先ほどのドラマ『ひよっこ2』の感想を書いていて思った派生ネタです。
ドラマ内の「奥茨城母の会」、主人公の若者たちの母親3人の茶飲み話のシーンがちょいちょいあったんですが、その中で今回、上の子と下の子の間に生まれた子を亡くしてるから、なんていう悲しい話がちらっと出てきまして。それを当然他の母たちも知っていて、そのつらさをいたわりあったり、泣きながら笑いあったりしていて。
ほんとにね〜、この「母」という横のつながり方が、すごく良いものだな〜と思うのです。
あのね、ネットでは「ママ友地獄!」みたいな、悪いイメージばかりが先行していて私も戦々恐々だったのですが、実際自分が子供の幼稚園でママさんたちと親しくなってみると、まあ、助かること楽しいこと。
たまたま運が良かったのもあるかもなと思うけれど、大部分のお母さんたちは、子供を産んで育ててきて、毎日大変だし怒ってばっかりの自分が嫌になるし、子供の可愛さ有り難さはもうすごくてとんでもないし、でもやっぱり大変だし夫はあれだし(でも感謝もしてるし)(なぜカッコでひっそりとなのか)、と、もうなんというか、共感と励ましのオンパレードで。
で、共感だけじゃなく、違う場合も参考になる。
子供の性格や反応って面白いくらい同じな時もあればみんなバラバラなこともあって、うちの子はこういう時ああで困る、みたいなのも、人の子のことだと良い方向に置き換えられるんですよね。「神経質」は「繊細」だったり、「負けず嫌いで悪目立ちしてるんじゃないか…」も「目標が高くてすごい!」だし、「1人遊びばっかりでコミュニケーション能力が心配…」も「自分の世界を持ってて、集中力がある!」だし。
おんなじ場合も共感できるし、違う場合もそういう考え方もあるのか〜と励まされるし。ほんとに有り難いです。
子供のおかげで、友達が一気に増えました。
私これまで学校生活とか集団生活とかがとにかく苦手で。あひるちゃんビビリで小心者でそのわりにお調子者だからなんか言っちゃったりやっちゃたりしちゃってははぶんちょにされて涙目になってチワワみたいに震えて過ごしたものでして(突然の暗いカミングアウト)、だから幼稚園とか小学校のママ友とか恐ろしい!!いじめられる予感しかしない!子供じゃなくて私が!とかなり本気でビクビクしていたのですが(本当です。もしいじめられたら引っ越す気でした。私が)、蓋を開けてみたらすごい楽しくて。なにもしかしてリア充の人たちは子供の頃から学校生活でこんなに楽しい思いしてたの!?(発想が暗い)とびっくりです。
だってね、園庭で誰と会っても楽しく話ができるの。あっあの人と話してるとこ見られたらあの人に睨まれるからええっとええっと、でもどの派閥にも属してない人と仲良くするのもリスキーだしそもそも一匹狼でいられる強さを持ってて私なんか相手にしてくれないし、ああっ穏健派グループでどのグループからも一目置かれてる人がいたー!あの人と会話させてもらおうー!
みたいなことも考えないでいいわけです!!(考え抜いていた小中高大就職後の私)(そんなにかよ)(そんなにだよ!)(キレた)
遠足のバスでもね、子供たちは前の方、親たちは後ろの方(うちの園は出られる親は付き添う形式)ってバスに乗り込むじゃないですか。ああっ誰の隣に座ろうええっとええっと親エリアに足を踏み入れる前に決めなければ!あの人の隣は自分のネガティブな話ばっかりマシンガントークで疲れるしあの人の隣はわざわざ通路挟んだ向こうの子とこれみよがしに会話して私のことプチ無視してくる可能性が高くて嫌だし(ありませんでした?小学校とかでこういうの…)あの人は人の言うことに必ずそんなのまだいいよ!私なんてねって上からかぶせて否定してくるしああっ今通り過ぎちゃった人はあんまり会話弾まないけど物静かでストレス少ないのに座れば良かったー!!座っとけばよかった今更戻るの変だしああああ!!もう嫌味とマウンティングオンパレードのボスグループの間しか空いてないいいいイヤアアアアア!!!
ってならないで済むわけです!!
適当にさっとあいたとこ座れば誰とでも楽しく話ができるの!
あとねあとね、すごいのはね!
私の隣にも!みんなさっと座ってくれるんだよ!?(なんかかわいそうになってきた)
ほんとだよ!?(うんうん)
えーこの人の隣嫌だしみたいな感じであからさまに別の子の方に行って隣の子とこっち見ながらヒソヒソクスクス笑ってたりしないんだよ!?(よしよし)(いつのまにか自分が子供に返ってるし。トラウマ乙)
ほんとにね。もうマジで。大人最高。えっそういう話?まあそういう話もあると思うんですよ。私が心からみんなに好かれてるってわけじゃなくても別にいいんですよ(卑屈の魂百まで踊りを忘れず)。ただね、大人なんだし、ちょっと合わないなーとか、ちょっとあのタロちゃんママ笑顔が張り付いててキモいなとか、緊張してんのこっちにも伝わってくるから疲れるんだよねとか、笑わせようと必死っていうか、笑わないとあれっ?面白くなかった?みたいな戸惑いっていうか、押し付けがましいよねネタが、とか思っていてもですね(涙拭けよ)、あからさまに嫌な態度取ったり、あからさまに人の言うこと否定したり人の子供のやること否定したり、しないで表面上だけでもいいから楽しく過ごそうよと。どうせ幼稚園なら3年だけの付き合いなんだし。その後も仲良くしたければ続ければいいけど、今は嫌でも顔をあわせる機会は多いんだから穏便に、みんなそこそこ楽しめるように平穏に過ごそうよねと。
それができるだけでもかなり大人な人の集まりだし、集団運に恵まれたなあと思うのですよ。こんなタロちゃんママをね!あひるちゃんを受け入れてくれてありがとうと!形だけでも仲良くしてくれてどんどん卑屈に。もうよせよ。
いや大丈夫です、みんなそんな腹に一物抱えた人たちじゃなくて、普通に仲良くしてくれてるだけだってちゃんとわかってますから。こっちも期待しすぎちゃいけないのもわかってるから大丈夫です(なんだかな)。
ええと、それはいいとして。なんで私のいじめられっこ列伝みたいになってんだ。自分か。自分のせいか。
それはおいといて。
母親として、同じくらいの年齢の子供を育てる人たちの中にいると、ほんとに助かるなあと。自分と子供だけで家の中に閉じこもって向き合いっぱなしだと、どうしたって煮詰まってきちゃうんですよね。煮詰まる、という言葉は本来良い意味だってことなんだけど、追い詰められる、だとちょっと強すぎる気もするので煮詰まるくらいがニュアンスとしてはちょうど良い感じがするんだけど、どうしたってストレスがたまってゆく。
そこで、似たような境遇で、違う考え方の人たちと付き合うことによって、ああ自分だけじゃないんだなあと思えて安心できたり、ああ悪い面ばかりじゃないんだなあと気づけたり、逆に反省点が見つかったりもして。
前にNHKスペシャルでやっていたけど、人間の脳は集団で子育てするようにできている、って。それってこういうことかもなあ、なんて思います。実際やってみてほんと核家族つらい。ワンオペ、1 on 1つらい。ご近所や、同じ園のよしみで今後もつながりあって助け合っていけたらいいなあ、と思います。
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下はkindle版なんだけど、内容違うのかな??
はじめまして。
いつも楽しく読ませていただいています!うちにも4歳の子がいるので、特にタローさんの出てくるお話が大好きです。
今回のお話は、なんとも羨ましいです…私は役員になって、ママ友社会の難しさがわかりました。
園にもよるのだろうけれど、子供を連れていないママ友が集まると、学生の時の女子の集団感を感じて辛いです。
仲の良い人だけで挨拶をして、話をして、それ以外は見て見ぬ振りをする…たぶん社会じゃそれではやっていけないだろうから、社会人だったときはそうではない…と思うのですが、どうなのかな…。
お金をもらってるわけじゃなく、上司がいるわけじゃない空間は、社会人(大人)ではなく学生(子供)としての意識が先立つものなのかなあと。学校を出て20年はたっているので、女子の難しさ、集団の怖さをすっかり忘れていました。
うちも核家族で両家の実家から離れた土地で暮らしていて、この土地での私の知り合いは皆無なので、子供の園の様子が知りたいし、知り合いが出来たらいいなあと、役員をしてみましたが、あと3回残る行事がしんどいです…。
コメント欄で愚痴を書いてすみません。
osさん
はじめまして、いつも読んでくださっているとのこと、ありがとうございます!
4歳!可愛いですね〜良いですね〜、でも大変な時期でもありますよね、ちょうどやりたいことが増えてきて、でも実際の能力は追いついてなくてハラハラするし〜。
ママ友…厳しいですか…おつかれさまです…おつかれさまです…
いやあ、私の周囲も、この記事を書いた時ほど手放しで朗らかではないのかもしれないなあ、なんて不穏な雰囲気がなきにしもあらずで…寂しげな後日談…
それでもあからさまな態度の人はほぼいないので、やっぱり幸運な方だったなと思ってもいるのですが、あと半年で小学校なので!
仲良くなった人たちと離れるのも寂しいけど、気まずい感じの人ともこれ以上気まずくなる前に離れられるので正直ホッとしています。後ろ向き!
人間の集団にリセットって必要なのかも。卒園でちょうどよく切り替えて、小学校では目立たず、お友達作ろうとかせず、ひっそり過ごそうと思ってます!前向きに暗い!
今いる友人と、それから子供や夫を大事にして、自分の心も大事にして過ごそう、と思っています。
女子のあの集団感。わかります。わかります。
どうしてああなっちゃうんでしょうね…。
なんとなくなんですが、そういう人って学校でも社会でも(子供を介したママ友だって立派な社会だと思う)、会社でも、家で旦那さんや子供に対しても、変わらないんじゃないかなあ。
残念だけど、肌に合わないなあ、と密かに思って、ダメージ受けないようにそっと距離をとる、ように最近しています。心の距離をとる感じ。
無理に仲良くしなきゃ、とか、仲良くなれないのが残念だ…と思い過ぎないように。昔はそれが辛かったので。
それでもosさん、役員やってみるなんてすごいです!前向き!
残りの任期で、お子さんの園の様子が知りたい、という目的を果たせれば御の字、終わったらもうあとはひっそり過ごしていいと思います!
後ろ向きな応援ですいません!
ほんと、色々ありますよね。お互いなるべく平らかな心で過ごせるよう、自分の陣地を守りたいですね。
返信ありがとうございます!
結構前のお話だったので、コメントしても読んでもらえるとは限らないなあと思っていたので、とても嬉しかったです。
後日談は…おつかれさまです…日々色々ですよね…
「仲良くなれないのが残念だ…と思い過ぎない」という言葉がとても響きました。
自分の気持ちがまさにこれだったのだなあと。同じ園にいるという縁があったのに残念だな…もっと良い接し方があったのかなと…自分を追い込んでいたのだと思います。
役員を引き受けたことは、普段後ろ向きな人間が、前向きになったら必要以上に前を向いて空回りして、落ち込んだ感じですが…でもあと半年!ですね!!
本当に、返信ありがとうございました。
osさん
お返事遅くなってすみません!
「仲良くなれないのが残念だ…と思い過ぎない」こと、私もやっと最近そう思えるようになったというか、そう思うようにしよう、と思っていたところだったんです。
誰かと仲良くなれなかった時って、自分のせいかも、自分が何か失礼なことを言ったりやったりしたせいかも、と、ついつい自分が原因、と思い込んでしまって。
でも、それはそれで自分のことで頭が一杯すぎて、他人の状況をちっとも考慮してないな…と、最近ようやく!思えるようになってきました。
40半ばでやっと!遅すぎる!と思うんですけど、でもしょうがない!
そもそも「仲良くなれなかった」ということ自体思い込みかもしれないんですよね。親しさの度合いも人それぞれだし。
と、ちょうど私もそんなことを考えていた矢先だったので、osさんにも何かのきっかけになれたのならとっても嬉しいです。
お互い、きっとあれこれ気にしすぎたり引きずったりしてしまうのは性分なので、もう治らない!と割り切って、そこからどう回復するか、を考えていけるといいですね。