『グーグーだって猫である』キョンキョン主演で映画化

グーグーだって猫である(大島弓子)が、映画化するんですね!知らなかった!
小泉今日子3年ぶり主演映画で存在感(ニッカンスポーツ.com)


大島弓子のグーグーといえば、一巻が出た当時友人から電話がかかってきて、
「ねえねえ!!大島弓子が!
 猫を猫に描いてるよ!!!
 大変なことだよ!!!」

とものすごく驚いていたことを思い出します。
そうなんですよね、それまでの大島弓子は、サバというでっかくて気の弱い雄猫を長く飼っていて、彼を人間の姿で描いてきていたんですよね、ネコ耳しっぽつきの、痩せた長身の男性として。
サバの秋の夜長
サバの夏が来た (白泉社文庫)

一世を風靡した『綿の国星』でも、主人公の雌の子猫・チビ猫はふわふわ天パにエプロンドレスの少女の姿(もちろんネコ耳つき)だし。
綿の国星(なんとアニメDVDがあった)

それが、サバが亡くなってからその衝撃と動揺を、いろんなマンガの文庫のあとがきなどにちらちら描いているのを目にして大丈夫かしら。。と思ってからしばらく経ち。
ふと本屋さんでみつけたのが、グーグーだったのです。
私はそこまで大島弓子を読み込んでいないのでピンとこなかったのですが、友人のようにその意味がわかる人間にとってはものすごいセンセーションだった様子。
そんなグーグーが映画化。
最近は猫喫茶が話題になるなど、猫好きの人たちが市場として注目されているようですが、この映画もそんな猫好きの皆さんに評価されるものになるでしょうか。とりあえず原作者は、猫好きひしめく漫画界でもトップに君臨するといって過言ではないクイーンオブ猫好きですよね。猫に対するあの気概と愛情を映画の中に織り込めれば、かなりの猫映画になるんじゃないかと思います。私は大島氏を演じるキョンキョンちょー見たいので見に行こうかな。


(ちなみに猫喫茶が注目されている件ですが、猫喫茶のサイトなどを見ていると運営側も猫のことが心底好きで、猫の気持ちや体調最優先にしている様子が伝わってきて大変楽しいです。そんな人たちが運営しているからこそネコ好きたちがマタタビくらったように釣れているわけで、流行だからってネコ自体のことはないがしろにして儲け優先にする人たちが出そうな空気もあるらしいですがそういうのは流行らないでほしいなあと思いますね。実際お客さん側にも、雑誌で特集組まれた後などは流行ってるみたいだから~と来てみるような人でいやがる猫をムリヤリ撫でようとしたりする割合が増えてしまうらしい。私は猫好きを名乗れるほどの猫好きではないが、猫好きが猫好きのために細々と運営している猫喫茶のありようはけっこう好きなので妙なブームは早く鎮火したらいいのになと思ったり)
綿の国星1

綿の国星2綿の国星3綿の国星4綿の国星

『綿の国星』のファンタジックかつ詩的で、なのに現実的で残酷で淡々とした描写はもちろん今さら私がしゃべるまでもないほど素晴らしく、少女漫画・男女の枠を越えて文学として扱われている作品ですので読んだことはなくても知ってはいる、というかたも多いと思います。どこかで見かけたら手に取ってみて下さいね。決して派手なインパクトがあるものではないしはっきりいって未完で終わっているようなものですが、読めば作品の空気が身体に残ります。
さらに特筆するとしたら文庫最終巻、4巻の巻末解説が大変興味深かった。とかく文庫の解説って「ずっとファンで~」みたいな謎な人選で無意味な文章が多い中、連載当時の凄まじい人気と、それが絵柄や物語にどういった影響を及ぼしたのかという考察など、本編理解の深みが増す名解説だと思いました(って前にもどっかで書いたな)。
あとは私は大島作品のSFが好きです。一見フシギで超常現象っぽいんだけど大抵は現実的でシビアな種明かしが用意されていて、それを登場人物たちが受け容れていくさまが。好き。
秋日子かく語りきとか、つるばらつるばらとか。ダリアの帯なんてとても哀しく美しい。

毎日が夏休み(映画)
佐伯日菜子ちゃん(すっかり大人に!)、佐野史郎さん主演。10年くらい前に観て、セリフやモノローグがほぼ原作のまんまでびっくりしました(最近でこそ珍しくないけど当時はマンガ原作実写って全然違うものがほとんどだった)。旋律のように美しい大島弓子の日本語を体感。全体の雰囲気も原作の妙に醒めた空気をうまく出していたような記憶があります。

(最後に、リンク切れちゃうのでニュース記事全文引用)
小泉今日子3年ぶり主演映画で存在感(ニッカンスポーツ.com)
【小泉今日子(41)が3年ぶりに主演する映画「グーグーだって猫である」(犬童一心監督)の撮影が10日、都内のスタジオで公開された。人気漫画家(小泉)が3日間徹夜で作品を仕上げ、疲れ切った表情とモジャモジャ頭でスタッフを自宅玄関まで見送るシーン。派手さはないが、確かな存在感のある演技に、犬童監督は「小泉でないとできない役で、小泉でないと出ない魅力」と絶賛した。
 原作は人気漫画家大島弓子氏の同名エッセー漫画。愛猫を病気で失ったペットロスの40代女性が、卵巣がんとの闘病などの危機を乗り越え生まれ変わる人間再生の物語。大島氏と小泉は相思相愛の関係だった。大島氏は、小泉以外にも何人か主演女優候補の名前が挙がったがすべて拒否。「空中庭園」(05年)で主演女優賞を総なめにした小泉の確かな演技力と存在感にこだわった。一方の小泉も、3年前に出演オファーを快諾してからは、ほかの主演作品はすべて断り続けて「グーグー-」に懸けてきた。「小泉の演技はシリアスをやっても重くなりすぎない。本人がファンタジーな世界に入っているから」。小泉の感性を重んじる犬童監督は、その意見を尊重して脚本を収録中に変更したこともあった。
 「基本的に演出のできない存在」(犬童監督)の猫が出演しているだけに、猫相手ならではの苦労もある。熟睡する漫画アシスタント役の上野樹里の顔をなめるシーンではわずか数秒の撮影のために5時間も費やした。「こんなに猫が演技する映画はない、ということはいえます」と、小泉は“共演者”について話した。来年秋に日韓同時公開される予定。
[2007年10月11日7時56分 紙面から]】

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