モヘアに絶賛挑戦した冬、チェリーピンクのドルマンセーターと加齢 [編み物][まじめに]


<【特別描きおろし付き】美人画報ベスト 電子限定合本版 安野モヨコ/Kindle版>





数年ぶりの編み物イヤーだった今年(2025ー26 WINTER)の記録、第一弾のハリコシ白ベストに続く第二弾です。
以下、大量の毛糸玉写真を載せます!ただ撮りたいだけ。嬉しくて。
それから、またしても編み直しまくって完成させたニットも撮りまくりつつ、またしても加齢の話。4300字。




完成したら比較写真を撮るために、毛糸玉をニットっぽい形に並べてみた!

そして、完成…!と思いきや…

まず。亀裂断層が生じとる!!
色が違うからめっちゃ目立つ!!画像の処理落ちとか読み込み中とか目の錯覚ではありません大丈夫です現実です(大丈夫ではない)。
超ショックでした。これね、袖口から身頃の半分までのパーツを2枚編んで、身頃の中央ではぎ合わせるスタイルだったんです。でもそのはぎ合わせが…どんなに数え直してもどーーしてもズレてしまって…なぜだ…。またいつもの通り、本より一回り大きめにしたりしてるのもいけないんですけど。そもそも本だと一色で編んでるのに、それだと単調だなーと後ろ身頃の裾と片袖だけラベンダー色(毛糸メーカーDARUMA公式名は「アイスグレープ」でした。ステキな名付け!)の切り替えにしたくてつい。色々改造してまして。
しかしもうやり直すのも面倒で、ズレててもヨシ!と投げやりに閉じることにした(無茶な)。
そしたら別の問題が勃発。

あの…こうして写真だけだとわからないんですけど…編み目がすごく粗いんですね、これ。細かく見えるけど。そして、私も実際完成させて着てみるまでわからなかったのですが…この編み目の粗さが…妙齢女性の「齢」に直撃。
なんと恐ろしいことに、ものすっごく老けて見える!!のです。

衝撃の事実。

思わず改行するほど。空行入れるほどの衝撃。
こう…モヘアのざっくりニットを50代が着るとあかんの。あかんデバフかかる。顔は老けて見えるし服は安っぽく見える。さいあく、さいあくゥ。こんなのディオ様も泣き出すレベル。いやーびっくりした。即刻編み直しました。もう他の選択肢はなかった。ただ無言の無表情で「編み直そう」という結論に至りました。過去最速で結論に到達。

モヘアのざっくりニットは、若さで着こなすものなのだな、という学びを得ました。本の表紙のモデルさんのようなお若いお嬢さんなら、本のままの13号の太い針でざっくり編んできっと可愛いのです。でも肌のくすみが…ハリがね…?(針金?)
安野モヨコさん『美人画報』描き下ろしで仰ってた、「グレーとかカーキとか似合わないじゃなく『着ちゃダメ』、レミゼの群衆みたくなる。群衆なのに『夢やぶれて』歌いそうになる」ってあれを私も大好きだったブルーグレーのカシミヤニット着てぐお!?これかああ!!って痛感したのは一昨年のことでしたが、あれが!あの現象は色だけでなく素材にも。まさかの太い編み針でざっくり編んだニットにも適用されるとは!

(※あの、この辺の”加齢”話について、茶化したり自虐したりしたいわけじゃないんだよな…では何なのかな…?という考察を文末に書きました。モヨもきっと自虐じゃないと思う)

いやびっくりしました(びっくりしっぱなしだな)。でも逆に、逆に8号か9号針で編めば大丈夫だったから、手編みの救い。良かった本当に…

ゲージは(10cm四方の縦横の目数と段数)、
本では13号で12目x18.5段でしたが、
私の手では13号だと13目x16段、
9号だと15目18〜19段、くらいでした。
それで出来上がり寸法を何cmにしたいか計算して、どこを何目何段まで編むか書き起こして、やり直し!

「モヘアはほどいてやり直しができない」とよく言われますが、なんとかなったよ!たぶん編んですぐだったからかと。時間が経ってたり、洗った後だとたぶん無理。毛足が長くて絡まり合ってしまうから…。というか意地でもなんとかするしかなかった!毛糸代だけで1万円以上張り込んだからね!手編み、全然安くない。でもいいの趣味だから。お金がかかって当たり前!元など取れずとも良い。そこに毛糸があるから。

これは13号で編んだ編み地です。10cmの中に16段くらいある。

細い針(といっても9号)で編み直し…都合2着目である。

で、今回は、中央ではぎ合わせじゃなく、片袖から始まって身頃もずーっと編みっぱなしにしました。そしてもう片方の袖に差し掛かったら減目していって、袖口で止める。それを二枚!
で、どうせ編み直すのなら、後ろの裾だけワイシャツっぽく長めにしたくて計算し直し、本のままじゃなくちょっと変えて編んだりもしました。あと袖も長くなるように足したり。

今後こそ!!完成!!



裾だけちょっと違う編み方してるのは、丈が足りなかったからです!
仕上がってみたら理論上の計算値よりもきつめだったのか、やや短い…あとメリヤス編みの宿命、丸まる。丸まって余計に短くなる。しかしこの、横に編んでいく特殊な仕様だからまともにやり直すなら全部ほどく!?3着目!?ムリ!ということで、細くて長いガーター編みパーツをちまちまと編んで、裾にはぎ合わせていくことにしました。このやり方なら、はぎ合わせながら足りない分を編み足せば無駄も出さずにぴったりサイズに仕上げることができるし!

と、この辺りも撮影しておけばよかったんですけどもう一刻も早く仕上げたくてどんどん編んじゃった…。そうして晴れて!着られる手編みが!出来上がったのでした〜頑張ったあああああ。相変わらずのあひるちゃんです。まず手編みと悟られない手編みを目指している。そしてえっ手編みなの!?すごいね!と言われたらそうなんです!!んめっっちゃタイヘンでしたああああ!!って前のめりスタイル。暑苦しくてすいません。ニットだけに!(余計なことばかり)

いやマジでモヘア暑い!保温力半端ないです!薄いんだけどあたたけえ。しかもめっちゃふわっふわ。肌触り良き。
私、「モヘア」ってちくちくするから化繊混なんだろうと思い込んでいたのですが、今回調べて初めて知った、真のモヘアは毛100%、アンゴラヤギの毛から作られたものを指すのだそうで。「シルクのような独特の光沢があり、毛足が長く通気性、保温性に優れていることが特徴」「羊毛よりも繊維が強く丈夫」と。えっいいこと尽くしじゃない。ただ、細くて丈夫だからこそちくちくすると感じる場合も。なるほど!さらに、「生後1年未満の仔ヤギから採れる『キッドモヘア』は特に柔らかく高級」へええ。(オーダースーツ銀座英国屋さんのサイトより)

そこで、今回本で使用されていたダルマさんの「ウールモヘヤ」の説明を読むと。

Wool Mohair(ウールモヘヤ 20g) – DARUMA STORE

南アフリカに生息するアンゴラ山羊から取れるモヘヤを贅沢に使用し、光沢感のある毛糸に仕上げています。 肌にあたった時にチクチクしにくいように、素材にこだわって作りました。

モヘヤ(キッドモヘヤ36%・スーパーキッドモヘヤ20%)56%
ウール(メリノ)44%

希少なキッドモヘヤ!
さらに肌当たりを柔らかくするためメリノウール!
素晴らしくない!?
となりまして。
ついうっかりめっちゃ買いました。まとめ売りの安いお店も探しつつ、でも欲しい色が品切れだったからこちらの公式ショップでもめっちゃ買った(つまり両方でめっちゃ買った)。
私が今回買ったピンクは「チェリー」、切り替えに使ったのは「アイスグレープ」です。ステキな名前〜。ちなみに宇野千尋さんの本で使われている赤は「スカーレット」ですって。すてき!スカーレットもめっちゃ好きなタイプの赤なので…欲しいな…と思いつつ我慢してます…。モヘアの赤系ばっかりそんなにあってどうする…じゃあカーディガンなら…?…っ!!(息を飲まない)

いやほんとに危うくカーディガン用にも買うところだったんです。紺を。えっ真っ赤なスカーレット狙ってるんじゃなかったの?だからこそよ!?紺なら今回編んだチェリーピンクと全然違う路線だからいいかなって。……ッ!!(息を飲まない)
や、これも書きたいことの一つなのです…「洗濯機買い替えたらニット類を根こそぎ縮ませた事変…」そのうち書きます…。

オマケ
↓白いライオンはうちの子から借りて、編み棒を支えてもらってました。あるとないとで大違い!ぐっと楽に。

ーー
さて。
加齢についての考察です。
今回ニットのデザインにより、自分の加齢に改めて気づき、びっくりしてしまったことについて。

あの、こう、何も加齢を自虐で茶化したいわけではないのです。と急にまじめに考え込む。なんて言ったらいいのかな…自虐ではない。だってそんなの、自分の道連れに同年代と年上の女性たち全員をこき下ろすことになるじゃないですか。悲しい。そんなつもりは毛頭ない。
では何が違うのかというと…何かな…

あれだ!悪いとは思ってないんです!
歳をとることによって生じた体型や肌質の変化を、ただあるがままに、気づいた!と言いたいだけ。今回ニットのサイズ感や、単なる編み目のゆるさによってこんなに印象変わるのか、と知った、という。ユリイカ!(違うか?)

そこに、「年老いたことへのマイナス感情」とか、「外見が”劣化した”という落ち込み」とかの要素はたぶんないんです私の中に。いやごめんちょっとはあるかもやっぱり。自分にもあったはずの肌のハリやツヤがいつの間にか失われていると突きつけられるのはちょっとこう、くるものはある。

でもなんて言うんでしょう、「うわ!似合わな!!」というびっくり感の方が勝(まさ)っているというか。それから「なんで!?」という原因究明の、探究心?「あ、肌のくすみか!?」とか「体型が変わってるからか!!」とかいう火花が迸って駆け巡る感じとか、そのスピード感を、自分が感じたままに書き起こしたかった、のかな。

目の前の現象と(似合ってない)、脳内で無意識に補正していた自分像(似合うはず)とが容赦なく突き合わされて(そもそも自分の外見イメージが正確にアップデートされていなかったことにも気付かされる驚き。自分像の年齢要素からチェック外してたのか!的な)、それを現実寄りに修正せざるを得ないこう、線路の切り替えを、ギギギ、ギッタン!と。思わぬもんを受け止めて動かしたぞ!フウー!という、いっそ肉体労働的な清々しさ…?
それが面白くて、書いておきたかったんだと思います。たぶん。

基本的には、年齢に縛られずに好きなものを身につけたい。でも、それは「オバサンだから」みたいな自虐や、社会的に押し付けられる他者目線(というか男性目線)への忖度じゃなくて。自分のための客観視点もなくさずに持っていたい。だから、「年相応」に似合うもの、おしゃれでカッコよく、素敵に見えるものを選びたい、んですよね。きっと。
そんなことをつい考えました。
あとラク!ラクさ大事!着心地!

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関連あひる

これもこれも!たぶん似た路線。
2025-12-21 歯を抜いた話、その後。顔が!たるんだ!

他者忖度より自分を大事にしたいよね、という。
2025-06-05 ドラマ『しあわせは食べて寝て待て』がとっても素敵だった。もうええねん恋愛は。それよか自分を大事にしたいねん

今年51になります。
2025-09-29 お誕生日様!50歳になりました

うわあ20年前の自分も似たようなこと言ってる。30歳!若!
2005-04-09 春色ニットたち♪

でも、「若い女でいることが、なぜだかとてもしんどかった」「女性の皆さん、そんなことなかったですか?」の後にわざわざ小文字フォントで「(男の人はどうなのかな?)」なんて配慮の行き届いた一言を入れていたので20年後の50歳のわしから削除しておきました。兆へ京からの指パッチンみたいな(野木亜紀子先生脚本『ちょっとだけエスパー』ネタ)。枷を一つ外してしんぜよう。そんなこと忖度しないでいい。男の人のケアは男の人同士でやればいい。女がわざわざ水を向けてあげたりしないでいいんだよ。

「そういうもの(ピンクや花柄など)に抵抗がなくなった今、自分は女であることを受け容れることができているんだなあと思うのです。楽になったなあ。」と書いているけれど、確かに10代20代よりはましだったかもしれない。でももっと楽になれるはずだよ。きっと今の50歳の私もそう。10年後20年後には。


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