うちの子の「父ちゃんキライ」問題とオットくん

思春期男子の「クソババア」問題について、オットとも話してみた。
オットくんもオット弟くんも「クソババア」とか言わなかったそうです。まあ、ですよね。あんな赤毛のアンがそのまま大人になったかのような可愛らしくて上品で多趣味で発想豊かできちんとしているお母さんにそんなこと思う余地がなさすぎる。
OT「実際思ってるわけじゃないと思うんだけどね、(クソババアって)言ってる側も」
まあそうなんだろうけどさ。
周りがそうだからってなんとなく流されてみたりとか、反抗したい焦れた気持ちをそういう言葉に乗せてみるとかね。それだけなんだろうけど、わかってはいるんですけど、でもなんか、そういうのいやなのよ。自分で本当に思っているわけじゃないことを口に出したら、結局は本人にストレスがたまる気がするのね。本心じゃない言葉をぶつけて親が傷つく顔を見たり、しまったと思ったりするのもさ、成長には必要な通過儀礼みたいなものなのかもしれないけど、
とか話している間にも、タローさん3歳、遅れてきた2歳のイヤイヤ期なのか最近父ちゃんのことがキライでキライで仕方がなく、「父ちゃんあっち行ってあっち行ってあっち行ってあっち行って(`Д´)」と貫一お宮もかくやとばかりに父ちゃんを蹴り蹴り蹴り蹴り。母ちゃんのお膝元に寝転んだ姿勢から父ちゃんに向かって蹴りを蹴り蹴り繰り出し続けるタロー。
OT「そんな思春期とかの10年先の話より、いま本心から父ちゃんが嫌われているということですよ( ´_ゝ`)」(蹴り蹴り蹴り蹴り)
今そこにある問題な!心から蹴られてるな!魂から!
TR「父ちゃんあっち行ってあっち行ってあっち行ってあっち行って(`Д´)」(蹴り蹴り蹴り蹴り)
OT「(((( ´_ゝ`)))」(蹴り蹴り蹴り蹴り)

揺れてる。オットくん揺れてる。輪郭ぶれてる。物理的にも心理的にも。
毎晩毎朝もらい泣きです…父ちゃんに幸あれ…
以下、「父ちゃんキライ」問題を列挙します。


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■その1「古くはギリシャ神話から」
3歳児健診、ちょうどオットくんも時間があったので親子3人で行ってみて(お父さんも参加してるご家庭、けっこうあります。母としてはすごくすごく助かります)、保健師さんへの問診の時についでだからちょっと訊いてみようか、と、この最近の父ちゃんキライ問題について話してみたのです。眠い時とか生理的なものも大きいようなので、あんまり「そんなこと言っちゃダメ!」と叱るのも違う気がするし、どう対処したら良いのかなーと。
そしたら保健師さんから、
「古くはギリシャ神話の時代から、男の子というのは母親を父親と奪い合って闘うという心理が働くもので、エディプスコンプレックスという言葉を聞いたことがおありかと思うのですが」
まさかのマジレス。ど直球。
聞いたことはおありですが、そ、そんな大層な問題でしょうか。
OT「母ちゃんを奪い合っていたのか( ´_ゝ`)」
ね!?
ケンカはやめて~。ふたりをとめて~。私のため~に、争~わないで。
オチはありません。
ていうか実際どう対処したら良いか知りたかったけど度肝抜かれてあんまり聞けなかった。
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■その2「父ちゃんキライ」問題、他のご家庭は?
先日の幼稚園ママのランチ会でもね、隣あった女の子ママさん二人と共通の話題になるかと「うちの子最近父ちゃんのことキライすぎて困ってるんですよ~、そんなことないですか?女の子のほうがそうだったりしません?」と水を向けるも「え…うちの子たち姉妹でパパ大好きで、帰宅するとずっと張り付いて離れなくて…」「え…うちもです…タロちゃんのパパかわいそう…」全然話盛り上がらず。空気が労りと同情に満ちました。よかったね父ちゃんさん(いくない)
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■そにょ3「ダメ」
オット弟くん家族が遊びに来てくれた、一年近く前のことかな?けっこう前からキライだな!
オット弟にも妹にも近い月齢で子供が生まれ、家族親戚田中限定iCloudアルバムで日々の写真や近況報告をしあっているのでみんな先週どこ行ったとか今朝何食べたとかいつどんなうんち出たかまでリアルタイムに共有済み。そんな有り難すぎる環境のなか、オットくん不在でお散歩に出た時、弟くんがタローを抱っこして歩きながら、
OT弟「タロちゃん、パパのことキライなの?( ´_ゝ`)」
TR「ダメ(・ω・)」
OT弟「…自分のことじゃないのにすごくショック((( ´_ゝ`))」

ぶれてるぶれてる。弟くんも輪郭ぶれてる。
弟くんとこの娘ちゃん(タローのいとこ)の方が男性嫌いは激しく、パパ全然ダメな時とか、男の人全般がダメで、親戚で集まってもしばらくオットくんとか妹ダンナくんが同じ部屋にいるだけで号泣したりしていたのです。なので子供ってこういうものかと…
 ————
■さいごに、ちょっと真面目な話をすると。
眠い時など本気で生理的に母親以外を受け付けない時は、拒絶されてやはり半泣きになっているオットに丁重かつ迅速に布団から出て行って頂いているのですが、ふざけてやってるような時もある。母ちゃんのことが大好き!というのをアピールしたいがために、父ちゃんにわざと辛く当たるんですよね。「父ちゃんあっちいって!」と父ちゃんを押しのけてからこっちに来て「母ちゃん好き~」とか言ってみたり。
そんな時には、夫婦で特に示し合わせたわけでもないのですが、
「そんなこと言われたら父ちゃん悲しいよ、傷つくからやめて」
「ほんとは父ちゃん好きでしょう?だったらそんなふうに言わないで」
と毎回2人して真面目に答えるようにしています。あんまり言い過ぎても子供の気持ちを押し込めることになってしまいそうなので難しいのですが。
そこで冗談にしろ大人の方まで「そーよねー父ちゃんより母ちゃんの方が好きよねーほほほほほ」とかいって子供のいじわるを肯定してしまうと(想像が邪悪すぎ?)、そういういじわるを言ってもいいんだ、と思わせてしまって、いずれお友達や他人にまで言うようになってしまうんじゃないかと。
考え過ぎかもしれないんですけど、私がわりと真に受ける性格をしていて、その手の「冗談よ~何怒ってんの~」的なものがすごく苦手なのです。これはいじめやDVの端緒だなんてご意見も見かけましたし、確かにその通りだと思う。人をちょっと嫌な気持ちにさせるゲームみたいな。そういうのいやだ。
なので子供に対してもそういう言動は出来る限りしないようにしているつもりだし、子供にもしないでほしいな、と思っています。
ちょっとずれたので父ちゃんキライ話に戻ると。
私が一人で出かけている時は、ものすごく父ちゃんにくっついてくるそうです。寝る時も父ちゃんの腕の中でくるくる回転して寝ポジション探し(寝るのにちょうど良い姿勢を模索する一連の動作)。オットくんは仕事にならなくて困る部分もあるんだろうけど嬉しいみたいで「母ちゃんいない方がいんじゃね?」とか言っています。かわりにほぼ100%寝かしつけられてるけどな。暗がりの中あったかくて柔らかくて小さい生き物が自分の腕の中でくるくるくるくる回転する寝ポジ探しを終了まで見届けるお仕事ですから。寝るわな。
先日は私が帰宅して眠りこけているオットくんを起こしてPC部屋でその日の様子などを聞いていたら、居間でタローがふにゃーと泣き出して、席を立とうとした私を制してオットくん「父ちゃんがいってくる!( ・`ω・´)」と颯爽と出て行き、確かに普段なら夜泣きで父ちゃん登場したら泣き声がひときわ大きくなるだけなのに収束して、母ちゃん不在効果すごいな、と思ったものの結局そのままオットくんは二度目の寝落ちなんてこともありました。オットくんの受難は続く。
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