岩明均『ヒストリエ』9巻が素晴らしかった(ネタバレなし)



レビューで「連載初期の頃の伏線が回収!」などと激賞されていて、なんだろう楽しみだな、と思っていたら本当に素晴らしかったです。ネタバレを避けるとなんにも言えなくなってしまうのですが、本当にあまりに素晴らしかったので記念に記事に残しておこうと。Amazonレビューの中で「『寄生獣』8巻と同じくらい素晴らしい」と書かれていましたが、確かにあの大盛り上がりに匹敵する展開かも。
馬上から「おめでとう!」と告げるエウメネスの気品と威厳。生まれながらの貴人ですね。思わず敬語にもなるというもの。岩明先生の描く人物のこういう、生まれ持った上品さがとても好きです。『寄生獣』で言うと新一くんよりはミギーかも。新一くんはもっと普通の、等身大なかんじ。知性と機転とウィット、フラットな視点、子供のように奔放な好奇心。剣の腕まで立つというのはチートすぎる気もしますがそこもいい。エウメネスが好人物すぎて、彼を取り巻く人物たちも皆魅力的で本当に楽しみな連載です。次巻が待ち遠しい。
以下、関連あひる。

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