えーうちの子とゾンビ続きです。マイクラサバイバルでゾンビトラップ。
オットくんがですね、タローに教えたんだそうで。ゾンビトラップっていうのを作るとね、レベル上げが捗るよって。
それでYouTubeのゾンビトラップの作り方動画を教えてあげたんだそうで。タローさんそれを見ながらコツコツ作ってまして。これまたすごいの。けっこう複雑なの。
動画ではおそらくわかりやすさのために透明なガラスブロックを使っていてですね、まずけっこう高いところに部屋を作って、そこにゾンビスポーン?なんかゾンビが湧くアイテムをね、置いてですね。ぽこっとそこからゾンビが湧いたら、床に水を撒いておいて。水流でゾンビが流されるようにしておいて。そいで流されて高所から落とされてゾンビがダメージを負うようにしておいて。そのために高いところにゾンビ部屋を作っておくんですね。しかも落下ダメージで死んじゃったら経験値にならないから、とどめは手動で刺せるようにギリ致命傷手前程度のほど良い塩梅のダメージがいく高さに設定するんですって。
TR「ブロック22個分!」
さようですか!その22個分の高さの水路を作ってですね。水がそこに流れ落ちるようにしておくと、生まれたてのゾンビがつるーんと流れてきて、すぽーんと水路に落ちて、下の部屋にばしーんと落ちてきて、足元だけ開けた隙間を狙って外からえいえいって2回くらい斬りつけると倒されてくれる。経験値とアイテムゲットだぜ。さらにそのまま水流がアイテム箱に流れ込むようにしておけばアイテムが自動でざくざく貯まっていくと。それがゾンビトラップなわけです。すごいよね!マイクラのあの単純なブロックやら水やらを使ってそんな仕組みが作れるとは!
それをうちの子がまた動画の通りとはいえさくさく作っててすごいのです。母ちゃん見て見てー!ゾンビトラップできた!と説明してくれるうちの子。嬉々としてゾンビと戯れているしかもだいぶ卑怯なやり方で。すごいなこんな複雑で巨大な装置よく作ったねえ!
一回クリエイティブモードで、敵が出てこない牧歌的なモードね、そっちで練習してみてから、次に父ちゃんとサバイバルモードで地下に作ったんですって。父ちゃんが命懸けで地下を掘削して巨大な空間を作り、うっかりマグマを掘り当てて溶岩が噴き出して「危ないタロー逃げろ!」といち早くぴよんぴよん逃げる父ちゃん、「えっなに?」逃げ遅れて溶けるタロー、所持アイテムもろとも全滅、なんて悲劇も起こりつつ。主に父ちゃんがひどいけど。自分だけ逃げとる。でもタローもゾンビに囲まれて自分だけセーフルーム入ってドア閉めちゃって父ちゃん外に置き去りでちょまっ!?てこともよくあるらしいのでどっちもどっちだ。醜い争い。
そんなふうに父子で揉めたり責めたり自分だけ逃げたりわあわあぎゃあぎゃあと海鳥のように大騒ぎしながら作った地下空間でタローが、クリエイティブで試作した時はひらけた原っぱの真ん中で透明ブロックだったのに、真っ暗で狭い地下空間で松明の灯りの下、複雑な装置を建造していくのです。プロジェクトXのような一大事業!尊い犠牲も出てるしな。ヘッドライトテールライト事案な。またうちの子が一回試作しただけなのに細かい寸法とか覚えててさくさく正確に再現していったんだそうでやだやっぱり天才かしらと。何かの才能はあるんじゃないかとオットくんまで。なんだ2人とも親馬鹿かと。
そんな話を夜、タローが寝静まってからオットとしていたらですね。
経験値が稼げるようになったら、次にやることは村人を増やすことだと。へえ?そもそも経験値をあげると、難しい魔法?が使えるようになるのだそうで。武器を強くしたり?そんなことができるようになると。
OT「ただ、そうすると今度は必要な材料も増えていって、商人から買わないと手に入らないものもある。商人は村人を増やすと一定割合で増えてゆく」
ほうほう。
OT「村人を増やすには、ベッドを作っておく。そうすると住んでくれる」
へえ!
OT「2人の村人が住み着くと、そのうち子供が生まれて村人が増える」
あら!なんかステキ!
OT「そうやって村人を増やしていって、ほしいアイテムを取り扱ってくれる商人が出てくるのを待つんだけど、」
へええ〜。
OT「それを、自動化もできます」
ファッッッ!!??
OT「ゾンビトラップみたいに、狭い空間にベッドを並べて食べ物を与えて、」
ファあああ!!??
OT「子供が生まれたら、子供だけ水流で流れていくようにして捕獲して」
ぎゃあああ!!!!
OT「またベッドと食べ物を置いて次の子供を」
いやああああ!!!
OT「するとまあ、効率は良い」
効率は良いが!!!倫理的に良くなさすぎィィィィ!!!ダメええええ!!!それタローに教えちゃあかんやつうううう!!!スマホの広告でよくあるえっぐい漫画の中身そのまんまやないけええええ!!!
OT「まあ、やめといた方がいいかなって」
やめといたげてえええええ!!!!
ああびっくりした。大変な騒ぎに。マイクラえぐい。えぐいことできるんだなあもう。ゾンビですらあんまり無闇な殺生は控えてな、って言ってあるんですよ一応。マイクラ始めた時にもね、タマゴからあひるやらネコやら羊やらパンダやら生物の営みを丸無視した仕組みでぽこぽこ生き物増やせてですね、タロさんが面白がって母ちゃん見て見て!?ってすぽぽぽぽぽって。いろんな生き物のタマゴをすぽぽぽぽぽって面白がって広野に向かってバッティングセンターみたいに放ちまくってですね。おかげで世界がくっそ重くなってしまって。無駄にネコがにゃーにゃー動き回るせいでグラフィックくっそ食ってめっちゃ読み込みに時間かかるようになってタロー激おこ。止まっちゃって全然始まらない〜!って半泣き。
仕方ないからタローが寝ている夜中にわたくしネコやらあひるやら羊やらを大量虐殺して回ったりね。撲殺です。片っ端から追いかけ回して殴り殺したよね。殴るとね?赤くなんの。ボカって殴ると全身ギャン!って真っ赤になってね。小さい動物だと2発くらい?大きいのだと3〜4発でね、肉になるんですよ。ぼとりと。「羊肉」とか「毛皮」とか取れるの。そんっな残酷なことを我が子にさせらりょうか!否!気分は鬼子母神。我が子のために手を汚す母。数多の命を大量撲殺。罪悪感ハンパねえ!!たとえマイクラのただの四角いドット絵みたいな生き物たちであろうともくっそ嫌な気分だわよ!!翌朝、減らしといたけどむちゃくちゃかわいそうで胸が痛んだからもう無闇に増やさないでくださいとタロー氏にお願いしましたよね。うんわかった!すぽぽぽぽぽそれをやめろああああ!!!
みたいな大騒ぎを経たのでね!?村人自動化はちょっと…穢れた邪法として封印しておかねばなるまいよ…
その後。オットとタローが無事に村をおこして手動で穏便に村人を増やしている場面に遭遇しまして。あ、村人増えてる。なんか小さい人もいる!子供だー。タローも商人たくさんいるんだよ!と大喜び。しかしオットはタローに聞こえないように小声で、
OT「これを自動で流す仕組みもあるよ(ネット上には)」
なっ流す!?なんで!?せっかく増えたのに。
OT「ほら、欲しい商人じゃなかったら」
ぎゃあ!自分が欲しいアイテムを売ってくれる商人ではなかったからといって!?
OT「水路作って流して、その先は掘っといて溶岩に」
ぎゃあああ!!
OT「2秒くらいは生きてるかなあ?」
ひいいい!!マイクラえぐいいィ!!
我が子の知育にいいらしいから、と与えてらっしゃる親御さんはお気をつけください。けっこうエグいィことにもなりますんでね。
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ゲームは娯楽であると同時に、漫画やアニメ、映画や小説と並ぶ良質な物語でもあり、感動したり、人生について考えたり、ゲーム好きな人間にとっては当たり前でわざわざ言うまでもないことなんだけど、そんなきっかけになったりもするんだよ、と。
というかむしろ、見る、読むだけでなく「自分で操作する」という特殊な動作が加わることで、ゲームだからこそ湧き上がる震えるような感情があり、心を揺さぶられるような体験ができるんだよ、とたびたび書いてきました。