2ちゃん語訳・『映画・ゲド戦記』原作者評

すいません、ちょっと面白かったのでご紹介です。
元ネタはこちら。
【ジブリ】ゲド原作者「こんなのゲド戦記じゃねぇwwww」(ニュース速報@2ch掲示板)


そして原文はこちら。
Ursula K. Le Guin: Gedo Senki, a First Response
以下、とんそくさんによる2ちゃん語訳(?)です。
「Brief history:
Twenty or so years ago, Mr Hayao Miyazaki wrote me expressing interest in making an animated film based on the (then only three) books of Earthsea.
I did not know his work. I knew only Disney-type animation, and disliked it. I said no.」
「まとめ:
20年くらい前なんだけど、パヤオが「ゲド戦記」の3話くらいを使ってアニメ化してーって手紙よこしてきたんだよね。
その時は宮崎駿って誰よ(゜Д゜)ハァ?って思ったわけ。アニメってアレだろ、ディズニーみたいな子供だましだろ。(゜⊿゜) イラネって断ったわけ。」

(あひる茶々:20年前のハヤオといえばナウシカ・ラピュタの黄金期ですな・・・)
「Six or seven years ago, my friend Vonda N. McIntyre told meabout My Neighbor Totoro and we watched it together.
I became a Miyazaki fan at once and forever.
I consider him a genius of the same caliber as Kurosawa or Fellini. 」
「でも6、7年してさ、友達のボンダちゃんがトトロの話してて、一緒に見たのさ。
一回見たらすげーの。(;´Д`)ハァハァ 一生ついてくぜって感じ。
もう私の中ではパヤオは黒澤とかフェリーニレベルの天才認定。」

(あひる茶:at once and forever → 一生ついてくぜって感じ!爆)
「Some years later, when I found that the delightful Japanese translator of the later Earthsea books, Ms Masako Shimizu, knew Mr Hayao Miyazaki,
I asked her to tell him that, if he was still interested in Earthsea, I would welcome talking with him about a film. 」
「またそれから何年かあとなんだけど、ゲド戦記シリーズを日本でナイスに訳してくれてる、シミズって人がパヤオの知り合いだってわかって。
「ξ゜⊿゜)ξべ、別に映画化にまだ興味があったら話ししてもいいんだからね!」って伝えてもらったのさ。」

(あひ茶:確かに清水真砂子さんの翻訳ナイスです)
「I had a pleasant correspondence with Mr Toshio Suzuki of Studio Ghibli.
In our correspondence, I urged the unwisdom of radical changes to the story or the characters, since the books are so well known to so many readers, in Japan as elsewhere. 」
「ジブリの鈴木敏夫と話したら感じがよかったんだけど。
その中でゲドは世界中で有名な話なんだから、キャラとかストーリーを大幅にいじるのはバカのやること、って釘を刺しといたの。

(あ茶:刺したのに・・・;ω;)
「In order to have the freedom of imagination he ought to have in making his film, I suggested that Mr Miyazaki might use the period of ten or fifteen years between the first two books:
we don’t know what Ged was doing in those years, aside from becoming Archmage, and Mr Miyazaki could have him doing anything he liked.
(There is no other film maker to whom I would make such a proposition.) 」
「イマジネーションが膨らんだほうが映画作りやすいだろなって思って、パヤオに「1巻と2巻の間のゲドがなにしてたかわかんない15年」ってどーよ?って言ったの。ゲドが大賢人様になってればあとはパヤオが思い通りにできるわけだし。(他のヤツにはこんなこといわねーっつのーwwww)
(あ茶々:なんと!原作の空白期間を好きに使っていいとまで言って下さっていたわけですよ!それだのに・・・;口;)
「It was explained to us that Mr Hayao wished to retire from film making, and that the family and the studio wanted Mr Hayao’s son Goro, who had never made a film at all, to make this one.
We were very disappointed, and also anxious, but we were given the impression, indeed assured, that the project would be always subject to Mr Hayao’s approval.
With this understanding, we made the agreement. 」
「パヤオは「自分は引退する! 引退する! するする」って言ってて。
ジブリの説明だと、ゴロー(一度も映画を作ったことが無いw)とかいう息子wにゲドを作らせたいwって話で。
え、駿がつくんないの?(´・ω・`)ショホ゛ーン、
ひどい映画になったらどうしよ( ゜д゜)ホ゜カーン
って不安になりました。

まあ、「それでも駿なら、駿ならきっとなんとかしてくれる」(AA略。って思って映画化してもいいよって言ったのです。」

(ほあ茶ァ:もう、もう・・・3口3)
「At that time, work had already started on the film: a copy of the poster of the child and the dragon was given us as a gift, and also a sketch of Hort Town by Mr Hayao and the finished version of it from the studio artists.
Work on the film went on extremely rapidly after that.
We realised soon that Mr Hayao was taking no part in making the film at all.
I had a very moving letter from him, and later one from Mr Goro. I answered them as well as I could. 」
「なんかその時になぜかすでに映画化は開始されてたの。
ドラゴンと幼女(子供)を書いたポスターとその完成版とパヤオの書いたホートタウンのスケッチが貢ぎ物として捧げられてさ。
それからは急展開、突貫工事で映画が作られてね。
でもすぐにウチら、゜(∀) ゜ エッ? 駿が全然関わってないじゃん。って気がついたの。
まあ、パヤオは丁寧な手紙を書いてきたし、ゴローwも手紙を書いてきて、それに自分も丁寧にレスをしてたんだけど。」

「I am sorry that anger and disappointment attended the making of this film on both sides of the Pacific Ocean.
I am told that Mr Hayao has not retired after all, but is now making another movie. This has increased my disappointment. I hope to put it behind me.」
「なんか「金返せ!」「こんなのゲドじゃない!」って声が
太平洋の両岸から上がってるようで残念です。
(´・ω・`)ショホ゛ーン
パヤオは引退しないでなんか他の映画作ってるらしい。
(´;ω;`)ウッ…
ヘコみまくりです。
もう忘れさせてください。

・゜・(つД`)・゜・ ウェ―ン」

ウェ―ンごめんなさいっ!!(つД`)(つД`)・゜・
でも2ちゃん語訳のおかげでちょっと明るい気持ちになれたような(いや、内容は変わってないというかむしろより伝わってくるんだけど)。とんそくさん乙☆
全文訳へのリンク、ジブリにかなしみいっぱいなどは別記事にしたためました。


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“2ちゃん語訳・『映画・ゲド戦記』原作者評” への12件の返信

  1. 貴重な原作、作者の尊厳、信頼が損なわれたことに大変な憤りを感じます。
    鈴木敏夫氏については、製作者の立場のプロデューサーと代表取締役社長という究極的に相反する二足わらじを履いていることに相当な違和感を感じます。
    最近は思ったほど収益が上がらず経営者として相当なプレッシャーがあったでしょうが、製作者の志を忘れて何かの誘惑に屈したとしか思えません。
    これは、お二人の”相乗効果”の悪夢のようなものなのでしょうかね。
    といっても言い訳にはなりませんがねっ!
    あひるさん、やっと明るい気持ちになれたのに蒸し返してスミマセン。(vv;)

  2. 2ちゃん語が和ませてくれました(笑)。
    観に行って純粋に「良かったよ」という人もいるので、行こうか迷っています。
    でもねえ、これを観て「これが『ゲド戦記』かー」と思われると、それはたぶん違う、というのは(しかもそれが大ヒットしちゃうのは)・・・やっぱりなにか間違っている気がします。
    そういえば、「ラピュタ」はオリコンで上位300位に入っている週数が200週を超える記録、というニュースがありました。「トトロ」に続くDVD史上2位の記録だそう。
    このどちらも、ジブリオリジナルの作品だよねー・・・。原作ものじゃないのはもうやらないのかなあ。

  3. >そばやさん
    >やっと明るい気持ちになれたのに蒸し返してスミマセン。(vv;)
    いいえ、お気遣いありがとうございます。プッと笑えはするけれど問題の本質が変わるわけではないのは重々承知の上ですので大丈夫です。ご同意下さって嬉しいです。
    >貴重な原作、作者の尊厳、信頼が損なわれたことに大変な憤りを感じます。
    本当に、本当にその通りですよね。
    それをジブリのような実績と信頼のある、日本を代表する会社がやってしまったというのが、本当につらいところです。
    収益のために焦るが故・・・ということだったんでしょうかね。でも結果的にとんでもなくブランドイメージを下げることになってしまって、本当に今後どうなるんでしょうね。
    ただ、今回の悪評や原作者の怒り表明が広まっているのは、おそらく今のところネット上だけですよね。これがネットの外へも出るのかどうかが気になります。

  4. >yanaさん
    そっか、やはり自分の目でも見てみないとかな、ともちょっと思うよね。
    んー、んー、私は・・・少なくとも映画館ではもう見ないと思う;接客最悪と風評の立っている店にあえて行く気になれないというか(例えがひどいかしら;)
    てかオリコンDVD、上位5位ジブリが独占してるのね!すごいなあ。。オリジナルね、もう無理なのかしらね・・。
    未来少年コナンみたいな秀逸TVシリーズももう見れないのかしらね・・。

  5. >日本を代表する会社がやってしまったというのが、本当につらいところです。
    ほんとです。どこかの国のプロデューサーが同じことやってしまったら、どう反論するんでしょうかね。
    因果は廻るかもですよ。
    >これがネットの外へも出るのかどうかが気になります。
    広めてやるうぅっ!
    映画館。。。事実を確かめたいとも、コワいものみたさのようなものもあります。
    ハウルの後半、不覚にも寝ていたやん、と彼女さんにつっこまれた僕には資格がないのかもしれません。(VV;)

  6. 今日・・・観に行っちまいました。
    早朝割引が私に勇気をくれたかな(笑)
    原作を読んでないから深くは言えないけど
    なんか薄かったです。
    その後観た「ボウケンジャー」の方が数倍良かった。
    前の記事の「シュナの旅」、エンドロールで
    原作の次に原案で出てきましたよ。

  7. >そばやさん
    私はすでに『寄生獣』が心配でたまりません。でもまあ別の話を混ぜられることはさすがにないんじゃないかな!(ニコリ)
    >事実を確かめたいとも、コワいものみたさのようなものもあります。
    わかります(^△^)でも好奇心にしてもお金をみすみす向こうに渡すことになると思うと何か悔しいです。

  8. >hinaさん
    おおお、見に行きましたか!
    >なんか薄かったです。
    (・△・)ウスイ・・・説得力のある感想です。
    >その後観た「ボウケンジャー」の方が数倍良かった。
    (^▽^)
    >前の記事の「シュナの旅」、エンドロールで
    >原作の次に原案で出てきましたよ。
    ひえ!!そうなんだー!うわあああー・・・・。
    『シュナの旅』自体は悪くないお話なんだけどなあ。。混ぜないでよううう。。

  9. 原作者さんもご立腹なんだね~。
    そうだよね~。(´・ω・`)
    こうしてみなさんのコメント他を見てると複雑な心境になるけど、とりあえず観てきたいと思うの。・・・時間があれば。(←ここが軟弱?(笑))
    活字を動画にするっていうのが難しいのは解るけど、原作者との約束まで破るのは人としてやっちゃいけないことだよね。
    ちゃんと観れたらわたしも記事をアップしたいと思います(>_<)

  10. >memy
    >こうしてみなさんのコメント他を見てると複雑な心境になるけど、
    >とりあえず観てきたいと思うの。
    >・・・時間があれば。(←ここが軟弱?(笑))
    う、ごめんね。そうはいっても興味がある・・・という人にとってはちょっときつい意見ばかり書いてしまって。気にせず見に行ってみて下さい。感想も聞きたいわ~。
    >活字を動画にするっていうのが難しいのは解るけど、
    そうそう、ある程度の批判が出るのは当然なんだよね。特に今回原作読んでみて、映画にするのは難しいだろうなあって思ったし。何というか、地の文での説明が多くて、でも説明くさいわけじゃなくうまくすんなり読ませてくれる、すごい微妙で絶妙な空気感なのね。
    だからただでさえハードルの高い原作だったんだと思う。

  11. 『シュナの旅』実は呼んだことがなくて
    数日前にニャーチが買ってきてくれました。
    読んでみてビックリ( ̄□ ̄;)
    ゲドで見たシーンだよね?・・・ってか、ほとんど出てきた!?
    ニャーチ曰く『ゲドのイメージボード』
    観る前に読んでいたら、映画の感想は変わっていたかも。

  12. >hinaさん
    おお、ご報告ありがとうございます!
    >読んでみてビックリ( ̄□ ̄;)
    >ゲドで見たシーンだよね?・・・ってか、ほとんど出てきた!?
    >ニャーチ曰く『ゲドのイメージボード』
    ひーえー。。。そうでしたか。。。
    >観る前に読んでいたら、映画の感想は変わっていたかも。
    どう変わりそうですか…?

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