昨夜の地震、東京で感じたのは震度3や震度4で、決して大きくはなかったのですが長く横にゆらゆらと揺れて、何だかいやなかんじでしたね。しかもNHK速報の震度を伝える画像で、日本列島ほぼ全体が揺れていてびっくりしました。ニュースによると、今回の地震は「深発地震」とか「異常震域」とか言われていて、かなり珍しい地震だったようです。震源が居住地から遠くて良かった…
皆さん大丈夫でしたか?うちは家族みんなうちにいたので、交通麻痺などに巻き込まれずに済みましたし、食器が割れたり物が落ちたりするほどの揺れでもなかったので何事もありませんでした。
先週月曜 25日の揺れの方が大きく(震度4でした)、あとで見たら食器棚の耐震ロックがかかっていました。
この日はちょうど友人家族が遊びにきてくれていて、小学生の娘ちゃんがとっさに机の下に入ったので思わず真顔で賞賛してしまいました。すごい。偉い。こういう時に周囲の大人が大げさだよとか笑ったりしてはいけない、と311の釜石の小学校の災害対策の話でも言われていたな。ていうか私も一緒に入ればよかったな机の下。
25日の後には口永良部島の噴火で、そして昨日の小笠原沖地震。なんだか続きますね。
口永良部島の方々はしばらく避難所に身を寄せるだけでなく、帰ってからも火山灰の処理などで大変な生活が続いてしまいそうですね…。噴火のニュースを見ながら検索してみた口永良部島ポータルサイト「ひょうたん島」によると、島民の中には2歳のお子さんもいらっしゃるとのこと!すごいな、130人ほどの人口の中でアイドルだろうなあ!ちびさんも親御さんも今どうしてらっしゃるかしら…。皆さんができるだけ早く元の生活に戻れますように。
以下リンクメモ。
■小笠原沖地震:遠い場所でも揺れ「異常震域」 – 毎日新聞
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毎日新聞 2015年05月30日 23時51分(最終更新 05月31日 02時36分)
小笠原沖で30日に発生したマグニチュード(M)8.5の巨大地震。2011年3月の東日本大震災(M9.0)以降、最大規模となる地震は、東京-青森の距離にも匹敵する深さ590キロという極めて深い場所で起きた。
深さ100~200キロ以上の場所で起きる地震は「深発(しんぱつ)地震」と呼ばれる。防災科学技術研究所の岡田義光理事長は「地球内で地震が起こり得る場所としては最深部に近い」と指摘する。最近の国内の深発地震では、2000年に小笠原近海でM7.2の地震が深さ445キロで起きた。
今回の震源付近は、太平洋プレート(岩板)が伊豆・小笠原海溝から急角度で地下に潜り込む。地震は深く潜り込んだ太平洋プレート内の岩が何らかの原因で壊れたことで起きたと考えられる。平田直(なおし)・東京大地震研究所教授は「これだけ大規模の深発地震は世界的に見ても例がない」と話す。
深発地震が少ない理由の一つは、地球の深いところほど圧力が高く、岩が動きにくいことがある。さらに深い場所は温度が高く、岩が比較的軟らかくなり、たとえ動いても大きな揺れを伴う破壊現象が起きにくい。例外が、周囲より温度が低く、硬いプレート内の地震だ。
震源から遠く離れた地域でも強い揺れが観測される「異常震域」と呼ばれる現象が起きたのは、地震の規模が大きく、プレート内の地震だったためだ。古村孝志・東大地震研究所副所長は「揺れはプレート内に閉じ込められ伝わる。プレートの形に沿って、北海道や東北、関東まで揺れが広がった」と説明する。一方、津波は地震で海底が上下し、それが海面を変動させることによって発生する。岡田理事長は「(震源が)あまりに深すぎるので、海底は変動しない。津波が起こることはまず考えられない」と話す。
阿部勝征(かつゆき)・東京大名誉教授は「現在、口永良部島や箱根山で活発な火山活動が続いており、不安を覚えるかもしれないが、地下の活動がどうつながっているかは分からないので何とも言えない」と話した。【久野華代、河内敏康、伊藤奈々恵】
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■小笠原沖地震:緊急地震速報出ず 震源深すぎ予測困難で – 毎日新聞
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毎日新聞 2015年05月31日 01時24分(最終更新 05月31日 01時50分)
小笠原沖で30日に発生したマグニチュード(M)8.5の巨大地震で、テレビや携帯電話に流れる気象庁の緊急地震速報(警報)は発表されなかった。
同庁は地震の発生を感知してから3.4秒後、企業や商業施設などを対象とする緊急地震速報(予報)を発表した。しかし、「警報」は、震源が150キロより深い地震では正確な震度の予測が困難なため作動しないシステムだといい、約590キロの異例な深さで起きた今回の地震では発表されなかった。【狩野智彦】
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■小笠原と関東で震度5強 「異常震域」起きたか NHKニュース
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30日夜、小笠原諸島沖の地下の非常に深いところで地震があり、小笠原諸島と関東で震度5強や5弱の強い揺れを観測したほか、全国各地の広い範囲で揺れを観測しました。気象庁は、震源が非常に深かったため、離れた地域にも揺れが伝わる、「異常震域」と呼ばれる現象が起きたとみています。
30日午後8時24分ごろ、小笠原諸島西方沖の地下の非常に深いところを震源とする地震があり、小笠原諸島の母島と神奈川県二宮町で震度5強の揺れを観測したほか、埼玉県の春日部市と鴻巣市、それに宮代町で震度5弱の揺れを観測しました。
また、関東甲信と静岡県の各地で震度4の揺れを観測し、北海道から沖縄県にかけての全国各地で震度3から1の揺れを観測しました。
この地震による津波はありませんでした。
気象庁の観測によりますと、震源の深さは590キロで、地震の規模を示すマグニチュードは8.5と推定されています。
気象庁は、「今後、観測データを精査することで、震源がさらに深くなったり、マグニチュードの数値が小さくなったりする可能性がある」としています。
今回の地震について気象庁は、「震源が非常に深いために、震源の近くだけでなく離れた地域にも強い揺れが伝わる、『異常震域』という現象が起きたとみられる」と説明しています。
また、「強い揺れの余震が起きる可能性は低いものの、今回、揺れの強かった地域では雨による土砂災害の危険性が高くなるおそれがあるので、念のため注意してほしい」と呼びかけています。
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