私のファッション黒歴史、ヘビ柄短パンスパッツで友だちと待ち合わせ編

先日久しぶりの学生時代の友人たちと会ってですね。一人は仕事のあいまに抜けてきてくれて、ランチを食べて彼女が仕事に戻ったあと、もう一人の友人とは夜まであれこれとおしゃべりしたりお買い物したりしたのですが。その時、あひるちゃんって服の趣味変わったよね、昔さっきの友人と、あひるちゃんって着るもの若いよね!って話したことがあったよそういえば、と言われ。

封印していたパンドラの箱が開きました。く……まさかこんなところで……!!おまえら早く逃げろッッ!!俺が押さえている間にッッ!!いや解き放ってるけど自分で。

あひるちゃんには小さなものから大きなものまで黒歴史が詰まった引き出しがたくさんありまして。話せるものから話せないものまで。誰にだってまあそういう引き出しあるでしょうけど私のは郊外の大型家具展示場くらいありまして。何でも揃うよ?
中でも服装選びのTPOに関してはまあまだ話せるレベルのものばかりですが、ざっと見出しを作ってみるとこんなかんじです。

・小学校の山登り遠足で赤毛のアン風ジャンパースカート
・高校の入学式で地中海マダム風ニットジャージのロングフレアスカート
・10代後半かりあげキノコ頭にだぼだぼ男物ジーンズメイト
・20歳前後、白ヘビ柄短パンスパッツに安全ピンだらけのズタボロTシャツ

何が一番間違ってるってやっぱヘビ柄短パンスパッツですよね。稲葉浩志か。しかも白ヘビ柄ってお前神様か。


しかも20歳前後の頃って今37歳なので90年代しかも後半の話ですよ。えっ安全ピンだらけのズタボロTシャツって80年代前半の話じゃないの?ですよ。違うんですよもうそのへんからしてずれまくりです。しかもずれかたが中途半端で完全にただのはずしてる人です。どこにも救いがありません。

その痛さをも押しのけるほどのヘビ柄短パンスパッツです。ぱっつんぱっつんです。明らかに下着だろあれ今思えば(思うのが17年遅すぎ)。でもお店で買った時にお店の人はこれ一枚で外に履いてって全然オッケーですよすっごくお似合いです!って言うんです。いまだに恨んでる。おのれあの時の店員さんめこの恨み晴らさでおくべきか。売り上げのためなら息をするように嘘を吐くのか。悪魔に魂を売り渡すのか。鵜呑みにするなって話ですよただただほんとに。ほんとに外に履いていくな。しかもそんなTシャツと合わせるな(エレベーターで一緒になった知らないおばあちゃんがまあこれ自分でやったの?すてきねえって褒めてくれました)。電車とか乗るな!(山手線に乗って渋谷に行きました)友だちに会うな!!(今回仕事のあいまに駆けつけてくれた友人です)しかもその友だちが初対面の別の友だちを連れてきてくれるような場面に!ギャアアアアアア。今後時間遡行が実用・合法化されたとしても過去の人物とりわけ自分に接触するのは違法厳罰行為だろうけれども法を犯してまであの日ドヤ顔で山手線乗ってる自分に延髄蹴りをぶちかましに行きたいですいや行きたくない。あんな光景第三者目線で見たら百万回しねるそして生き返れない。ああああんなぱっつんぱっつんのスパッツに自分で切り刻んで安全ピンで留めまくったTシャツを着て街を歩き回って友だちに会ってしまった自分など存在しない世界線まで転げ回りながら辿り着きたい。

こんな話を目の前にいるもう一人の友人の目を見ないようにしながらまくしたててしまいました(黒歴史延長してどうする)。さっきまで一緒にいた、あの時同席した友人に心の底から謝りたいと。待ち合わせ場所にそんな格好の私がやってきた瞬間の、そんなけったいな格好の輩が自分の待ち合わせの相手だと理解してしまってこれから自分の友人にこんなすっとんきょうな生き物を友人として紹介しなければならない罰ゲームのステージに立たされた瞬間の彼女の「帰りてえ!!」感を思えば僕の身体なんて百回焼き土下座したって構わない。本当にすまんかった(心の底から)。もういや自分。ごめんなさい。ていうかこんな私と懲りずに待ち合わせとかし続けてくれてありがとう君たちこそあれかい女神かい。私だったらそんな人一発で友だちやめてるもの(無茶する割りに他人に不寛容)。なのに君はこんな話を聞きながらころころ笑ってくれて(まあそりゃ笑うよな。自分でも今これ書きながら大笑いだもの涙が出るほど)そんなことないよ~!とか言ってくれて。

本当にすまんかった。
こんな私なのでいまだに自分のファッションに全然自信が持てません。いったん家を出てから急に不安になって靴とか替えに戻ったりしてしまいます。あの頃に比べたら本当にましな、社会的な格好ができるようになったものだが(前衛的すぎた)、どうもまだひと仕事多い気が常にするのです。



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こんなちょっとこっぱずかしいヤングなエピソードが少しのきっかけでずるっと開陳されちゃったのも、その直前にヤマシタトモコのエッセイマンガを読んでいたからかも。オタク女子にとっての服装黒歴史、みたいな話があって手ぬるい!!と思っていた。

ちなみにスパッツが白ヘビ柄で、切り刻んだTシャツはまオレンジです。色彩的にもハイゲージなコーディネイト。あっ、髪型……お、思い出せない…。怖い!自分が怖い(本当に)!片側ポニーテールだったらどうしよう!!イヤアアアア海に捨ててェェ!!(火サスかよ)


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“私のファッション黒歴史、ヘビ柄短パンスパッツで友だちと待ち合わせ編” への1件の返信

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