うちの子タロー、生まれたての頃の思い出(長文)


知人がもうすぐご出産!おめでとう!とのことで、お祝いがわりに下書きしておいた記事を蔵出しします。うちの子タロー現在もうすぐ3歳の、生まれたての頃。

出産って普通なら5~6日で退院するところ、私の場合はお産が大変で産後3週間入院したのですが(ってお祝いなのにいきなり不穏だ!すいません!!)、もう快適で快適で(真顔)。
だって生まれたての赤ちゃんとか何をどうしていいかわかんないけど、いつでも看護師さんが来てくれるし。栄養バランスの整った食事が三食運ばれてくるし毎日お掃除にもきてくれるし。ハラショー!いつまででもこうしていたい。とマジ思っていました。
看護師さんたちが入院長くて大変ですね…早くおうちに帰りたいですよね…とたびたび気遣ってくれたのですが「いいえ全然。むしろ退院したくないです」とか答えて(いやお金はかかってるんですけど!)驚かれてました。人によっては「病院にいる」っていうだけで気が滅入っちゃって、寂しくなったり泣いちゃったりするんですってね。そうなんだ。あひるちゃん鮫肌メンタルで良かった。むしろ明るくキビキビとしたスタッフさんたちが入れ替わり立ち替わりきて世話を焼いてくれるし頼もしい限りで、流行りの産褥施設ってこんなかんじ?ヽ(0゚´▽`) +ノとかお気楽なことを考えていました。

しかしというか有難いことに身体は順調に回復し、退院のめどが立ってきたある日。看護師さんが退院指導のために部屋に来てくれたのです。

「退院後の生活のイメージはできていますか?(´∀`)」

ええまあ大体は。

「具体的には?( ´_ゝ`)」

えっ。

たとえばミルクひとつとっても(産後数ヶ月は母乳とミルク混合でした)、今は新生児室で調乳してからお渡ししていますが、退院後はご自分で粉ミルクを計るところ、お湯を用意するところからやらないといけないわけですよ、その準備できてますか?
と。
で、できてません!
ミルクもありません!


そこで看護師さんからあれこれと便利グッズを教えてもらって(調乳に最適な70度の保温設定が出来る電気ポットとかあるのです)速攻Amazonで注文したり、哺乳瓶を消毒するのに便利な漬け置き液の存在も教えてもらって速攻Amazonで注文したり、そしたら漬け置き液とセットの容器が使いにくいとか使いやすいとか臭いがきついとかこっちのメーカーの方がきつくないとかレビューに色々書いてあるからついつい熟読比較検討してさっきの注文をキャンセルして注文し直したり。手際悪し。

もちろんお産前にある程度の準備はしておいたのです。
ベビーバスはすぐ使わなくなると友人たちから聞いていたので、洗面所に広げて手軽に沐浴できるようなスポンジクッションを買っておいたり。石けんはもともとオット用に使ってるマジックソープのベビーマイルドを薄めて使えばいいやとか。洗濯はもともと重曹洗濯だからベビー用の洗剤なども必要ないし。

あと授乳クッション縫ったり(というかワンピースを縫ったら大失敗して着られないものが出来上がったので無理矢理クッションにリメイクした)。
ついカッとなってガーゼ布を7メートルくらい買い込んでしまい、清流の川幅いっぱいにたなびく鯉のぼりでも縫うのかって量を広げてシーツをひたすら縫ったりもしました。産んだらそうそうミシン仕事もできなくなると思ってやりすぎた。でも楽しかった…。

寝る場所は、ベビーベッドはすぐ使わなくなると友人たちから聞いていたし、当面は居間に布団敷いて一緒に寝ればいいや、くらいに思っていました。

高齢出産なおかげで情報だけはふんだんにあり、初産なのに初々しさのないあひるちゃん。それはまるで五代くんとの結婚を控えてテキパキと荷物の整理をする管理人さんのように。
そんな初々しさのない落ち着きのおかげか分娩自体はスムーズにいったものの、数日はトイレに行くのに勇気と覚悟がいりました…しかしお産としては一般的なことのようで、入院前に「円座クッションは必要か!?」と検索してみたら皆さん「病院で貸してもらえるし、数日で何とかなるから大丈夫!」とおっしゃっていて勇気をもらえました。実際経験してみても確かにその通り何とかなったのでホッとしましたが、産科病棟ではみんなゆっくりゆっくり歩いていて、みんなおんなじなのね…おつかれ…!(敬礼)って気持ちでした。

ただ私の場合は出血がかなり多かったりで母体の消耗が激しく、退院間際の頃にはまだ立ったり座ったりもひと苦労でした。その状態で布団だと、赤ちゃんを抱いた状態で立ったり寝かせたり、おむつ替えのたびにかがみ込んだりできますか?と看護師さん。
で、できません!!

それで慌ててレンタル業者を検索して、ベビーベッドの背の高いやつ(立ったままおむつ替えが出来る)を借りたり、オットくんにメールして主にAmazonからどっかんどっかん荷物が届くので開封して退院当日から使える状態にセッティングしておいてください、台所のあれとあれをどかしてそこにポットを置いて云々、と細かい指示出しをしたり(退院当日はオットがどうしてもはずせない仕事で病院に来られないことが判っていたため出来る限り事前に準備しておいてもらう必要があった。予定日周辺のスケジュールは調整しておいてくれたのだけれど、そこからほとんど1ヶ月ずれての退院だったし、むしろ無理して予定日前後を空けておいたから仕事が詰まっていた。そんな中、毎日病院に寄ってくれて、ちゃんと洗濯やお風呂掃除もしながら生活していたオットくんでした)。

入院しながらネットにアクセスできて、レンタルの手配や買い物までこんなにもできるなんて。素晴らしすぎる。ありがとう文明の利器。サンキューAmazon。そしてありがとう宅配業者さん!

と思いながらiPadをとことこカタカタ。運ばれてきたお夕飯も食べ食べカタカタ。
ふと気づけばとっぷり日も暮れ、すっかり夜になっています。

えっ前の授乳から何時間経った?
…4時間?もっと経ってる…?

ずっと寝てるんだけどこのひと大丈夫なの…?新生児ってお腹減っても目が覚めなかったりするから、起こしてでも3時間おきに授乳しないといけないってなんかで読んだような…
新生児用の透明なケースみたいな、コットに入っているうちの子をじっと見る…

息はしてる…(コットは万一呼吸が停まったらアラートが鳴る仕組みになっていました)
そっとゆすってみる…とんとん…ごめんねほっといて、起きて…?
起きない…
抱き上げてみる…
お、起きないいい!?
ギャーーー看護師さああああん!

慌ててコットに乗せてガラガラと転がして新生児室へ駆け込み(実際はゆっくりしか歩けないんだけど)、「夕方からずっと寝っぱなしで全然授乳してないんですけど、だだ大丈夫なんでしょうか!?なんか…ぐったりしているような…」と看護師さんに状況を話したら、

看護師さん「寝てるだけです(゚Д゚)」

ファッ!?

がっしとうちの子を抱き上げぽんぽんぽんとお尻をタップしたり、手のひらや足の裏をきゅっきゅと刺激する看護師さん。んあ~?( ´Д⊂なんじゃいオラーー!ヽ(`Д´)ノと起きて元気に泣き出すタロー@生後2週間。
よ、よかった…(私も泣きそう)

でもあの、お腹が減っても目が覚めない場合もあるから起こしてでも授乳しろって何かで、

看護師さん「大丈夫です。確かにそういう大人しい赤ちゃんもいますが、タローちゃんはもっと図太いので心配いりません(゚Д゚)。
お腹が減ったら減ったー!ヽ(`Д´)ノ何かが不快なら不快じゃー!ヽ(`Д´)ノと力強く自己主張できる子です。ほーらこんなに元気に泣いて。タロちゃん、ママ心配してるよーあんまり寝てるからー(´∀`)」

と、頼もしい看護師さんに言ってもらって、安心するやら情けないやら…
そんな母歴数週間のあひるちゃんでした。

この話、産後しばらく経った後では友人に笑いながら話したりもできたのですが(ぐったりしてる!?と焦ったけど看護師さんに『寝てるだけです』って言われちゃったよ~)、でも「ぐったりしてる…!?」と思った瞬間は、今思い出してもいやな汗をかく感覚でした。

人一人の命を預かっている、それもまだまだ未熟で不安定で、何かの拍子にあっさりと失ってしまうかもしれない、ましてや自分の不注意でそんなことが起こったら…という不安や恐ろしさは、妊娠中からずっとありましたが(何度か流れてしまった経験もあるため)、出産後も何だかんだで1歳を過ぎる頃まで心のどこかが常に緊張していたように思います。私が心配性すぎたのかな、それともみんなわざわざ言わないだけでやっぱり不安なものなのかな。

1歳の誕生日を迎えたあたりから、少しずつそういう闇雲な不安と折り合いをつけられるようになってきたような気もしますが、今でもどこかに不安や緊張は残っているかも。これはきっと、子供が大人になっても消えないものなんだろうな。

長かった入院期間中、生後数日で次々退院していく新生児たちの中、何倍もの日数新生児室に居座ってすっかり看護師さんたちに顔と名前を覚えてもらったタローで、看護師さんから「私タローちゃんの泣き声は他の子と区別がつくようになりました^_^」って言ってもらえたりもしていました。確かに他の子より月齢が進んでたというのもあるけど、それにしてもひときわ野太いダミ声でした。

サイズも他の子より一回り大きくて、新生児室に迎えに行くたびに(基本産後すぐに母子同室という方針の病院でしたが、私の場合母体の回復優先で入院前半はほぼ一日中新生児室で預かってもらっていました)うちの子デカ!って感じでした。
他の子の産まれた日付を見ると昨日!とか今日!とかだったりしててヒャ~産まれたてだ~、つい何時間か前にお母さん頑張ったんだな~おつかれさまっした~なんて思ったり。

一度、コットが隣同士の赤ちゃんとうちの子がちょうど線対称におんなじ寝相しててかわいくて、その子がタローより一回り小さくて、キャ~生後何日なんだろ~、とラベルを見たら、なんとタローより数日前に産まれた子で!年上だわ!
出生体重が2000いくつだったかな、すごく小さく生まれている子でした。
コットには看護師さんたちの連絡メモらしき「お母さん休息中」と書かれた紙が貼られていて、これはお母さん心配だろうなあ…私は自分の身体はいろいろ大変だったものの子供は常に元気いっぱいだったから、安心して看護師さんに任せて自分の回復に専念することができたけれど、それって有難いことだったんだなあ、と思いました。

あの時のあの子もお母さんも、今頃元気にしてるかなー。あちらも順調に回復していたようで、偶然同じ日に退院だったんですよね、お話はしなかったけど。もうすぐ3歳ですね。そちらも元気に走り回ってますか?

そんなあひるちゃん、産後直後日記でした。

出産ってほんとに人それぞれ、人によっても一人目と二人目で全然違ったなんてこともあるようですが、少しでも何かの参考になったり、面白く読んで頂けたら幸いです。

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以下、新生児期に便利だったグッズリンク集、思いつくままに。
マジAmazon神。ネット通販がなかった時代の子育てってみんなどうしてたんだろう…
別記事にもまとめました。
沐浴マットはこういうの。1000円くらいで買った気がする。



病院がこれだったのでパンパース。しかし友人お下がりで布おむつをたくさんもらって、自分も布ナプユーザーだったりしたものだから何となく布、という先入観があり、新生児期の1日20回のおむつ替えを布で過ごしました…
でも紙は紙であっという間にゴミ箱パンパンとか買い足す手間とか、足らなくならないよう、サイズアウトしないよう、また肌質体型にあうかどうか見極めながら選ぶ難しさ等などもあるので、どちらが楽とも言い切れないかも。



おむつゴミ箱はこれ。本体が異様に安いカートリッジ商法なのに、ネットの知恵で普通の45リットルゴミ袋をセットする方法を学んでカートリッジ買い足したことありません…ごめんアップリカさん…他の製品散々買ったから許して。



これはマジ神グッズ!!いまだにめっちゃ使ってます。おしりふきのフタ!!
超便利。育児グッズで一番優れたものだと思う。

家用、外出用、予備用、育児と関係なくトイレ掃除シート用などなど、大小3つずつくらいフル稼働しています。



おしりふき本体はアカホンのこれを、ネットでその時一番安いのを注文。いまだに使ってます。



これもいまだに使ってる、ノンアルコール除菌ティッシュ。



以下は、ミルクの場合のみ必要なものです。必要になってから注文で十分間に合うと思う。
ポットといえば象印。



消毒セットは結局ミルトンにしました。容器も使いやすい。ビーンスタークの方が臭いが薄いというレビューもあって最初はそっちにしたけど大差ないような。そして1.5本使ったあたりで母乳のみになったので哺乳瓶の消毒の必要がなくなり、この辺のものも使わなくなりました。その後生後半年の離乳食の時期に一瞬使ったけどすぐに面倒になってやめた。食器やおもちゃの消毒にけっこう大きくなってからも頻繁に使う人もいるみたいです。




粉ミルクは、産んだ病院が何社かの製品をローテーションで使っていると聞き、うちでもそれにならいました。ひとつの銘柄にしちゃうと保育園などに預けた時他のメーカーのを飲まなくなったりするんですって。へえへえ。
賞味期限もあるので、毎回一番小さい缶にして、なくなりそうになったらAmazonで注文。マジサンキューAmazon…。



産んだ病院推奨の、「吸いにくい、だがそこがいい」哺乳瓶。洗い替えプラスアルファで3本買いました。



小ネタグッズ。
オットくんが出張の折に買ったベビーモニター。たぶんこれだけど、今はもっと色々良いのが出てるかも。設置したことに満足してろくろく使ってませんでしたが、タロー本人は興味深げにじっと見つめていました。



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“うちの子タロー、生まれたての頃の思い出(長文)” への1件の返信

  1. 授乳やおむつ替えなどを記録する育児ノートは、荒海に漕ぎ出す新米母ちゃんの航海日誌である。

    ミドリ HF ダイアリー A5 育児 [オフィス用品]デザインフィル
    おすすめ育児グッズ、おしりふきのフタに続き、おすすめ育児ノートのお話です。
    産後、病院や助産院などの施設で入院中 …

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