エスカレータ歩行をやめようキャンペーンがJR蒲田駅にて

今日から9月。
9月1日といえば防災の日、にちなんでいるといえばいるようなネタ。
ちょっと前の話ですが、今年7月20日に、JR蒲田駅西口の駅前広場にて「エスカレータは歩かないで二人乗り」キャンペーンが開催されたんだそうです。
OurPlanet-TV 事務所日記:エスカレータを歩くのは危険!歩かない利用を”新”提案
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(ネタ元:clione clitiques
おお~~、大きな駅でもこんな催しをするほどメジャーな話になってきたのでしょうか。
当blogでもたびたび取り上げている話ですが、こうして少しでも認識が広まって、困っている多くの人が安心して利用できるようになると嬉しいですね。


「エスカレーターの片側あけ」の、何が問題かというと、お年寄りやけがをしている人など、手すりにしっかりつかまりたい人がそうできないところにあるんですよね。
お年寄りだったりけがをしている場合、足下が動いているエスカレーターに片足を踏み出すというのは、緊張する場面のはずです。
そこでさらに「片側あけ」縛りがあると、エスカレーターのあいている側に、自分がつかまりたい場合は、わざわざ杖を持ち替えて、慣れない方の手足を使わないといけない。
でも無理に片側をあける必要がなくなれば、どっち側をあけなければ、とか考えず、すんなりとつかまりやすい方の手で手すりをつかめるわけです。
それから少し前に、子供用のラバーサンダル事故が相次ぎましたよね。エスカレーターに巻き込まれて足指を負傷してしまう事故。
あれも、サンダルメーカーが槍玉に挙げられていましたが、そもそも「エスカレーターの片側あけ」という誤ったマナーも原因の一端だったのではないかと思います。
片側をあけるために、子供と親がエスカレーターの半分のスペースにむりやり身を寄せて立っている姿を、街を歩いていると何度となく見かけます。
杖をつくのと同じで、不安定な子供の足取りでエスカレーターに乗せるのは子供も親も怖いでしょう。
特に子連れだと荷物が大きい人が多いから、小さな子供が荷物とエスカレーターの壁に埋もれるようになってしまっている。
これも、同じ段に二人並んで乗ればいいはずのことなんですよね。
また、以前にも書きましたが、この「エスカレーター片側あけマナー」の難しいところは、「急いでいる人のために片側をあけるのは良いことだ」という認識だと思います。
だから、やむを得ない(というか、本来なら当然のはずの)事情で、その「流れを乱す」ようにしてあいている側に立ち止まる人が、「マナー知らず/常識知らず」と責められてしまうところ。
白い目で見られたり、場合によっては大声で非難されたり、押しのけられたりすることもあるそうです。
私も、恥ずかしいし申し訳ない話ですが、この「マナー」の影で困っている人がいる、と知人から教えてもらうまではまったく思いが至らず、まさに「なんで片側をあけないの?立ち止まるなんて!」とイライラしていました。
「マナーだから」「良いことだから」という認識があるから、なかなか「それをやめよう」というふうに全体の流れを変えることが難しいんでしょうね。
確かに「急いでいる人のために」という発想自体が間違っているわけではないと思うのですが、それに固執するあまり、誰も上っていないのに片側をあけようとして、エスカレーターの下が大渋滞になっていたり、手すりにちゃんとつかまりたい人がつかまれない、立ち止まりたい人がむりやり歩かされるような今の事態は、やはり改善したほうがいいのではないかと思います。
そのためにも、駅やデパートなどの大型施設で、「片側をあけないで」「立ち止まって乗ってください」とアナウンスしてくれたらいいなあと思っていたので、こういうニュースはとても嬉しいです。
地道に、だけど少しずつ浸透していくといいなあ。
そんなわけで。
この話を知った時に勝手に発足した「エスカレーター止まろう会」、まだまだ会員募集中でございます。
単にエスカレータを歩かない、急いでいる時は階段を使う、というだけの会。
エスカレーターも駅によっていろいろで、階段がなくて人波に押されてやむを得ず歩かされちゃう時もあるんですがそういう時は中島みゆきの『世情』が頭を回ります。気分的には情景がスローモーションです。
まあなるべく、できるだけ歩かない、ようにしたいな、というゆるい会です。
今書いてきたようなことをなるほどな、と知ってくださればそれだけでいいんです。
そして「じゃあ急いでる時は階段使うか」と思ってくだされば。
さらに、立ち止まっている人を睨まないでいてくれれば。
要求多いな。
まあそんなこんなで。
今日から9月、はりきらないで参りましょう。
**関連あひる**
エスカレーター歩くのやめようの会(September 01, 2005)
真剣に役に立つ『トリビアの泉』 ~エスカレーター歩行の間違いを指摘(February 12, 2006)
エスカレーター歩行禁止の貼り紙をする駅がでてきた(December 30, 2007)

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12 Replies to “エスカレータ歩行をやめようキャンペーンがJR蒲田駅にて”

  1. こんにちは、はじめまして
    共感するネタが多くていつもフムフムと読ませていただいております
    エスカレーター歩くのやめよう会、大賛成です
    ひとりですが、あえて立ち止まって乗っています
    ジロジロ見られたりはしますが、
    後ろからド突かれたりはしていません
    自分の親や自分が年寄りになるまでに
    浸透してくれたらいいなぁと思っています

  2. 実はけいいちもあひるさんのブログでこの事を知るまで
    エスカレーターの片側あけは正義。と思ってました。
    こんな弊害があるとは全く考えてなくて
    軽いショックを覚えたのを記憶しています。
    それからは、なるべくエスカレーターでは立ち止まるようにしてます。
    まあ、(大阪なので)右側でですけど…(;´ω`)ビバ小心者
    バリアフリーやノンステップバスなど、
    足腰の不自由な人への気配りは進んでいるのですから
    エスカレーターでのマナーも、
    そんな人たちを優先するものに変われば良いですね。

  3. 本当にうれしいキャンペーンですね。
    今まで一人でこっそりキャンペーン(「空ける」「空けない」知らないおばさんとケンカになったことも(^^ゞ子連れで危険な立ち方したくなかったもんで)をやっていたのですが、大阪でも鉄道会社にやってもらいたいです。
    入会金は免除して下さい。お願いします。

  4. 以前、この話をあひるさんがしてたいこう。
    こころのなかで、キャンペーン展開してました。
    土地柄(大阪なので)、みんなすごい勢いでザクザクあるくので、なかなか厳しいですけどね。
    ひっそりこっそり会員になります。

  5. はじめましてー、いつも読んでくださってるとのこと、ありがとうございます。
    あえて立ち止まってますか!そうなんですよね、そのジロジロ見られるというのも、ある種暴力なんですよね。早くこういう偏見がなくなるといいですね、本当に、自分や家族がいつ困る立場になるとも限らないですし。
    blog見せていただきました、楽しみですね!お大事になさってくださいね~。

  6. あ、それだ!
    エスカレーターの片側あけは「正義」。
    その単語、この現象に非常にしっくりきます。すっきりした!ありがとうございます。
    私も知った時はかなりショックでした。正しいことだと思っていただけに。そういう人って多そうなので、こういう形で行政がどんどんアピールしてくれると効果あるんじゃないかと思いますよね。
    私も小心者なので、流れをせき止めるほどのことはできてないですが。。ほとんど誰も上ってない時に、何気なくあいているほうに立ち止まってみたりしています。後ろから誰か来たら、隣のすきまに逃げ込む。。(小心者)

  7. おおお、知らないおばさんとケンカに!がんばってらっしゃいますね(涙)
    相手も正しいと思っていて、急いでいたりするので、きっとカッとなってしまうんでしょうし、個人で主張するのはなかなか限界がありそうです。くれぐれもお気をつけて。
    (子供さんがいるんだから察してよ、とも思っちゃいますが、子連れに厳しい風潮もありますもんね。。)
    入会金免除ですか、では特別にこの壷を買って頂けたらしあわせが(゚Д゚)

  8. ひっそり会員様ごあんないです~。ありがとうございます。
    ううむ、大阪は特に厳しそうですね。でも理由が浸透すれば、特に下にたまることがかえって効率悪いとなったら、率先して立ち止まるようになってくれないかしら?
    二列ともガツガツ上ったりして。。

  9. ひっそり会員の権利として、ちかいうちに自分のブログ記事や朝礼の題材に使わしてもらいますね。
    また、トラックバックさせてもらいます。
    しかし、いつかくんだろ…。

  10. 古い記事にコメント失礼します。
    エスカレーター歩く側からの意見も少し聞いていただけるとうれしいです。
    > そもそも「エスカレーターの片側あけ」という誤ったマナー
    これが誤ったマナーというのはおかしいです。現在では「歩かない」方向がマナーになりつつあるのかもしれませんが、昔は駅が公式に「歩く人のために片側を開けましょう」と告知していました(http://homepage1.nifty.com/tabi-mo/esca-matome1.htm)。これは正しいマナーだったはずです。今では変わりつつあるというだけで、「誤った」マナーではないと思います。
    > 誰も上っていないのに片側をあけようとして、エスカレーターの下が大渋滞になっていたり
    (歩く側が)誰も上っていないのにエスカレーターの下が渋滞になるんですか… それだけの人が居るようなら、歩く人が居て当然だと思うのですが。下が渋滞しているのに、片側がきれいに空いているなんて、おかしいかなと。
    それに、片側でも歩く方が早く渋滞は解消しますよ。とろとろと立ち止まってるから渋滞になるんですよ。たとえ、両側に立ち止まったとして、片側に立ち止まるよりは渋滞は軽減されるでしょうけど、片側でも歩く方がさらに渋滞が軽減されるのは目に見えます。
    長々とすいませんでした。ちなみに、エスカレーターでたまに両側に止まられて困っている名古屋住民です。

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