男の子のお母さんとお嫁さん

(前書き:嫁、とか言ったり書いたりしちゃいけないんですよね…すみません。でもここは、家に入る、というのは新しい家族として、娘の一人として迎え入れられる、という、私がオット家族からしてもらったような扱いについて「嫁」「嫁ぐ」という文字と言葉を使わせてもらっている、ということでひとつ。それから相手が女性か男性かによらず、お互いに大事にしあえる関係の人、ということで)

あのー、「男の子を産むと、この子を将来ヨメになんて盗られたくない!」とか思うとか思わないとか。嫁姑のアレとか。聞きますけども。

私は他の女に盗られるなんてー!とか今のところ思ってないし、むしろしっかり恋をして、相手を大事にして、大事にされてっていう関係を育んで巣立っていってほしいなと思っています。ニートは。ニートはちょっと。この家にこれ以上ニートはいりません!ここは私のテリトリーよ。ニートの椅子はたったひとつ!渡さないわよ。出ておいき。

ママっ子男子、なんていう言葉もありましたね、少し前。マザコンのことですよね。母親を普通に大切にするのはいいんです別に。いくえみ綾の地味な名セリフのひとつに、マザコン?と訊かれた香取慎吾くん似のかっこよかわいい高校生男子が「自分の母親は好きですが?」と真顔で答える場面がありましたが、そういうのはOKよ。そうじゃなくて、いい大人になっても母親みたいに何もかも面倒見てくれて理解してくれて許してくれて居心地良い関係から抜け出せない男、ってなんかあれじゃないかなと。まあそのママと男子ご本人たちが幸せならそれでいいような気もしますけど。

ただですね。
子供を育ててみて思ったのは、めっちゃ手かかる!


めっちゃ手かかる!
めちゃめちゃ手かかる!!
トイレにすら満足に行けない生活が数年続くのです。寝不足とかいうレベルじゃないです。食事だって熱々のもの食べたいとかもう思わないし(熱々で食卓に運ぼうとしたって数々のエマージェンシーが毎食起こって冷めっ冷めになる。作り置きのおかずをタッパのまま冷蔵庫から出しておいて常温になる頃に食べる生活)、外食も家の食事も子供が食べられるものの中から選ばないと効率悪いし、「食べたいものを選ぶ」とかいう感覚がもうない。
なんていうか…他にも色々と。

で、そんな状態で何年も何年も、丹精込めて髪振り乱してUV対策もおろそかにして育てていくわけですよ。何がその子の健康と幸せに繋がるのか、連日連夜分刻みで悩み葛藤しながら。それまでの子供のいなかった自分の何十年かの人生がすべてひっくり返るような驚きや感動を繰り返しながら、子供との1ヶ月、半年、1年、5年10年を過ごしていくわけですね、こちらも親として成長したりしながら。

それで良い塩梅に育ちきってやっと手が離れたあたりで、恋愛とかいうただ好きって感情だけで若いお嬢さんが持ってっちゃうわけです。いいとこ取り!いいとこ取りか!やっとのことでここまで、昼夜も問わずトイレも犠牲にしてネトゲ廃人よろしくコツコツコツコツレベル上げして、あとちょっとでカンストっていう一番美味しいところで!初期の旅人の服と木の棒で何ヶ月も過ごすのどんだけ大変やったとおもてんねん!?

大事にしてよね!?

健康とかもちゃんと考えて!?男子アホだからほっとくと肉しか食わないから!ちゃんと肉のおかわりは野菜全部食べてからってやってね!?(実話です。オットの話です。成人後のです)

ちゃんと具合悪そうだったら病院に連れてってね。男子アホだからほっとくと病院とか行かないから。薬もちゃんと飲んでるか確認してね。男子アホだから薬もらって満足して飲みきらないから(実話です。薬剤師の妹に呆れられていました)。仕事しすぎてたら注意してやってね。健康というのはある程度の年齢を過ぎたらよほど気をつけて維持しようとしたってすり抜けていく一方だから、何もしないで健康でいられる時代はもう終わったのだと自覚してくださいね(というメールが毎年オットの誕生日にオット母から届きます)。
それから…それから…。

そんなことをいくら言ってもキリがないくらいいくらでもあるのに、年齢も経験も息子と同じくらい浅くて頼りないポッと出の娘っ子に、なんにも言わずに息子を託してくれたオットのお母さんはすごいなと。それどころか仲良くしてくれて、私のことにまで気を配ったり優しくしてくれたり。本当にもう一人娘が増えたかのように大事にしてくれて。
息子を産んで改めて感謝したい気持ちになりました。

私もうちの子のことを好きになってくれた人、うちの子が好きになった人に、こんなふうに接したいなあ、と思います。うちの子を好きになってくれてありがとう、よろしくね。
そのためには仲良くできる人を連れてきてよね!?(台無し感)

生涯の伴侶でなくとも、普通のお友達でも。子供の頃、友達のおうちの人から「うちの子と仲良くしてくれてありがとね」なんて言われたりして、でも何に感謝されているのかピンとこなくて、へんなの、と思ったものですが、今ならわかる。お礼を言いたくなりますよね、うちの子と仲良くしてくれてありがとう。

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「自分の母親は好きですが?」と言ったのは清正くんでしたね。「キヨママの卵焼き激ウマ」。好きだったな~。


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“男の子のお母さんとお嫁さん” への2件の返信

  1. いい話ですが。。。
    そんなに手がかかるのは
    男の人というわけではなく
    オットくんだからでは。。。!

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