年末の話ですが、さっきのハリウッド『銃夢』のついでに蔵出し。
オットが借りてきていておもむろに再生を始めたのでそのまま見ました。以下、思ったことを書く。
スカーレットヨハンソンは思ったより少佐だった。
でもそれは田中敦子がいい仕事してたおかげかも。
あ、もちろん日本語吹き替え版で見たんですけどね?時間がないので字幕版はノータッチ。
自分にとって攻殻は「笑い男」シリーズなので、あのビシッと揺るぎない少佐のイメージからすると、スカーレット少佐の表情はわりと思春期のように揺れ惑っていた(ストーリー上もそういう設定でしたし)。
で、そこに、田中敦子さんがいつもの少佐らしいクールな声の中に、スカーレットの演技にあわせた不安げな要素を実に絶妙な塩梅で織り込んでいたので(ソムリエか)、スカーレットの見た目と攻殻の「少佐」というキャラクターのイメージを違和感なく繋げてくれました。あれですよね、義体(スカーレット)とゴースト(「少佐」というキャラクター)がしっくりきてた感。いや田中敦子さんいい仕事してらした。歴代攻殻映像作品の中でもかなりの出来栄えではないかと(ボジョレーヌーヴォーか)。
そこにはおそらく、白人女優に決まったことで批判があったりしましたが、日本の作品で日本人という設定ではあるけれどぶっちゃけアニメで超美形に描いてあるから生身の美形の白人女優さんがやってて人種差別的な是非はともかく少なくとも見た目は違和感少ないよね、平均的に平坦な顔立ちのアジア女性が演じるよりは、というのもあったのかなとか。柴咲コウとかだったら違和感少なかったかな。でも声は田中敦子さんにやってほしい。たけしも吹き変えれば良かったのに。
で、バトーです。
バトーさんには最後まで違和感ありまくりでした。声が浮いてる。アキオの重厚感を全然受け止めきれていない感がいなめない俳優さん。ごめんね。でもこの人からこの声は出ないよね。
OT「セガールなら違和感なかったのか」
セガール!!
ほんとだね!セガールがいるじゃないか。てかなんでセガールじゃないの?
そこからバトーさんがなぜセガールじゃないのかが見ている間中気になって仕方がなかった。隣のオットに「なんでセガールじゃないの?」って4回くらい聞いた。誰か視界ハックしてそこだけセガールにして欲しかった。でもセガールだとフンフンフンで終わっちゃうから物語にならないか。少佐いらないか。