うちの子が幼稚園で「ずるい」と言われた時の話 [まじめに]


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うちの子読書感想シリーズ2歳から始めた途端にちょっと脇道ですが、下書きの中に発見したタロー4歳の頃のやりとりもアップしておきます。幼稚園の年中さんだった頃のお話を、2021年秋に書いたものがベースになっています。

うちの子がずるいと言われてしまった時の話(3000字)。

ーーー

えー幼稚園のお弁当にね、デザートをちょこっと入れるじゃないですか。
年中さんのある時から、タローさんにはデザート2つ入れるようにしていたんですね。果物は前から入れてたんだけど、もういっこちっちゃいゼリーみたいなやつを追加で。

そしたらある日のタローさんがふと、「ぼく…お弁当にデザート2つ入ってるのやなんだ…」

えっそうなの!?なんで??
今よりだいぶんぷにちまっとしていたあの日のタローさん、

幼TR「だって、〇〇くんが、タロちゃんなんでデザート2つあるの?ずるーい!って言うんだ…」

あらまあ。

幼TR「そしたら〇〇くんも〇〇ちゃんも、ずるーいずるーいって言い出して、イヤだったんだ…」

そうかあー、それは嫌だったねえ。

幼TR「うん…(泣きそう)」

(泣きそう!ぷにちまっとした子供がまあるいほっぺを俯かせて!口を引き結んで!目をしばたたかせて!泣きそううう!)

うーんそうだなあ…
母ちゃんは、タローがデザート2つ持ってっててもずるいとは思わないよ、と説明を試みるあひるちゃん。

タローは、幼稚園に通い始めた頃は、食べるのがゆっくりだったからなかなか全部食べきれなくて、先生にちょっと量を少なめにしてあげてくださいって言われてて、少なめのお弁当だったでしょう?
(そうだったんですよ。うちの子ゆっくりさんだったので、そんなふうに先生から言われて量をかなり減らしてたんですよ。もともと少食だったし)

でも最近は、すっかり食べるの早くなったし、たくさん食べられるようになってきて、タロちゃんちゃんと時間内に食べきれてますよって先生も話してくれたよね。
だから、がんばってたくさん食べられるようになったから、デザートもういっこ増やそうか、ってタローとも相談して決めたよね?

ウン、と頷くタロー。

だから母ちゃんは、タローが2つデザート持っていってもずるいとは思わないし、そのまま持っていけばいいと思うよ。でもタローがイヤなら、持っていくのは1つにして、もういっこはうちに帰ってから食べることにしてもいいんじゃない?どうしたい?

幼TR「…2つ持っていきたい…」

そうか。じゃあ2つ持ってっていいと思うよ?

それでもなんとなく心が晴れない様子のタロー氏。まあそりゃそうだよねえ。

うーん、どうして〇〇くんは、タローにずるいって言ったのかねえ…、とつい自分でも考えつつ口に出してみる。

幼TR「自分も2つ食べたかったのかな…」

独り言のようにつぶやくタロー氏。
そうかもしれないねえ。

そこでふと、思ったことがそのまんま出た私。

じゃあ、タローはもしも他の子がデザート2つ持って来てたらどう?
ずるい!って思う?
と聞いてみたら。

ええっ!?
まさか!!
なんで!?

みたいな、心底びっくりした顔で、慌てて首をぷるぷるぷるっと横に振りまくるタロー氏。ぷにぷにぷるぷる。

わ、いいもの見た。と思いました。

うちの子、いい子に育ってくれてるなあ、とも思いました。子育ての中で時々訪れる、ぴかっとした瞬間。
もちろんずるいって言ったからって悪い子ってわけじゃ全然ないんだけど(後述)。

でもその、ピュアな反応を見ていて思い出した。
そういえば、なんでゼリーを足すことにしたかっていうと、タローが前に、〇〇ちゃんがこれこれこういうゼリー持ってきてたんだけどぼくも食べたい、お弁当に持って行きたいって母ちゃんに話してくれたことがあったじゃない?だから母ちゃん、いいよそうしようか、って言ったんだよね。果物は身体に良いから食べてほしいし、最近はちゃんと時間内に食べきれてるから、じゃあ果物とゼリー両方持っていくことにしようか、って。そういうことになったんだよね。

ウン、と頷くタロー。

だからさ、〇〇くんも、自分も2つ食べたいならおうちの人にそう言えばよかったのかもね。ずるいって言われちゃうと、タローはイヤな気持ちになっちゃうよね。
ウン、と頷くタロー。
たぶんね、〇〇くんもそんなに悪い意味でずるいって言ってるわけじゃないんだと思うんだ。大人でもいるの、ちょっといいなー羨ましいなーみたいな、軽い気持ちでずるーいって言う人。むしろ褒めてるつもりで使う人もいる。と言ったらびっくりするタロー。そうなのよ〜母ちゃんもちょっとそういう意味でずるーいって使っちゃってたこともあったんだけど、あんまり良くない言い方だなと思ってやめるようにしたんだよね。

タローにとっては「ずるい」って悪い意味しかない言葉なんだね、でも言ってる側はそうでもないかもしれないよ。それでもイヤな気持ちになってしまうのはわかるし、無理もないけどね。

誰かに何か言われたからって、自分の行動を変えるのが嫌なら変えなくていいとも思うし、言われるのが嫌だから見せたくないって思うなら無理する必要もないと母ちゃんは思うよ。
だから、デザートどうするかは、自分で決めな。1こだけに戻しても、2こ持ってくにしても。タローはどうしたい?

幼TR「んー、2こ持ってく」

おおそうか、わかったそうしましょう。

ーー

そんな話をしたのが、タロー年中さん、早生まれなので4歳になったばかりの頃でした。2018年ですね。
数年後の2021年、当時読んでいた子育てブログの中に、「ずるい」と言う子の本当の気持ちは、みたいな記事がありまして。対子供や育児の話というより、大人である自分だって他人に対して「ずるい」という感情を抱いてしまう時がある、その原因(背景)と対処法、のような、すごく勉強になる内容で。
それを読んで、うちの子もずるいと言われたことあったなあ、と思い出して書いたのでした。

私もズルイと言った子たちを悪者扱いはしたくなかったし、かといって言われて傷ついたうちの子の心情を軽んじることもしたくなかった。こういうのって伝え方が難しい。

でも2018年当時はそもそも、一緒に考えたり、話し合ったりする時間が今よりもっとあったから、ここに書いたようにゆっくり丁寧に会話ができていたなあ…あひるちゃんすげえいいお母さんやんけ…(自分で言ってしまうあたりもすげえあひるちゃんやんけ…)とびっくりするやら反省するやら。

2021年、タロー小2の秋頃は、こんなやりとり全然できてなかったなあ。気にしすぎだよ!もっと良い面に目を向けなよ!とかめっちゃ言ってた。学校中の子が自分を嫌ってるし攻撃してくるとか言ってくるしおまえは島本和彦のバトル漫画の主人公か!自意識過剰なんだよ!と言いたくなってしまうことが日常会話に頻発しすぎで…。
でもそうやって両親揃って、後ろ向きすぎ、ネガティブすぎるのは本人のためにならない、と「相手はそんなつもりないんじゃない?」「きっと気のせいだよ、だから大丈夫だよ」と言い続けていたのは、この子が実際に感じていた不安や居心地の悪さまで否定してしたことになるのだなあ、と改めて気づきまして。2024年9月辺りから徐々に。

2025年5月あたり(学年としては小6)から2026年の今は、こうして振り返ってみると幼児期のやりとりに戻っているような気もします。ゆっくり本人の言葉や心を聞き取って、否定や説得をしない。傾聴。なるべく。難しいんですけど!このままでほんとに大丈夫なのかなあという不安もあるし…。

そんな今だから、このやりとりを振り返りたくなったのかもしれません。

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“うちの子が幼稚園で「ずるい」と言われた時の話 [まじめに]” への4件の返信

  1. うわあ、タローさんかわいい!
    そして素敵。
    自分はずるいって思う?
    ぷにぷにぷるぷる。
    想像だけでも素晴らしくかわいくて、素敵な画にしかならない。
    他人を責めずに、でも嫌な事は嫌と言えて、きちんと考えられるタローさんの礎を、あひるさんはじっくり作ってきたんですね。
    これからどんな人になるんだろう。
    とても楽しみです。

    たしかに、褒め言葉として「ずるい」って言うのおかしいというか、言われていい気はしませんね。
    相手を思うなら使い方を考えるべき言葉かも。
    でも幼い子なら、家族へ言えない不安や不満の芽のようなものが、お友達への「ずるい」になるのかしら、とか考えたりしました。
    人と人との間を取り持つ為の言葉を、別の人にぶつけてしまうのは、大人でもあるあるですもんね。
    気持ちのいいエピソード、ありがとうございました。

  2. 「ずるい」の使い方については私も過去に思ったことがあり、そのとき「『うらやましい』を『ずるい』と間違えちゃいけないよ。」というまとめを読んだことがあります。まさにタロー氏の「自分も2つ食べたかったのでは」という推察ですよね。すごい、40を越えてもたどり着かなかった回答を幼稚園で体得してる…!

    それにあひるさんの「変えるのが嫌なら変えなくてもいいし、見られるのが嫌なら変えてもいいし」という「ずるくないと思うよ、でも、それはそうとして」と行動だけに着目した返答っていいなぁ、って読みました。

    ずるいと羨ましい。
    分かるんです。「感覚としては」ずるいって言う言葉が合ってる。なんというか、羨ましいって自分が負けたような感じになるんです。
    でも言われたほうは、自分が悪いような気になっちゃう。嫌な感じがする。お子さんだと、まだ「羨ましい」に出会ってないかもですし、語感として濁音3音の「ずるい」って言いやすいのもありそうですが、混同してる大人ってけっこういます。

    面白いエピソードでした!

  3. k.satさん
    ぷにぷにぷるぷる!なかなか見ものでした。かわいいに共感していただけて嬉しいです!
    嫌な事は嫌と言える、というのは、私が土台を作った感じはあんまりしないのですよね。本人が元々持っている素質だな、と驚いてしまう場面がちらほらあって。

    幼い子なら(大人でも)、その人が抱える不安や不満をつい別の相手にぶつけてしまう、ってありますよね。
    大抵の場合、「だから許してやってよ」となぜかぶつけられた被害者側が我慢させられがちなのも私は納得いかないんですよね。ぶつける側にどんな事情があろうと痛いものは痛い、という自分の感情を大事にしてほしいな、というのは、それこそ意識しているかもしれません。

  4. シベリアさん
    ああー、「羨ましい」!なるほど確かに!ありがとうございますー!
    それだと自分の負け(?)を認めることになるから、自分のマイナスではなく、相手が過剰に与えられているのだ、と主張したくなるわけですね…なるほど〜!混同してる、無意識の大人けっこういるでしょうね!

    道徳教育でそういうことこそ教えればいいのに。
    「自他の境界」ですよね、これって。でもいまだに「意地悪してくる子にも事情があるのだ…」的な感じで「他者への共感や想像力を育む」とか指導要綱に書かれてたりするので、げんなりします。混同してる大人〜!

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