おばあちゃんとお仏さんのご飯とうちの子とヨメとしての私

キリンレモン 缶 (190ml×30缶)

長いなタイトル。そのまんまだし。

ええそうなのです。夏にオット母が亡くなりまして。今回はその関連の日常小ネタです。

父に倣って無宗教だったので、四十九日関係なく納骨の日にちを12月頭に決めまして。海外に住んでる次男家族がまた帰国するのにあわせて。なのでお骨を最初の2ヶ月は妹家族のもとで、次の2ヶ月はうちでお預かりすることにしまして。

うちの子、毎回ご飯をお供えする係に就任。

おばあちゃんのお骨と写真、ついでに(ついでって)おじいちゃんの写真も並べて、私は花が好きだった母のためになるべくお花を絶やさないようにして。うちの子がご飯係で。お仏さんのご飯って、炊き立てのご飯をまだ混ぜる前によそうじゃないですか。それも1回で。だから生きてる人のご飯は1回でよそっちゃダメなんだよ、多すぎたらちょっと減らして2回以上に分けるんだよ、なんてそういう作法をね、私は子供の頃おばあちゃんちに仏壇があったから、おばあちゃんちに行くたびに教わってやってたんですね。

今回のうちの子のおばあちゃんであるところの、オット母はまあ無宗教だから関係ないかもしれないけども、でも母も自分の両親の小さな仏壇を家に置いていたので、いつだったか結婚したばかりの頃ご飯の支度の時に、炊き立てのうちにお仏壇のご飯よそっちゃいますね、と言ったら母にあらよく知ってるわね、なんて言ってもらって、そんな会話をしたこともあったなあと。

良い機会なので、そうやってつぐんだよ、一回でそうそう、ぺたぺた形を整えてね、と。やってたんですねここ最近。お仏壇用のご飯の器はないからちょうど良さげな丸いおちょこで。あっこれそういえば次男ツマさんにだいぶ前に頂いた「べく杯」だわ。高知の、穴が空いててね、飲み干さないと置けないっていう酒飲み仕様なギミックの。ちょっと何か入れるのに便利でけっこう出番多いい。

それからお水は、母の台所からもらってきた、これ確かお仏壇で母が使っていた綺麗な絵付けのガラスの小さな器がちょうどよい。妹がこれを見て子供の頃苦い薬を飲まされる時いつもこれだったからなんかヤダ、と言ってたな。

そんなおばあちゃんのご飯とお水のセットを用意してくれるタロー氏。8歳小3。他には、入院前に飲みたがっていたキリンレモンの缶。これもオットが町中歩き回って探し回ってたな。なぜかなかなか見当たらず、電話でお母さんに三ツ矢サイダーじゃだめなの?と三ツ矢サイダーの自販機を前に聞いてみたけどキリンレモンがいいって言うから…と自販機やコンビニをやたら探し回ったらしい。長男の献身。
あとはまだ青いみかんが黄色くなるまで室温で置いておくのにちょうど良いかなと遺影の前に。

そしたらタローが。

TR「おばあちゃん…ご飯たまにほんのちょっとしかあげないし、冷えてないキリンレモンと黄色くないみかんで…足りなくないのかな…お腹空かないかな…」

うん!優しいい!
そして人聞きが悪いい!
なんかとっても人聞きが悪いい!

え、皆さんご飯毎日炊きます?うち毎日じゃないんです。家族3人だし食べる量は2.5人、どうかすると私もオットも若い頃ほど食べないから全員分で大人2人前程度で済むし、時々3合炊いてはメンバーそれぞれのちょうど良い量ごとに違うタッパに詰めて(家族のことメンバーって呼ぶな)しばらくそれをあっためながらお夕飯済ませてるんで、時々しか炊かないんですけど。
えっおかしいの!?これ!!
いいよね!?別に!!
むしろお母さん(のお骨)がきてからは1回に炊く量減らして頻度上げてお供えご飯の回数を多くできるように慮っているんですのよ!?

慮っているんですのに…

もしもうちの子が…
学校とかで…先生とかに…

「僕のお母さん、おばあちゃんにたまにちょっとだけしかご飯あげないんだよ」

「他にはまだ青いみかんとか。でも黄色くなったら食べちゃいましょうって言うんだ」

「あとは、冷えてないキリンレモンがずーっと置きっぱなしなんだよ」

うん!すっげーひどいヨメェ!!
岡崎体育の口調でヨメェ!!
いやいや!あひるちゃんほどお姑さん思いのヨメはいないことときたら遠く神戸まで轟き渡るほどでございますよ!?(自己申告)
まるでご存命の同居の姑に対する仕打ちのように聞こえないこれ!?いや仏壇だから!お仏壇(みたいなもの)だから!いや!?お仏壇だからってダメなのか!?数日に1回のご飯(おちょこ)に、苦い薬の器に(いやこれは妹のイメージであって)、青いみかん!ぬるいキリンレモン!あかんのか!?ごめんなさいお母さん!!いやそれよりどちらかっていうとすっごく綺麗好きだったお母さんにはうちのとっ散らかりまくった居間が見渡せる状況の方がストレスかもわからん!まじでなるべくいつもより片付けるようにはしているんですよ!?例えばこう、食材の段ボールを遺影の棚の前に資源ゴミの日まで置きっぱなしにしたりせず2日くらいですぐ玄関の方に持っていくようにとか!(2日は放置かい)

すいません…もしかしてダメ…?
すいませんでした…お母さん…

そんなオット母の納骨も12月頭に無事済みまして。その後もなんだかんだでバタバタしてたりまた寝込んだりしてたら(寝込みすぎ)(知ってる)こんなもうね、師走も半ばを過ぎて。スラダン良かったよとか鎌倉殿素晴らしかったねとかいろいろ書きたい。書きたいんですけども、そのままに。なるべく無理しないように、時間が空いたらぼーっとするキャンペーン中で。

年内になるべく、これだけは!っていう記事を書いておきたいなーと思っています。

そして、大人たちは手続きでバタバタしていて、おばあちゃんを亡くしたことをうちの子がどう感じているのか、あんまりゆっくり話せていないままだなあとふと思い至りました。今度機会があったら話そう。元気にゲームばっかやってるからそういう真面目な話なかなかするすきがないのもまあ良いことなのかもしれないけど。


ハートをつける ハート 31

“おばあちゃんとお仏さんのご飯とうちの子とヨメとしての私” への2件の返信

  1. 何年も前からあひるさんのブログを読ませていただいているものです。
    私も親との間に確執を抱えており、あひるさんが最近ご家族との関係性について書かれるのを見て、共感・応援する部分が多くありました。

    料理や裁縫などを女らしいものと呼ぶことに反対されていたあひるさんが、「嫁として」「できた嫁/だめな嫁」みたいなことをたまに書かれることを不思議に思っていました。(今回の記事はネタとして書かれたと思いますが)

    いつもブログの文章を見ていて、あひるさんは、多分「嫁だから」ではなくお義母様自身の人柄に惹かれ、素敵な人生の先輩として、もしくは本当のお母さんのような存在として、お義母様のことを大切にされてきたように思えました。

    きっとお義母さまもあひるさんが嫁として良い悪いなんてジャッジせず、あひるさんの優しさ・真心を嬉しく思っていらっしゃったのではないかと思います。

    いい嫁かどうかなんて思い悩まなくて大丈夫ですよ!
    子供が親から見たいい子を目指さなくていいのと同じです。

    勝手に想像で色々書いてしまい、大変失礼いたしました。
    実親との関係に悩むものの1人として、それを乗り越えてご自身の幸せな家庭を築かれたあひるさんを心より応援しております。

  2. りんごあめさん(素敵なHN!)

    そ…その通りですね!無意識でした…!おっしゃる通り自虐ネタのようなつもりで書いていましたが、だからといって良くない…ありがとうございます!

    女+家でヨメというのも酷いし、女+古でシュウトメも大概酷いな!と思ってきたのに、うっかり…。オット母のことを「姑」なんて思ったことないのに。でも自分のこととなると、なんとなく自信の無さからへりくだってしまっていたのかもしれません。

    それから、他に適当な言葉がないんですよね、「ご主人」「奥さん」問題と同じで。「義母(ギボ)」もなんか違うなあ…と。それでついつい。恐ろしいですね、言葉が概念を縛っていく。だからこそ、冗談でも使わないようにしていかないと。

    オット母も私も、お互いの人間性に惹かれて、母は私を嫁としてジャッジなんてしていなかった、と書いてくださって、本当にその通りだなと思えました。ありがとうございます…!

    りんごあめさんも、親御さんとの関係に悩まれているとのこと、お疲れ様です…。私の親との確執についての記事にも、共感、応援の言葉をありがとうございます。いまだにここに書いて良かったのか葛藤があるので、とても励まされました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です