アニメ『ゾン100』OPゾンビダンス!そして7話「SAオブザデッド」にうちの子の将来を思う[ややまじめに]

ソングオブザデッド KANA-BOON

やあー良かったゾン100。血飛沫カラフル!なゾン100楽しく視聴していましたら、思わぬところでうるうるしてしまったじゃないですか。主人公アキラくんに我が子を重ねて。

アニメ、途中で終わっちゃいましたね。制作が遅れていたようで。いやもうほんとアニメ制作の現場もアキラくんの元職場みたいなどブラックだって聞くので…皆さんしっかり休息取ったり交代したりしながら作って欲しいと切に願います。

以下、SA回(サービスエリア回)で思ったことと、爽快感突き抜けてるオープニングダンスについてつらつらと。

あ、ええと、私は原作未読、実写も全部は見てない、アニメから入った口なので、アニメで放送された回までのネタバレになってしまいます。

はいもう。SA回がですね。ゾンビものでお馴染み、本当に怖いのは人間だ回でして。生きてる人間が徒党を組んで生き残った人間を支配蹂躙する系展開。系、というにはどす黒いやつ。

アキラくんがね、ブラック企業でゾンビになる前からゾンビみたいな生活してたのに、ゾンビな世界になった途端に「会社行かなくていいんだー!!」ってはっちゃけちゃってやりたいことやるんだ!ってめちゃめちゃイキイキ楽しそうにしてたんですね。このゾン100そこがゾンビものとしてちょっと新鮮で楽しいなって思ってたんですけども。

それなのに、そのブラック企業の先輩が、徒党を組んで蹂躙する輩として再登場しちゃって。アキラくん怯えた社畜に逆戻り。ていうか実写だと北村一輝さん!敵わないー!濃い!トラウマ発動ー!負ける気しかしない!!濃い!(濃いもう言った)

それでびくびくおどおど言いなりに働かされるようになってしまってですね…輩が牛耳ってるサービスエリアで。

えええ…どうなるの…と思っているところで次回に続いて、オープニングがね、これまでは「前回のダイジェスト」映像だったのが、その回ではこれまですべてのダイジェストで。アキラくんの心底楽しそうなはっちゃけぶりがこれでもかと。そんな先週までの楽しそうな様子を見せられてからの本編が…北村一輝(仮名)(濃い)にぺこぺこヘラヘラびくびくしてて…

悲しくなったの!!親として!!
急な親心!!いやもうだって!!
若者が苦しんでいるのをね、見てられなくて!!
ほらメーテルだから!!すべての若者の瞼の裏の母親像だから!!ぶっ込んできた!!メーテルはぶっ込んできたとか言わない!!

いやほんとに。うちの子できてからありとあらゆる階層のね、成長の階層ですよ?あらゆる発達段階の人類に時折思いを馳せてしまうようになりまして。曼荼羅のように?合わせ鏡のように?妊娠中どころか受精卵とかの辺りから(何なら不妊治療もしたから卵子から思いを馳せることも可能よ?)、ああうちの子もこうだったなとか、0歳1歳2歳も尊い、3歳4歳5歳も可愛い、そして6歳以降の就学年齢いろんな子おる、それからまだ見ぬ10代前半後半、20代30代、何なら自分らの40代50代通り越して60代70代の人を見てもですね、いずれうちの子もゆく道なのだなあと。その頃のうちの子は、うちの子が生きている時代はどんなかなと。

つい考えてしまうくらいだから!20代半ば、比較的近い!現実的に想像しやすい!(80代よりは)

好きなことを見つけてほしいなと。運と努力次第ではそれで食っていけるようになっているかもしらんし、仕事にしなくても趣味として生活や人生の支えになればいいと思う。ささやかながらプライドを持って日々を過ごしてほしい。

そんなね、他人に蹂躙されたり、いいように顎で使われたり、しないでほしいなああと。
そんな扱いを受けていい人間なんて、受けたって仕方ない人なんて一人もいないわけで。
もしもそんな境遇に迷い込んでしまったら、逃げてほしい。逃げるという正常な判断ができる人であってほしい。そのために、親として何ができるだろう…

とかね!考え込んでしまったのです。
今ね、村上春樹『アンダーグラウンド』を読み返してるのでなおさら思う。急にほんとに深刻な話始めるやん。いやほんとに。あれはまさしく…地下鉄サリン事件で被害を受けた人々への圧巻のインタビュー集なので、ほんとに普通の、市井の人々の暮らしが浮き彫りになっているんですよね。生まれも育ちも世代も様々で、今の仕事に就いた理由も、それに対する考え方も、趣味も家族構成もみんな違う(首都圏への通勤ラッシュに乗り合わせたという共通点はあるので、似通った職種や生活の人も中にはいらっしゃるわけだけど)。

そうやって、ただ普通に日常を過ごしていた人たちを無差別に標的にしたのが、オウム真理教が引き起こした地下鉄サリン事件で。
画策した側は非常に綿密かつ周到なんです。それも、良心の呵責から逃げたくなるであろう心理状態を見越して、逃げられないように巧妙に信者たちを追い込んで、実行犯に仕立て上げていて。

そういう悪意に、取り込まれてしまわないために。
一体何ができるのだろうかと。
深刻に考え込まずにいられないわけです。今も目下、新型コロナウィルスやワクチンに関する情報が錯綜していて。何を信じて、どう行動するのが”正しい”のか。その判断をどこでするのか。科学的に正確な知識だけではきっとだめで…だってオウムの幹部たちだって超高学歴揃いだったじゃないですか。
一体どうしたら。

ヒロインの閑(シズカ)さんがアキラくんにいうセリフですが、
あなただけのものであるはずの意思を、自由を、尊厳を、魂を、誇りを!
私はもう2度と、誰にも私を渡さない!
という。
みんな大好き『ランドリオール』のDXも言ってました。生まれたての赤子への祝祷として、「高潔であれ、寛大であれ、勇敢であれ、信念を持て、そして自由であれ」って。

そういうものを、いつの間にか身につけさせてやりたいなあと常々思っているんですがやってることは早く歯を磨けだのトイレ行けだの寝ろだの。あれ…?

そんなことをつい、考え込まずにいられない時代だったり性分だったりね。してまして。

それはともかくだ!
ゾン100では無事北村一輝(濃い)(伊藤理佐に「あの顔、尊敬してます…」って言われてた濃さ)の呪いを打ち払う爽やか展開になってくれてああやれやれ良かったと安堵した次の回のオープニングが!
なんと!ダンスになってて!!

サムネイル!ここめちゃ笑ったしつい巻き戻した。
いやー楽しい!!よく動く!!
あの鬱々とした展開から一転、再び自分を取り戻した主人公の明るさが!おバカさが!救いだなと。
良い構成、良いゾンビをありがとう!
二期も頑張ってほしいなーと思います!

余談。
さっきノッリノリでKANABOONの主題歌フルで聴いてみたらね?歌詞に出てくる「トゥインキー」ってあれじゃないですか!おバカゾンビ映画『ゾンビランド』に出てきたお菓子!たぶん日本でいううまい棒みたいなポジションの。

今回のゾン100実写もね、ネトフリでやってるやつ。主演の赤楚衛二くんがインタビューで「ゾンビものってホラーのイメージが強かったので、ゾンビで明るく笑えるというのが新鮮でした」って言ってらしていえいえ赤楚くん!ゾンビコメディありますよー!って思いました。

『ゾンビランド』とか、『ショーンオブザデッド』なんてゾンビ版水曜どうでしょうとか呼ばれてるくらいだよ!あと『バタリアン』もギャグだよ!(そうか?)川口浩の探検隊みたいなもん!大人が大真面目にネタやってるみたいな!(そうなんか?)

って赤楚くんにとっても教えて差し上げたくなりました!(おやめ)

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アニメ実況まとめ。みんなたちの反応がいつも楽しい。
【ゾン100】第7話 感想 べきべきうるさい!【~ゾンビになるまでにしたい100のこと~】 : あにこ便

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アンダーグラウンド 村上春樹

ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~(1) (サンデーGXコミックス) Kindle版 麻生羽呂, 高田康太郎


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