかおわかりですか?電波に乗ってログインしてきた感満載!昭和から令和にね!ヨシ!

いやー可愛いよラムちゃん可愛い。

あとは鬼ごっこですが、旧作改めて見返したらあたるがめっちゃ工夫してて面白かった。棒高跳びしてみたり(落ちて大怪我)、背中にジェット背負ってみたり(爆発して大怪我)、というテンポの良さも旧作もいいですなあと思いましたよね。でも原作では令和版と同じく、特にそこまで工夫せず苦労してるだけ。とにかくテンポが良い。話がぐいぐい進む。

そして問題のです。ブラです。
うん。ここの令和版は、原作とアニメのハイブリッドでしたね。まずやるややらざるやと物議を醸していたブラ剥ぎ、やりましたね。あれこれ配慮してやらないのかな?と思っていたらやった。むしろ思いっきりやってた。過去最高にぷりっぷりだった。スローモーションだった。おのれ令和、ラッキースケベの見せ方ばっかり洗練されていやがってこの野郎。

これはね〜、最近いろいろ考えてしまうあひるちゃん的にはあんまり手放しでヨシ!とは言い切れないんですが、でもね、んー、旧作だとあたるがわざと吸盤でブラ剥ぎ取るんですよね狙って。んーそれよりましだったかな…と思いました。

原作も令和版も、掴もうとした際のアクシデントで、さらにはまったく歯が立たなかったあたるが、胸を隠してたり、ブラを奪い返そうとして隙ができたラムをようやく捕まえることができた、という起死回生のターニングポイントにもなっているので…すいません、無し寄りのあり、という感想かな…

正直私も、この手の表現をどこまでなくすべきなのか答えが出ないのです。明確かつ汎用性の高い答えがない。その都度、そのコンテンツごとに、自分の感じ方で判断するしか今のところなくて。それはあくまで個人的なもので。ただなあ…この手の、スカートめくりに代表される「ラッキースケベ」描写がね(正確に言うとスカートめくりはラッキースケベにとどまらず、完全な犯罪行為ですけどね)、現実の女性に実際に危害を加えると感じてきたので、表現の自由だ!と強気に出られるととても嫌な気持ちになる。

んー、さりとてなんでもかんでも規制して消去すればいいのかというと、そう思っているわけではなくて…。たとえばこの令和版でブラ剥ぎがなくなっていたら…んー、「配慮したんだなあ…」と思ってしまっただろうし、ちょっと残念に思ってしまいそうな気もする。
これは本当に難しいんですよね…。本当に本気で心の底から嫌な気分になるしまるっきりさっぱり楽しくない話題なので(考え続けなければいけないとも思うけど)、とりあえずここまでにしておきます。

ーーー

さて。
2話目のゴム合羽ね!!まさかの古川登志夫さんから「父さんが若い頃使っていた雨ガッパだ」!父さん…!父さんがあたる役だった頃のことだね!?(混乱)
あと1話も2話もタイトルの出し方ヨシ!連載当時は「かけめぐる青春」も「絶体絶命」もその時の流行歌だったのに今やそのニュアンスが伝わらないの残念だけど、そういえば旧作ではほぼ関係ない、「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」系の長めの文章のタイトルがついてたのにやっぱり令和版は原作寄りですね。旧作のタイトルも好きでしたけどね?

旧作の友引町トライアングルの回は課金しないと見れなかったのでまだ見てないんですが(25年くらい前にレンタルビデオで一気見したけど忘れた…)、確か原作とはわりと違ってた気がするんだよな…今回の令和版は、雷雨の中であたるとしのぶがひしっと抱き合って「わーーっ!!」「わーーっ!!」それ見てラムちゃんも「わーーっ!!」をやってくれたの嬉しかった!ここ原作でもほんと好きなとこでした!そしてラムちゃんの嫉妬深さ…っていうか普通好きな人が他の人といちゃこいてたら叫ぶし怒り狂うしおかしくなるけどな。そういうところを「ラムちゃんは嫉妬深い」とまるでラムに原因があるかのようにまあいいやまたこの話も長くなる。確かに最初のうちは押しかけ女房であたるは迷惑してるんでまだしも、なんなら途中からの(組野音子からね)あたるの独占欲の方がよっぽどタチが悪いのに「表面上は冷たくしてるけど照れ隠しで実は惚れてる」的ないい話にされてるのもどうかと思うしほんと昭和の男の都合良さまあいいんじゃなかったのか。続けるのかい。

エンディングもね、カワイイ楽しい!
もうこの冒頭のハートが!ピンクのサイリウムみたいな軌跡、クリーミィマミ的な!


ただ、やっぱりうる星はせっかく名曲てんこもりだから、エンディングくらい旧作のオープニングやエンディングを、こういう素敵な今のアーティストさんたちにリメイクしてもらって毎回流してもよかったんじゃない?と思ったり。チェンソーマン方式。毎回エンディング違うの。ちなみにあひるちゃんは『殿方御免あそばせ』が好きです。あの時のエンディングのクレヨンタッチの絵もすんごい大好きだった…めぞん一刻でも多用されてた手法…南家こうじ先生の仕業…『みんなのうた』でもお馴染み…。

やー、ええ、全体的に、楽しかったです!!
声も皆さんぴったりだった!公式サイトのキャラクターページはこちら。
神谷浩史さん、あたる!!
上坂すみれさん、ラム!!
ラム父!あんなはっちゃけた小山力也さん聞いたことない。ラム母が平野文さんにあたる父が古川登志夫さんってもう!クロネコヤマトかつり球みたいなことを!

他の人たちも楽しみだなあー!特に面堂くんの宮野真守さん!ぴったりすぎる!
面堂くんのことをラムだけが「終太郎」と名前呼びするの好き。

き、キリがないのでこのへんで!

この大人ラム!かっこええ!


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“新生・令和の『うる星やつら』、いいじゃないですかー!思わず原作と旧作アニメ1話と比べてみた [一部まじめに]” への4件の返信

  1. 令和版「うる星やつら」昭和と原作リスペクトあって、それでいてちゃんと今風で良かったですね。

    ツイッタランドでも黒電話のコードで賛否分かれたのですが、私が覚えているのは祖母の家の黒電話のコードはクルクルしていなかったので、クルクルとnotクルクルがあったのではないかと思われます。

  2. へなちょこさん
    わあー!へなちょこさんコメント嬉しいです!
    おお、黒電話のコード、へなちょこ祖母さま宅はまっすぐでしたか!私も書いてから両パターンあるらしいと見かけてへえへえと思っていたところでした。本文にも書き足しておこう。

    ね、なかなか良かったですよね。ただこれ、全4クール!もあるらしいので、だんだん慣れてアラが目につくようになってしまうと悲しいな、と今から余計な心配をしてます。せめて2クールくらいで良かったのでは…。でもこんだけ尺があるなら、もしや最後の1クール分をまるまる使って原作最後の34巻をまるまる丁寧に再現してくれたりして…とも密かに期待してます。

  3. 第一話から衝撃でした。私も「どうせ令和のコンプラ意識してゆるい表現なんだろ…」
    と思っていたら!昭和と令和のハイブリッド!まさにほんとそれでした。実家の小さいテレビ(父親用の)で干し芋を焼きながらみていた「うる星やつら」を思い出しましたよ…。

    絶対ないだろうと思っていた、あたる母の「産むんじゃなかった…」まで再現されていいて、逆にこっちが「いいの?これ?」と心配になるほどでした。

    令和の若者は、憧れる昭和テイストを、昭和の元若者には、懐かしくも斬新な令和表現を見事に作り出しているなあと感じました。

  4. 日月さん
    おお!うる星ごらんになりましたか!ね!ハイブリッドでしたね!
    父親用の小さいテレビ!あったあったうちにもありました!昭和のおとーさんは、もうちょいお金持ちだと書斎だの、庶民でも専用テレビだのミニ冷蔵庫だの甘やかされてましたなあー(遠い目)

    「産むんじゃなかった」ね!わかります!私もギョッとしてしまいました。
    当時は確かにギャグとして成立していて聞き流せた気がするけれど、令和の今は「親ガチャ」「毒親」なんていう言葉も浸透するほど虐待やネグレクトが顕在化、問題視されているからなのか。

    原作も名作で、良いアニメ化だけに、時代が変わっているんだな、と如実に感じるのかもしれないですね。

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