***『赤毛のアン』連載***
ちょっと真面目に。
そう、アンは単にトンデモなだけでなく、ちょっと判別しにくいかもしれないけれどプライドを傷つけられることで発動してしまうトンデモ行動も多いのです。
有名な、ギルバートに「にんじん」言われておさげを引っ張られ(ムカつきますねえ)、石板でアタマかち割っちゃう(違うか?)事件。
あれも大人の間ではアンのトンデモぶりばかりが取り沙汰されて大騒ぎになってしまうけど、攻撃されなきゃやらなかったでしょう。
お隣の恰幅のいいおばちゃん・レイチェル夫人に食ってかかったりしちゃった時も、何だかバカにするようなことを言われたのに対し言い返しただけ。
それがすっかり大人の間では、「あの子はとんでもない癇癪持ちだよ」と、まるで精神的な病扱い。
当時は子供の権利などがまったく認められていなかったからなのでしょうが、孤児として施設を転々とさせられてきたアンには確かに不安定な部分もあったけれど、バカにされて怒る、誤解されて反論する、という、外部からの入力に対して至極まっとうな対応を返しているだけなんですよね。
ただちょっとそれが…山田栄子さんのキてる声でキーっとまくしたてちゃってるだけで….(´。ω 。`)
そんな誤解されやすいアンでしたが、フェアな接し方をしてくれるマリラに家事やマナーなど技術面を鍛え上げられ、空想好きなトンデモ部分も”そうさのう”マシュウに受け容れてもらえてすくすくすくすく成長するわけです。
* * *
牧師さんの奥さんのおうちに招かれた時、イエスさまの絵を見てアンは言います。自分はこの絵の中の、この離れたところにぽつんと立っている子供の気持ちがよく解ると。イエスさまを囲む和の中に入っていきたいけど入っていけないのだと。
それを聞いて、牧師さんの奥さんは「あなたの今までの話を聞かせてちょうだい」と言ってくれるんですね。いつも明るくて元気でよくしゃべるアンだけど、ふと見せるそういった孤独感、不安感。それを敏感に察知し、ときほぐそうとしてくれる大人たちにようやく彼女は出会うわけです。グリーンゲイブルスで。
* * *
物語終盤、マシュウもマリラも老齢で体調が思わしくないのに、家を離れて都会の学校に通おうとしているアンのことを、レイチェルがマリラに向かって「なんてわがままなんだろう」と非難する場面があります。それに対してマリラは
「レイチェル、私はあの子が望むことなら何だって叶えてあげたいんだよ」
そのままのその子を受け容れて、いいところは伸ばしてあげる、怒っていたら話を聞いてやる、泣いていたらそばにいてあげる。笑っていたら一緒に嬉しい。
ああこんなふうに、こんなふうに大人が接してあげれば、みんなみんな幸せな子供時代を送ることができるんじゃないのでしょうか。ないのでしょうかったら。
そんなアンの成長に不可欠なのが、マシュウ!
(そろそろ文字数減ります…^^;)
***『赤毛のアン』連載***
**第一章~マリラ編
**第二章~アン・前編
**第三章~アン・後編
**第四章~マシュウ編
**第五章~ギルバート編
アン、ケーブルでやってるね~。
ワタシも大好き。
もちろん、原作も全部読んだけど、映画もよくできてて好きだわ。
アン役がハマッてるし。
マリラみたいなオトナがまわりにいればみんなイイ子に育つかもねー。。。
>るん♪さん
原作全部ですか!私は2作目だけで止まってます。全部おもしろい?
実写映画も評判高いですよね。
マリラみたいなオトナ、ね(;;)。せめて自分がそうありたいものだと思いますが、どう転んでもトンデモ系アン寄りだなあ;精進せねば。
赤毛のアンの前編『こんにちは アン』、この春アニメ放映
どぅおわナニコレ!?GIGAZINEより。
■世界名作劇場第26作「こんにちは アン ~Before Green Gables」
BSフジ:4/5(日) 19:30~
アニマックス:5月~
BIGLOBEストリームで配信予定
「アンがマシュウとマリラに出会う前の11年間の生い立ち」の話だそうですよ。そう….
赤毛のアン、冒頭6話をまとめた映画がこの夏上映
■映画「赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道」公式サイト
ほほう、これは気になる。
高畑勲監督へのインタビューによると、テレビシリーズの1話から6話まで、アンがグリーンゲーブルズにやってきて、マリラとマシュウの家に置いてもらえるところまでを、ほとんどカット…