『赤い牙』初期シリーズや『ブルーソネット』についてのまとめの続きです。
柴田昌弘先生の他の作品もセールになっていました!
99円!
しかも559ページなのでたっぷり大容量、単行本3冊分でこのお値段。
なぬう!「成層圏のローレライ」「未来都市バラン」の2冊は何年か前に定価で買っちゃったよ!(柴田昌弘先生好きすぎだろ)
でも「ミッシングアイランズ」こそ読みたかったから99円払って購入しましたけどね!
『ミッシングアイランズ』はね、ほんと。前にも書いたくらい印象深い作品でしたよ。「鼻行類だー!!!」って。花とゆめコミックスが出たのが1989年らしいので、私14歳かあ。確かね、これ読んだ頃に図書館に『鼻行類』って本があって、ええっほんとにいたんだ!?進化のミッシングリンクってそういえば手塚治虫の『三つ目が通る』にも出てきた!ほんとにあるんだ!ってむちゃくちゃびっくりしてめちゃめちゃワクワクしたのを覚えています。
あら今「鼻行類」で検索したらえええ!?いっいらすとや!!!
■ナゾベームのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや
なぬうー。
おお、こんな記事も。
■いらすとやのナゾベームイラストについて: ハイアイアイ臨海実験所
ナゾベームとは、Naso-はギリシャ語の「nasus: 鼻」に、-bemaはラテン語の「歩く」に由来する学名で、原著ドイツ語版及び思索社版『鼻行類』の表紙を飾った例の4本鼻の動物の属名Nasobemaのことです。
記載文について
『ドイツの博物学者ハラルト・シュティンプケの著作「鼻行類」に登場するナゾベームと呼ばれる生物のイラストです。』
とせず、何故わざわざモルゲンシュテルンの「絞首台の歌」(Morgenstern, 1905)からの引用とするのかはいいとして
いいとして。
「原著ではナゾベームは親子連れで餌を食べているシーンの描写があるのですが」あったあった!親子で連れ立ってね!あったあった!(あひるちゃん『鼻行類』読んだのかよ)(読みましたよ借りましたよ図書館で)
さらにこちらのかたはナゾベームTシャツを制作なさってるじゃないですか!どんだけ!みんな好きすぎない!?
いやーこの『ミッシングアイランズ』ね。漫画単体だったら普通にSF創作として読み流せたと思うんですよ。でも参考文献:ハラルト・シュティンプケ『鼻行類』みたいに書かれたらえっほんとにあるの?って思うじゃないですか。それもほら、出典:民明書房みたいなものかと思えばほんとに図書館にあるじゃないですか!『鼻行類』!
これこれ!この表紙この表紙!
お、こんな関連本も出ている。
いやーほんと。2006年にふと『鼻行類』について検索して衝撃でした。知らないままおばあちゃんになっていたかった気もちょっとする。
そういえば似たようなあれはなんだっけ…『アクアク』だ!モアイの下に地下通路が隠されていたのだ、て話。あれはどうなの!?
柴田昌弘を導入したのも父でしたが、この『アクアク』を教えてくれたのも父でした。なんか星の砂的なものを感じるな…。いや、でも父は赤い牙ブルーソネットを買い与えただけで私が勝手にハマって柴田昌弘全巻コンプリートしはじめた末に辿り着いただけだ…鼻行類に…。
川口浩の探検隊とかも見てましたしね。普通に。我々は、信じられないものを目撃したのだ!ってね。これもだいぶ大人になるまで普通に受け入れてたなー。
ーー
気を取り直して?
柴田先生の短編集、こちらも現在キャンペーン価格99円です。暗い。暗いお話。
ラブシンクロイドも0円〜99円。
「女しかいない星で男性型アンドロイドとして生きることになった男子を描くSFファンタジー」という内容、覚えてない…読んだはずだけど…ブルーソネットのあとで楽しみに読もう。
柴田昌弘先生、ジェンダーテーマのSFもエグいのたくさんあるんですよね。これもそっち系かなあ?もうちょっと明るいのかな?
タイトル忘れたんですが短編で、男たちが女性を培養してペットかアクセサリー感覚で所有するのが当たり前の近未来世界で、とある研究所では昔と同じ方法で女たちを密かに育てていて、自分の意思で笑ったり怒ったりするそんな女の子たちの1人と主人公が恋に落ち…的な。エグい。それを少女誌『花とゆめ』に載せてたってすごい。
柴田昌弘先生のエグい短編といえば『回転扉』ですよね!!こちらは330円。いやー暗い!ヒドい!子供にとっては強烈でした。
そんな突然の柴田昌弘まつりでした!さー読むぞ。
柴田昌弘、懐かしいです。たぶんあひるさんがあげてらした漫画、わたし全部読んだことあります。
例の「男たちが女性を培養して…」てのは、最終的に普通の女の子育てる目的がエグかったですね。そして男もクローンで、女は車と同じステイタスとしての持ち物でしたっけ。
今ならジェンダー関係でやり玉にあげられますし、よく少女が読む白泉社で連載してたものだと…。
柴田昌弘氏の奥様、市川ジュンさんの漫画は真逆で、女性の立場が弱い時代に聡明な女性たちが活躍する物語ですよね。
そういや、柴門ふみ・弘兼憲史夫妻も描くものが真逆で面白いです。
日月さん
こっこんな思い出語りなだけの記事にコメントありがとうございます!そうだった!目的がエグかった!柴田昌弘先生、そういうの多いい…
一応そういうのサイコー!男の理想イエーイ!って内容じゃなく、こんな世界は間違ってる…っていうテーマだったからセーフだったのかな。今の時代だと確かに大問題になりそうですし、なんだかんだで現実もそんなにかけ離れてるとはいえないところが一番恐ろしいな、と思います(男もクローンで女は持ち物…)
そういう考え方はおかしい、間違ってる、とようやく大勢の人が声を上げられるようになって、口を滑らせた大物が実際に辞任に追い込まれるようになったことは、20年30年前に比べて進歩したのかも。
市川ジュンさん、そうなんですね!探して読んでみます!