アニメ寄生獣、後藤戦2話のつれづれ感想

寄生獣(9)
岩明均
講談社
2012-09-28



すいません今回は(って誰に謝っているのか。謝るならオットくんに謝れと)ここ数回のようにネットの感想チェックする時間がないどころか視聴も放送から大幅に遅れてしまい、深夜にむりくり見たのでとりあえずあひるちゃんのぶつぶつ語りを書きます。ほんと誰得。ほんとすいません。いやオットくんに謝れと。
後藤戦1回目のっけから、冒頭「…マジ?」「ただちに逃走開始」のとこ、原作のコミカルな雰囲気じゃなかったのが残念だったなー。
ってかんじで以下も続きます。


車衝突の前、ミギーが「む…いまひとつ」とか言いながら車の中であちこちに広がって良い地形を探してて新一が「うーん、何考えてんでしょうか」って言ってるとこも好きだったけど、まあいきなり車ぶつけるとこまでカットしたのは進行上やむを得ないかな。そういえば車も変なCGでしたね、市庁舎戦でもネットでつっこまれてたけど。あんな一瞬でもCG使う方が人件費の削減になるもんなのかなあ。
そういえば少し前の「三木」相手に山中を逃げる時、トラックの荷台にびよーんと飛び乗るシーンの「うーびっくりしたけど、今の乗り方ちょっと気持ちよかった」「二度とやらん。目撃されたら困る」っていうやりとりもカットで残念だったな。ああいうちょっとのほほんとしたところと緊迫した場面の両方であわせてひとつ、そこが寄生獣の、岩明作品の魅力であって(以下略)。
美津代さん出て嬉しいな。存在ごとカットされるかと危ぶんでいたが。「いいけどね(ニヤリ)」などの細かいやりとりがカットなのは残念だけど(泊まっていきな、の時、あんただって私を襲いやしないだろう?って言った後の美津代さんのセリフ)。
「蚊が六匹」もなしかー。美津代さんに「俺一人のほうがましですよ」って説明するために網戸を開けて、入ってきた蚊をしゅびびびびっと捕まえるのです。うちにほしい。新一。
画は全体的に綺麗でしたね。声は相変わらず素晴らしい。新一役の島﨑信長さん、ってあらこんなかっこよかわいい人なの?あらまあ。Free!の遥くんはほとんどサバ缶しかセリフなかったけど(言いすぎです)ほんと良い演技してくれてて嬉しおす。へえーWikipedia見るとけっこう新人さんなんだ。おお『あの夏で待ってる』で初主演。見てた見てたなかなか好きだった。ほうほう。
(ちょい追記)
ミギー役の平野綾ちゃんも良かったですね毎回。やはり随所が抑え気味すぎだったのは、2ちゃんで言われているように音響監督のせいだとしたらもったいないけど。「これが…死か…」のとことかとっても良かった。思えば高校の頃コミックスが出たての時に部室で先輩たちが音読してたなあ「これが…死か…」、うひゃふや喜びながら。あと「ミギーぼ…防御たのむ」「防御!?」も音読してはしゃいでた。亮太先輩村井先輩お元気ですか(実名かよ)アニメ見てますかどうですか。なっちゃねーですよね。まったくです。
(追記以上)
後藤戦2回目。
後藤を探す山中、原作では第三者のナレーションだったとこが新一くんの独白になっちゃってたので何となくぼっち感。あの淡々とした長いナレーションの末に「新一の方が先に後藤を発見したのだ」っていう場面好きだったんだけどな。原作未読の初見の人にとっては似たような効果があったのだろうか。
ゴミの山の上の新一くんのめまぐるしい回想はなかなか悪くなかった。「やらなけりゃ、確実なゼロだ!」の声も画も良かったですね。しかし後藤の気をそらす不法投棄の人たちはカットか。後藤がそっちばっかり見ていて新一が「まだ見てる…」って思う妙な間延び感好きだったんだけど。鉄の棒を抜く寸前、「神さま!!」っていう新一の心の声もカットか。あそこ好きだったんだけどな。人事を尽くして天命を待つ感が。
ミギー復活!キター!
原作でもそうだったけどバチバチバチバチっと閃光が迸るあれは一体なんなのか。アニメでも忠実に盛大にやってくれて嬉しいけど。「…やあ」のとこは急ぎすぎでしたね。もうちょっとためてほしかったなー。次の「シンイチ」っていうセリフの間は良かった。
ナタを拾う時の「こんなもので後藤に戦いを挑んだのかい」もカットでしたね。残念だ。
壮絶な綱引きの真っ最中の後藤の「黙れ!!」ビシャア!!ってのはもっと迫力出してほしかった。私もオットくんに妙な理屈をこねられた時など日常会話でよく使いたくなる動作ですので(ここでもオットくんの受難)。
「君は悪くなんかない。でも…ごめんよ」のとこの画は素晴らしかったですね。全部とは言わないけど6割くらいはあのクオリティでやってほしかった。でもその直前の戻ることにした場面、なんであんな変なホワイトアウトでワープしたん?無駄な神々しさが出ちゃってた気がする。「俺はちっぽけな一人の人間だ」っていうセリフと噛み合ってない感。
「やったのか、新一!」も岩明作品の中で好きなセリフのひとつです(なんでだよ)。聞けて嬉しい。日常生活でも使いたいくらい好きなんだけどなかなか機会がない(そんなにかよ)。
「帰ろう…」のとこ、上へのパンアウト(っていうのかな?カメラをひゅっと上に逃がす)なくてもよかったのでは。街へ降りて行く新一とミギーの背中の止め絵だけで。多少上へ動かすくらいで、自転風のゆるやかな速度で(指示細かいな)。里美ちゃんと入れ入れの「生きよう、なんとしても!」のとこでも使ってたけど多用しすぎでは。まあいいけど。
で、次回最終回のタイトル『寄生獣』?ふうん…なんで?
って相変わらず最後までつっこませるなあ。なんかいっそ楽しくなってきた。
OT「楽しんでんじゃねーか」
そうね。先のセリフ、横にオットくんがいたのでひとりごちたのですが自分でもびっくりするくらい楽しそうな声出た。だってなんで広川市長の時にへんなタイトルつけてたのに(原作ではあの演説の回のサブタイが『寄生獣』)最終回であえてそれ?最終回は『きみ』だろ。『きみ』だろう。二回言うよ?
さっいよいよ最終回ですね。もう楽しみに待っちゃうんだから。
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ちょっと追記。オットくんの感想。
美津代さんの「新一か、新ちゃんだね」というセリフに対し、
OT「新一か、新太郎だね」
ちょwwなんでだwww
ツボってしまって笑いが止まらなくなりました。
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前に詳しく書きましたが、これを機にコミックスを集めようと思う方には、この大判コミックス『完全版』が岩明先生のコメント満載でおすすめです。



これもうすぐ発売ですね、気になるなあ。

ネオ寄生獣f (KCデラックス ARIA)
中村 明日美子
講談社
2015-03-23


寄生獣 セイの格率 Blu-ray BOX I
平野 綾
バップ
2015-03-18


寄生獣(1)
岩明均
講談社
2012-09-28



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