シンサレートは薄くてあったかい(シンサレートで改造譚 後編)

**序章、西村画伯賛歌**
**前編、オーラカイリー賛歌**

ジャケ改造・シンサレート切り抜きはい後編、本編です。久々に押忍☆手芸部ネタですね。
←こちらは型紙取って切り取った状態のシンサレート。

まずは買いに行くところからお話を。
検索してみたのですが、「シンサレートを使った毛布」や「ジャケット」などの製品広告や販売ページは見かけるものの、こういった服の改造、手芸用の素材としての情報がなかなか見つからず。
とりあえずユザワヤにあるとの情報だけは入手したのでまず行く。


あった。
てかいっぱいある。厚さがめちゃ種類ある。
わかんないことは売り場の担当の人に訊く。
「このジャケットの中綿に使いたいんですが、どのくらいの厚さだとどのくらい暖かくなるんでしょう…?」
すると、担当のおばさまがとても親切に教えて下さいました。ありがとう!
「そういう用途なら、大体皆さんこれかこれを選んでいきますよ」(←そう、この情報が欲しかったんですよ)
「あんまり分厚くて形が崩れちゃうのはいやなんでしょ?」そうです、そうなんですよ。
「このあたりの厚みなら十分暖かいし、外にも響かないと思いますよ」ああありがとうござます。
あと、西村画伯が『下山手ドレス』の中で施していた改造は後ろ身頃だけにしていたので、私もそうするつもりだったのですが(前身頃に入れるのは大変そうだったし)。
「保温力が全然違うから、後ろ身頃だけじゃなく前身頃にも入れたほうがいい」とアドバイスを受け。
さらに、何m必要かもその場でジャケット広げて測って下さって、
「型紙をこう互い違いに置いて切れば無駄なく取れるので、この長さで十分」と効率的な型の取り方指導まで!うう、ありがとうございます(T^T)。てかそんなに何にもわかんない状態で大胆なことを計画する自分。
さて。
まず新聞広告を使って型紙を取り(ジャケットに直接当てて一生懸命切りました。この作業に一番時間と神経を費やした)、
シンサレートを広げて切りますよ。
ジャケ改造・シンサレート型紙取りジャケ改造・シンサレート切り抜き

左はちょっと写りが悪いですが、チラシ型紙をペンでなぞったところ。右がそれにあわせて切ったとこ。
ユザワヤの担当さんも言っておられましたが、シンサレートってなんというか、くっつく素材なんですね。床にもぴとりと貼り付いて、動いてずれてしまうことがなかったので扱いやすかったです。
で、ジャケットに入れますよ。
入れるために….背中の真ん中の、裏地の縫い目を最小限ほどく!
きゃー風穴!
ジャケ改造・思い切ってシリツ前ジャケ改造・思い切ってシリツ後

左がシンサレートを入れる前、右が入れた後です。
小さなすきまからきゅっきゅ詰め込んで、中と外からむにむに所定の位置まで動かしてがんばりました。
で、こうして↓まち針で留めつつ、黄色い裏地にちょこっとずつ縫い止めていきました。
ジャケ改造・まち針待っていますこれも背中の手術穴から手を入れて、手探りで。

先述のようにシンサレートが吸いつく素材なので、要所要所を留めてあまり激しくずれないようにしてあげればok、とやはりユザワヤの担当さんから伺ったので、10cm~15cmおきくらいのポイントをちょっとすくって縫い止め。
まあこの段階で。
よくよく手を入れて探ってみたら前身頃にシンサレートを詰められるスペースが、実は黄色い裏地分だけでなくボタンのある位置あたりまであいており、型紙の形が間違っちゃってて前身頃分まるまる切り直しで売り場のおばさま余裕持って測ってくれて本当にありがとう、そうでなければこのアクシデントに絶対対応しきれなかったってくらいマジギリギリぴったり使い切ったよ。
なんてこともありましたが。
すったもんだのあげく完成。
いやこれが、あったけえ!
ジャケ改造・完成品←先日の温泉ドライブで大変重宝しました。このためにがんばったのだ☆


「厚みが同じならダウン並みに暖かいそうな」と『下山手ドレス』にも書かれていましたがほんとそんなかんじです。入れる前より、畳んで腕にかけたりした時の感触がふんわりになったのもまた楽し。
色や形もあいまって、”外套”ってかんじ。
何より軽い!軽くて暖かい、これ素晴らし。ビバ☆シンサレート。
そんなわけで、がんばった記録でございました。
西村画伯、貴女のあくなき探求心のおかげで、私もジャケットちゃんをより素敵な子に生まれ変わらせる知恵と勇気をもらえました。ありがとうーー!
かなり無茶なワザを使ってるので他人様には全然お勧めできませんが….自分の服だから自己責任でやれるわけで(こんな無鉄砲で、買ったばかりの服をわやにしたことだって当然ありますぜ….へ、へへへ….;▽;)。
今回結局、シンサレート80cm(幅150cmくらい)で600円くらいだったかな。安!!
糸もちょうど似た色のがあったから買わずに済んだし、あとはちまちま根気とやる気でこの大成功改造をやり遂げることができたのは良かったなあと思います。ほっとしております。
裏地が表布にほとんど留められていなかったとか、後ろ身頃の中心をほどくだけで前身頃にまで手が届いたとか、構造的にやりやすかったのもある(というかその辺をオーラカイリーの店頭で確認しまくってから買いました。変な客)。
もしもうずうずしてきちゃったかたは、まずお手持ちの「薄くて着られるシーズンが短くてな~」というジャケットの、裏地と本体の構造なんかをつつきまわして眺め倒してみてはいかがでしょう。複雑で大変そうだったら、お直しやさんに持って行って相談してみるというのがお金はかかるけど失敗の可能性は減る方法かと思われます。
ただし、その場合お直しやさんに自分のイメージをしっかり伝えることが一番重要(これもまためちゃ失敗してます…..5,000円かけたのに着れなくなっちゃったとかね;▽;)。
さて、ジャケッ子ちゃん着倒すぞ。
オットに「スナフキンスーツ」と名付けられたけどね。ちょっと嬉しい自分が悔しい。
下山手ドレス別室
これはもうほんとバイブルですね。


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“シンサレートは薄くてあったかい(シンサレートで改造譚 後編)” への4件の返信

  1. す、すごい!!!
    すごいよ、あひるしゃん!!!
    手芸部の域を超えてるよ
    自分の服じゃ怖いので、夫ので試してみたりして、、、とか思ってはいけない?!
    手芸関係のお店のおばさんって親切な人が多いよね♪助かる。

  2. >シオリちゃん
    えへ、すごい?ありがと~。がんばっちゃったよ。
    >自分の服じゃ怖いので、夫ので試してみたりして、、、
    爆!!いいかも(おい)。
    >手芸関係のお店のおばさんって親切な人が多いよね♪助かる。
    おお、全般的にそうなのかしら。助かるしステキよね。プロってかんじ。

  3. 春コートを買ってボタンを付け替える

    春コートを買いました。わーい。近所のダイエーで(爆)しかも閉店セールで新入荷商品もすべて半額!
    形はなかなか可愛かったけどボタンがつるんと味気なかったので、ボタンだけ手芸屋さんで探して付け替えてみた。
    買った時の状態。
    ボタンを替えた状態。
    ちょっとレ….

  4. モッズコートにシンサレートとリバティシャツで裏地をつけてみた

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