誰かに似ている主人公 ~志村貴子『敷居の住人』

『敷居の住人』、読んでからちょっと寝かせてみた。
この作家さんはこういう”日常”を描くのがうまい人ですね。
「何も起こらない」というほど何も起こってない訳じゃなく、むしろなかなか波瀾万丈だったりしてました。簡単な紹介としては、主人公の男の子の、中学から高校までの5年間くらいを描いています。友達との関係とか女の子との××とか××xとか、そんないろいろを。
印象深かったところを一つ挙げると、

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ダンブラウン『天使と悪魔』ニーヴァーの祈りと宇多田ヒカル

全然関係ないものから同じサインがころころっと出てくることってありますよね。チェリーが3つ並んだかんじ。



ダン・ブラウンの『天使と悪魔』を読んでたら出てきた一節。

「主よ、変えることのできぬものを受け入れる落ち着きを我が身にお与え下さい」

お?これは。


宇多田ヒカルの『Wait&See~リスク~』にもこういうくだりが。

「変えられぬものを受け入れる力 そして受け入れられないものを変える力をちょうだいよ」

おお~これ引用だったのか。聖書から?かな??

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トーマからジェルミへ ~『残酷な神が支配する』

またマンガのこと書きます。すいませんちょー書きます。
以前書いた「魅力的な小学生マンガとは」という記事に、いしたにさんがまた新たにトラバを下さいました。
日本全国・見たいもんはみたいぞの会『小学生を対象としない小学生マンガはどこからきたのか?』
これを読んで、また書きたいことができてしまったのです。
まずは『トーマの心臓』について。(若干のネタバレも含みます)

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