なんて頼もしい。(ネタ元は裏[4k])
■おかあさん:母を語る 漫画家・西原理恵子さん/6 – 毎日jp(毎日新聞)
動画はこちら。
■動画共有サイト:毎日動画「西原理恵子さんの「食育」批判」 投稿者: mainichiさん
【勉強、生活、食事って、全部面倒みてたら、そりゃ殴るのも無理ないよ。それで「きょうもつい子どもを怒ってしまった」って夜に落ち込む。そんなことやめて食育なんて無視しましょうよ。】
えーと別にサイバラは、子供に何を食べさせても親の自由とか言ってるわけじゃないですよね?なんかそういうふうに勘違いされて批判とかされているのかな。[別記事に追記]
いやまあ確かにちょっと前の餃子とか最近では米とかもうほんと外食ヤバイな、食こわいなとは思いますが。それとこれとはなし崩しにごっちゃにしてほしくないというか。
「子供の世話」には「女が手間暇かけるべき」と言われていることに対して、サイバラは腹を立てていて、そのせいで追いつめられている女性たちに「そんなことはやめましょう」と言っている。んですよね?たぶん。
自分には今はまだ子供いませんのでハハの話でも。
私は今年33歳で、ハハはえーっと61歳。昭和22年生まれ。モロ団塊の世代の女性です。パートタイムではなく、毎日ガツガツ働いてました。
そんなハハの自慢は、「私は外で働いているけれど、家事育児も一切手を抜いていない」でした。
確かに今思うと、外食もしてはいたけど(お金かかるから頻繁ではなかったけど。当時はレストランって遠くて高価だったし)、おやつが手作りだったりしてたんですよ。夕食も、作っておいてくれてそれを温めて食べる。
時間が不規則な仕事だったので、夕方一度帰宅して買い物して夕飯作ってまた夜の時間帯の仕事に出かけたりしていたようです。
そりゃあすごいですよ。どんなにか大変だったろうと思いますよ。
おかげで子供である私は毎日ストレスで当たり散らされてましたよ。。。ああ、いい話じゃなくなってしまってすいません。
でも、本当に、せっかくのハハのあの努力は、彼女の子供であった私の中に何ひとつ、いい思い出として残っていないのです。何ひとつです。
努力してくれていたのは今になればもちろんわかるのですが、私が当時ほしかったものは、手作りのおやつとかお夕飯じゃなかったのに。
[追記2008/12/29]別に「お母さんに仕事しないで家にいてほしい」と思っていたわけではありません。私が当時ほしかったのは、「安心して帰ることのできる家」でした。何もかも完璧にやりこなそうと必死になって余裕をなくしているハハがいる家は、私にとってそれとはほど遠いものでした。
以上、ひょっとしたら誤解を招くかもしれない、とずっと気になっていたので、追記することにしました。[追記以上]
何かそういうことを訴えようとしてもうまくいえないし、ハハにはもう「お母さんこんなに努力してるのにあんたはまだ文句があるのか!?」としか受け取ってもらえない。
手作りに囲まれて、そうやってしょんぼりしている子供時代でした。かわいそ。ハハも私もかわいそうだと思う。
そしてこういう話題の時の、父の存在感の無さ。
というわけで、「手作りが愛情」だなんてうそっぱちだと私も思います。手作りは自己満足です。
それが自分の充足と相手の喜びにたまたま一致するのなら、とても幸せなことだと思う。そういう人が、手作りを楽しめばいいんだと。
でもそうでないのなら、家事・食事作りのせいでギリギリになってしまうくらいなら「じゃあやめちゃえ」と言いたいです。ムリしてまでやることじゃないよ。もっともっと手を抜いていいんです。
手を抜いて気持ちに余裕を作って、お母さんはにこにこしてあげる。それが子供にとって一番なんじゃないかなあ。そしてお父さんは妻の笑顔のために全力でサポートしてあげてほしいなあ。
と思います。
あと最近聞いて面白いなと思った関連話。
子供に持たせる手縫いグッズを、大手手芸用品店が受注生産してくれるサービスがあるんですって!
あのほら、幼稚園とか小学校とか、しれっと「スモッグ手縫い」とか要求してくるじゃないですか。世の中の女が全員家庭科好きで得意でヒマだとでも思っているのか。
そもそも家庭にミシンがあること前提。あんな縫い物しかできないのに場所を取って高価なもの。おかしいですよ。これもまた一種異様な強迫観念、「手作りがママの愛情スイーツ(笑)」ですよ。じゃあ不器用なお母さんは愛情薄いとでもいうのか失礼な。
我々の母親世代でも、お裁縫ニガテだったからクラスのお母さんで得意な人に縫ってもらった~みたいな話はたくさんあったようですが、最近はそれが商売になっていると。お店がまとめて注文を受けて作ってくれるんですって。給食袋とか上履き袋とか。
いい時代になったものです。そういうのガンガン利用して、もっとラクできるといいですね。
またお裁縫とかその手のものって、できたらできたでビミョーな褒めかたをされる。「女らしいね」っていうアレです。別にま○こで縫い物してるわけじゃないよ?(下品ですよ)(でも今度言われたら使ってみたいフレーズ)(やめとけ)
料理や手芸が得意という単なる趣味とか要素にすぎないはずのもの、そこに「良妻賢母」という不気味なクリーチャーのイメージをギラギラと期待されているような気がして、大変気持ち悪いのです。
さらに、子供にそういうことを刷り込む不気味な集合意識が、より子供や忙しいお母さんを追いつめているんだとしばしば痛感します。「かわいそうに」とか「えーひどーい」とか平気で言う人、手作りを誇らしげにする人がいるから、「私は手作りしてもらえないかわいそうな子なのだな」と子供が勘違いしちゃう。そしてそんなことを子供から言われたらお母さんは大層傷つくでしょう。ひどい話です。
そういう人は残念ながら絶滅はしないだろうから、「かわいそうに」という暴力をかわせるゆるさを身につけたい、身につけさせてあげたいものです。
というわけでだーっとしゃべってしまいました。サイバラは弱っている人に優しい言葉をズバッとまとめていて相変わらずすごいなと思いました。
毎日かあさんの中で、携帯片手にビシビシ仕事の打ち合わせをしながら子供を保育園に迎えにくるお母さんとか、遠足の日のために仕事調整してムリヤリスケジュール空けて集まったお父さんお母さん全員ヘロヘロ(なのにシシローストラップで子供ら号泣)とか、そういうエピソードがとっても好きです。
毎日かあさん4 出戻り編
→2008年12月29日からこんにちは。その後、ちょっと追記しました。
西原理恵子の食育の話、のつづきのようなもの
**関連記事**
**餃子騒動と蔵人5巻
あひるさんブログのファンです☆私は未婚ですが、私もよく女性の大変さについて考えます。女性は結婚した途端に仕事をしていようといまいと家事や育児をきちんとして当然とされる風潮がありますよね。男性は仕事さえしていれば家庭内で夫としての役割を問われる事はないのに、女性は妻や母としての役割をことさらに求められるように思います。もっと世の中が柔軟になれば、女性が自分を責めることなく幸せに生きられると思います。
コメントありがとうございます。ふぁ、ファンだなんてありがとうございます~。
>もっと世の中が柔軟になれば、女性が自分を責めることなく幸せに生きられると思います。
ですねえ。本当に。
男性も最近では「仕事さえしていればok」とも言っていられない風潮で、真面目な人ほど風当たりが強くて大変らしい。。なんて話もききます。女性に対する手当や意識はだいぶ軟化してきたようですが、男性の育休なんてまだまだ夢物語ですものね。
ほとんど関係ない話だけど、小5くらいのとき、お母さんがなくなった友達がいて、僕が自分の母が作ったきんちゃく袋を持っていて、それ格好いいね、と言っていたので、ウチの親にもう1つ作ってもらってプレゼントしたことがあります。
でもあれが果たして良いことだったのか、あるいは逆に残酷なことまたは余計すぎるお節介だったのか、未だにときどき考えますね。
ああー、ううー、うーん。。どう思うかはもうその人に委ねられるところですよね。。だからこちらもその時やりたいと思ったことを差し出すしかないというか(いろいろ考えてプレゼントをやめることも含めて)
私の場合も、私本人がどう思っていたかは別にして「お母さんの手作り羨ましいな」と思っていた誰かを傷つけていたのかもしれないなあ。
きっとどちらにせよそのお友だちも未だに思い出すことがあるでしょうね。できれば嬉しい思い出だと嬉しいですね。
働くお母さんを応援・・・?
電車の中吊り広告で、こんなのを見かけました。
【30代の頑張る母を子育て家電は応援します!】
西原理恵子の食育の話、のつづきのようなもの
今年9月に書いた、『西原理恵子の「食育なんて無視しましょうよ」 』という記事に、今頃になってちょこっと追記をしておきました。
毎日かあさん 5 黒潮家族編西原 理恵子毎日新聞社 2008-12-13by G-Tools
小鳥ピヨピヨで紹介してもらったのがきっかけです。
■今年の….
何事もほどほどに
あひるちゃんがゆく:西原理恵子の「食育なんて無視しましょうよ」 – livedoor Blog(ブログ) 前半の西原さんの話、いいエントリ。 いろいろと参考になりました。
遊べるようにしなくちゃね。
遊んじゃダメなの? – 非国民通信 http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/b3b6025250159f26297bb13d5baa6690 働いている最中の事故なら同情されますが、遊んでいる間の事故なら断罪されるわけです。(中略)遊んではいけない、(母親であれば)子供のため、(勤め人であれば
西原理恵子の「食育なんて無視しましょうよ」
あひるちゃんがゆく
ここは酷い粟生線快速ですね
神戸新聞|東播磨|11年ぶり、粟生線で快速復活へ 神鉄電鉄
http://www.kobe-np.co.jp/news/touban/0001712789.shtml
ダイヤ改正の実施について
http://www.shintetsu.co.jp/release/2008/090219.pdf
神戸鉄道資料館??神戸電鉄??車両とダイヤの歴史
http://www.rail….
福井裕佳梨さんとお会いしたよ!! アルファブロガーアワード2008
先日2/20(金)の、アルファブロガーアワード結果発表イベントに行ってきました。
「声優さんによるブログ記事の読み上げ」が行われるとのことだったのですが、
まさか!!
福井裕佳梨たんがくるとわ!!!
大興奮でした。
あひるさん。はじめまして。西原ファンなので、偶然たどり着きました。
あひるさんのお母上の話。スッゴい分かります。私もフルタイムで働く母に育てられました。母子家庭だったので、働かざるを得なかった…というのが実態でしたが。
そして、ウチの母も完璧主義。仕事・家事・子育て…。かなり頑張ってたと思います。
……が、その分恩着せがましいんですよね。「私は女手一つであんたを育ててやってる」。中高生の頃は、何度か海外旅行にも連れてって貰いましたが、それも「贅沢させてやってる」ー。「海外行きたい」なんて、一言も言ってないのに。
……そして。私も八つ当たりされましたよ(苦笑)。一人っ子なので、ターゲットはいつも私。結果、精神のバランスを崩し、高校は卒業できませんでした(泣)。
完璧主義の人って、ある意味迷惑ですよね(苦笑)。ウチの母は仕事も出来るタイプだったので、よりタチが悪かったです。
はじめまして、コメントありがとうございます。
母子家庭でフルタイムで働いていたとは、お母さま、きっと大変だったのも本当なんでしょうね。海外旅行も、娘に喜んで欲しい、楽しんで欲しいという気持ちもあったはずなのに、見栄なのか照れ隠しか、そういう柔らかい感情表現をする余裕が無くなっていたのでしょうか。
こんなふうに今となっては親の立場もある程度想像したり理解しようとすることができますが、子供にとってはそういう日常って、やはりしんどいものですよね。
育ててくれた恩は事実で、それを感謝したい気持ちもあるので(当たり前すぎることですが…)、今は無理でも、どうにか消化できたらいいですね、お互い。