『敷居の住人』、読んでからちょっと寝かせてみた。
この作家さんはこういう”日常”を描くのがうまい人ですね。
「何も起こらない」というほど何も起こってない訳じゃなく、むしろなかなか波瀾万丈だったりしてました。簡単な紹介としては、主人公の男の子の、中学から高校までの5年間くらいを描いています。友達との関係とか女の子との××とか××xとか、そんないろいろを。
印象深かったところを一つ挙げると、
4巻の「つきあってもない女の子(注:美少女)とうっかりホテルに入るハメになっちゃった」シチュエーションですかしら。
なんてベタなんだ!
ありえねー!
すげー萌え(*´Д`*)。
も~なんか、気恥ずかしくてくねくねしながら読みました。
てかこの漫画、全体的にそんな感じです。気恥ずかしくてくねくね。(それがそのうち洒落にならなく痛々しくもなっていったり…..)
さて主人公の本田くん。
・ヤル気とか目的とかあんまない。
・のわりに反抗したがり。
・文句も言いたがり。
・で、モヤモヤしっぱなし。
誰かに似ている…..誰だ、誰だろう…..と本棚を見に行く。
こいつだ!!
『プラネテス』のハチマキ。
やる気なくはないけどね、ハチは。ネガティブさとか空回りさとかが微妙に。
あと山田玲司。
『絶望に効くクスリ 6 -ONE ON ONE』、6巻も面白かったです。
って実在の人物じゃん。
なんかこう、「まったく女なんてクリーチャーは勝手でわがままで自己チューで!ケッ!好きです!(負)」みたいなところ?イタイとこ?
うう~んこうだったなあ、ああ~そうだったよね、という、「異性に興味を持ち始め」のモヤモヤ。そういうのって、読めば思い出せるのですが(しかもかなり鮮明に;ヤメテってくらい)、表現するのってやっぱりすごいな、と思います。どういう感性を保ち続けるとこういうものを描き続けることができるのだろう。
しかも女性作家が男の子を描いていて、男性から絶大な支持(『みたいもん』へ)を受けている。ここもすごいと思う。
そういえばこれもそうですね。
逢坂みえこ『永遠の野原』。
ああっ書かなきゃ。ベタ褒めレビューを書かなきゃ。
こういう良質な男の子視点の作品に触れると、女子としては「男の子って女の子をこんなふうに見てるのかあ~」と新鮮な気持ちになってしまいます。
それからさきほどもリンクしたみたいもん『志村貴子という才能をどう表現したらいいのか皆目検討がつかない。』、こちらやっと理解できてすっきり。
実は今夜ブロガーの集いに参加することになっており、いしたにさんと直接お話できるのが楽しみなのです。
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*Japan Blogger Conference、これのおかげでほんといろいろ良いものに出会えて嬉しい。
二鳥くん、キミはblogをやりなさい。~『放浪息子』5巻
志村貴子『放浪息子』5巻、やっと出ました。
もう月1冊くらいのペースで出してほしい。
ネタバレはしませんが、ストーリーには関係ない細かいところをちょぴっとだけご紹介させて下さい。
『放浪息子』という容赦のない作品と志村貴子という潔い作家
過去に何度も脱帽していますが、志村貴子ホントすごいわ。こちらの期待を裏切らずに物
志村貴子『青い花』アニメ化
青い花 1巻 (F×COMICS)志村 貴子太田出版 2005-12-15by G-Tools
うわあ!びっくり。
ご本人のblogで知りました。
■日々メモ | アニメ化
もうちょっと詳しい情報を求めて検索してみた。