はいあひるちゃん元気です。一家元気にしております。あっという間に11月!も半ば!
元気ですよのご報告がてら、とり急ぎゾンビのお話でも。他にないのかと。そもそもあのドラマ見てなぜそこなのかと。すいませんつい。しかも劇中作でちらっと出てくるだけなんですけどね。主人公たちが観に行く映画がゾンビってだけ。でもヒロイン杉咲花ちゃんが「ゾンビ映画大好き!」「この監督はハズレないから毎回観てるんだよね〜!」と嬉々として言っていて、へえ、と思って巻き戻して(もはや死語だけど。いやこれこそゾンビか!?言葉のゾンビ!「巻き戻す」テープが存在しないのに言い回しだけが残って活動を続けているってまあいいや)映画のポスターじっくり見てみたんです。たぶんロメロ的な大御所をもじってるんだろうなと思って。
そしたらまさかの、キャストが全員日本人の名前で!
和製ゾンビかああ!!
監督名は書かれていなかったけどおそらく日本人かなと。いいなー!日本でハズレのないゾンビものを撮ってくれる監督がいる世界線!
と思ってしまいました。
という、ゾンビの話ばっかりしている記事です。ドラマ『恋です』の話はほとんどしてませんすいません。いや好きですよ!?あのドラマ!毎週楽しみに見てますよ!?
でも今はゾンビの話です。
単発はこれまでも良いものありましたよ?『アイアムアヒーロー』は原作ものではあるけれどゾンビ映画としてはなかなか良かった。脚本も野木亜紀子さんだし!ドラマもNHKの『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』はゆるふわ日常ゾンビという現代日本らしい攻め方でありながら、後半はきちんと家族や仲間が感染したりとシビアな展開を押さえている点も好感が持てた。
でもなーあのあともういっこあったドラマは残念な出来だったんだよな…Huluと提携してたやつ。3話くらいまでしか観ないで脱落してしまいました。ゾンビが弱すぎる。弓で倒せるってないだろういくらなんでも。かっこいいけど主人公が弓道部で弓の使い手って。でも弾薬(この場合弓ですけど)の補充とか絶望的すぎだろ。あとほらゾンビはそもそもなんで動いてるのか不明だし、脳か心臓を面で破壊しないと機能停止しないはずだろ。寄生獣でも言ってたやつだよ面の破壊力。ほら市庁舎戦でさ(あひるちゃんの日常会話頻出単語「市庁舎戦」と「面の破壊力」)。ゾンビゲーでもやっぱショットガンなんすわ。相手のけぞるしね。普通の銃だと貫通しちゃうから弾数くうのよ本来はね(本来てなんだ)(本来の対ゾンビ戦闘の話ですが?)。それを弓がぷすっと刺さっただけでバタバタ倒れてくれるのは、ん〜ご都合すぎてちょっと入り込めませんでした。
あといきなり悪い集団が徒党を組んで脅してくるのもなんだか、雰囲気わるくて楽しくなかった…。ショッピングモールを牛耳っている悪い集団がね、ギスギスしてて疲れたの。本当に怖いのは人間だはもうわかったから。そこそんなに引っ張られても。ヒロインの先輩役?みたいな女の人が無駄に意地が悪くて見てて疲れた。もうフィクションに無能も意地悪もいらないよ。あとそもそも主人公が無駄にいい人すぎて。ていうか甘い。一人を助けるためにその場の全員を危険に晒しては「冷たい」奴と衝突する。その展開ももういいです、てかその「いい人」ポジションに主人公を据えるのがちょっとな。そういうのはちゃんと履修して済ませてあるんで、もっとスピーディーにやってほしかった。ゾンビものあるある…ではあるんだけど、それがいちいち間延びしててどうもなあ。最近のゾンビものの「そういうのはもう皆さんご存知でしょうからハイ飛ばしますね」というサクサク感が皆無で。あとねー感染発症時間が人によってまちまちだったのもご都合でいまいちだったなー。
そんなこんなで見なくなってしまって。キャストは豪華だったんですけどね。研究所のマッドサイエンティストが滝藤賢一さんだし、芳根京子さんも出るしで楽しみにしてたんだけども。
同じように、韓国映画の『新感染』1作目は良かったんだけど、2は途中で脱落しました。1は前評判に違わぬなかなか良いゾンビだったの。それこそスピード感。まさしく新幹線の中で感染始まっちゃって列車は走〜るゾンビも走〜るランランラララン状態で。小泉キョンキョンのCMです覚えてますよね?「もしも僕が遅刻をしたら乗ってるみんなが遅刻する〜〜」って歌詞最初に聴いた時クノールカップスープ吹いた。でも2はなー、エグいだけになってしまってて。人間が人間を家畜扱いして貶めてる趣味の悪いシーンが長くて途中でやめました。アマプラだったかネトフリだったかで見てたんだけど途中で再生中止したん。もう年取ると時間を無駄にしたくないん。これほんとに面白いのか?と疑問に思ってしまうものを最後までずっと見続ける忍耐力ない。狭量になるよ?ちょっとでもあかん思たらもうあかん。ここはいいけどこっちがな〜みたいな中庸で鷹揚な評価できん。はいダメーてデスラー総統ばりにボタンぴこ押し床がしゃん開けぴゅーて。わがまま視聴。
それはいいとして。ドラマ『恋です』のゾンビの話に戻りますと(え戻らなくていい?)
意外にも映画のゾンビシーンもけっこう出てきた!数秒のカットが3つくらいですけども。シリーズ何作かめだからか、いきなり自衛隊ががんばってた!そしてかじられてた!そこに入る視覚障害者の方向けの音声ガイド!「首元にかじりつくゾンビ。ころがる肉片」淡々とガイド!これ楽しいな聞いてみたいなと思っていたら観終わったシーンで杉咲花ちゃんも「内容はリアルだけど口調が淡々としててこわ面白いよ」と言ってました。こわ面白い!そしてこの監督のシリーズ最高なのに1作目は音声ガイドがないんだよ〜!と悔しがっててなるほど!と思いました。バタリアンやキューブリック作品が字幕だけで吹き替えがなくて悔しいのと似ている。
あっていうかちょっと待って!?もしかしてさっきクサしたhuluの日本ゾンビドラマ、あれ今回使われてた!?違うかな!調べたら同じ日テレだからもしかしてそうかも!
『恋です』のゾンビ回の最後でね(そんな回はない)、杉咲花ちゃん演じるユキコちゃんが「1には音声ガイドがついてない」って悔しがっていたのを受けて、ヤンキー君が自分で音声ガイドを買って出てくれる、というほっこりオチをつけてくれてたんですけど、そこで事務服の女性をかじってるゾンビのカットとか、そのゾンビが振り向いた時のカットにやや見覚えが。
あっ検索してみたらtwitterで「キミセカじゃん」てぽつぽつ言われてる。裏とってないですけど(公式情報とかではない)納得感ある。ドラマのちょこっとゾンビシーンのために廃墟とか自衛隊とかゾンビメイクとかそんな揃えないよね。やあすっきりした。勝手に。にしてもユキコちゃんキミセカに対してゾンビものとして大好きとかハズレがないとか言っちゃってたか〜。ん〜残念ながらゾンビの趣味が合わないな。
最近一番良かったのはあれですね、『ゾンビランド』。1と2ほぼ連続で観たんですけどなかなか楽しかった。
ってほんっとーにゾンビの話しかしてなくてごめんなさいね!『恋です』好きで見に来てくださった方ほんとすいません!いや楽しいドラマだと思いますよ。知らなかったこともたくさん出てくるし、なんというか、何話か見た今のところあんまり綺麗事として片付けてないというか、視覚障害者の方々が抱えるリアルな生活や悩みを描こうとしている感じがする。
あ、ユキコちゃんあれいかがでしょうね、『アーミー・オブ・ザ・デッド』(ってゾンビの話は続けるんかい)。あれにゾンビの特徴としてはわりと珍しい、「音に一番敏感」という設定が使われていまして。ゲームではよくあるんですけどね?音に気をつけないとめちゃ襲ってくるやつ。でも映画ではあんまり見たことないかも。アーミー・オブ・ザ・デッドでは、ゾンビたちが冬眠状態みたいになってて、そのすきまを音を立てずにそろりそろりと通り抜けるって場面があったんですよね。めちゃ近いの。乗車率8割の満員電車レベル。服とか多少触ってもセーフっぽいけどとにかく音を出しちゃダメ。ツイスターゲームみたいに変な姿勢になりつつも必死でそーっと避けながら林立ゾンビの群れの中をくぐり抜ける…ってシーンがあって。新しい緊迫感でしたねあれ。
他にもアーミー・オブ・ザ・デッドの新しいとこは、オープニングですよね。えっこれシリーズ2作目なのかな?ってくらいオープニングがもうダイジェストで。ゾンビが発生して、大変なことになった世界で、主人公たちがすごい戦ってて仲間を失ってそれでもうおおお!みたいなすべてがオープニングの軽快な音楽と映像に詰め込まれてて。もう皆さんこういうのは履修済みですよねさくさくいきますよ、と。そんなわけではいベガスでゾンビ一丁!って。話早い。面白かったですよ?
ってほんとにゾンビの話しかしてなくてすいません。ぞびぞびぞん。
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関連あひる
■2012-12-12 ゾンビのお勉強 ~ロメロのゾンビ三部作ご紹介
■2016-07-04 バタリアン伝説の日本語吹き替え版、 HDリマスター版に収録[ゾンビ]
我慢して最後まで観てしまった若き日の苦い記憶。
■2011-07-15 図書館奇譚 ~本当にあったスティーブン・キング
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関連Amazonリンク。
あっ原作はweb漫画だったんですね。へえへえかわいい絵だなー。
アーミーオブザデッドはネトフリだからamazonのリンクがなかった。こちら予告編です。
ゾンビランドはね、2(ダブルタップ)は正直ちょっと、セルフパロディっぽさが多すぎていまいち響かなかったなーという気持ちをエンディングがすべてかっさらっていきました。ビルマーレイ最高!
新感染、こちらの1作目は良かったんだけどなー。あまりにも2があれだったから思わず検索したけど監督同じなんですよね。最後まで観たら面白かったのかなあ…?