太陽を盗んだ男、ずっとジュリーのターン

なんというジュリー。
すごかったです。
もうなんか、ポスターからしてすごすぎですよねだって。
taiyob
画像元:
太陽を盗んだ男

その性別も人種も超えたような妖しい美しさは、藤山直実の「ボウイをこえたな」という感想が大袈裟でないくらいではなかったか。

そのジュリーの絶頂、長髪ジュリーが主演して大変話題になった映画が「太陽を盗んだ男である」である。

以下、ネタバレ無しっていうかほとんどすごいかジュリーしか言ってませんが。


きっかけは、オットくんが以前からどこかで勧められて気になっていた矢先に、究極映像研究所でも勧められていて。
これはもう見るしかないかと。
(後半ネタバレ注意)
■感想 長谷川和彦監督『太陽を盗んだ男』: ★究極映像研究所★
あらすじを読んだ時点で思ってましたが、新井英樹の『ザ・ワールド・イズ・マイン(The World Is Mine)』の元ネタ的要素も多々あるように感じました。
・自分のへやで爆弾作り
・条件を突きつけて警察を翻弄
・スポーツカーとパトカーでカーチェイス
・大衆の声をちりばめる

(大衆の声:映画ではラジオへの電話リクエストという形で、いろんな声がいろんな願望についてしゃべるシーン。
新井作品にも、某巨大掲示板、街頭ディスプレイの前に集まる人々、TVを見ている各家庭など、ひとつの事件に対する様々な人の反応を切り取る描写が多いです)
いやすごかった。なんだかとにかくすごかったです。
79年の映画ですが、全然古さを感じさせないどころか面白すぎて息つく暇もなかったです。
ジュリーの魅力とテンポの異様な良さでしょうか。
唯一古かったのは女性キャラの化粧や髪型、服装かな。キャラ全体としても、ヒロインというには影が薄かった気が。
うーんまあジュリーが色っぽくて危なっかしくて強気なくせに弱々しくて目が離せなすぎたから仕方ないか。これヒロインの条件じゃないか。
もうとにかくジュリーでした。ジュリージュリーにしてやんよ状態。完全にジュリーのターン。
あと菅原文太もかっこよすぎでした。声がドス効きすぎ。噂の不死身っぷりもすごかった。
車もばんばんすっ転がってるし燃えてるし、これCGじゃないんですよね-。おそろしす。西部警察みたいな景気の良さでした。
脅迫電話がかかってくる時の警察上層部のやりとりとか、緊迫した場面のはずなのに妙なおかしみがあって、そこらへんはパトレイバーを連想しました。
これはきっと、当時これを見ていたいろんな人に深く影響を与えたんだろうなあ、そしてそれを創作の糧にした人は多いんだろうなあ。
いやあ良いものを観ました。すごかった。
以上、感想が全然まとまってないんですがすごかったメモでした。
観終わった後にあさったリンク集。
『太陽を盗んだ男』(1979)~DVD発売記念トークショー体験記~
皇居前のシーンが実は無許可でゲリラ撮影だったとか、すごいこと満載。
太陽を盗んだ男 – Wikipedia
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著者:新井 英樹
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おまけ。
ジュリー動画。
これ!これすごいんです。
百恵ちゃんとの共演で、良い仕事しすぎだジュリー!
6:20あたりの『プレイバックPart2』からぜひどうぞ。
■B1G Show ’79: 澤田研二x山口百惠 4/12 – 勝手にしゃがれ/Playback part2


上のメドレーに入ってる『危険なふたり』もすんごい好きです。
だが勝手にしやがれといえばこっちの衣装だジュリー。
しかも小柳ルミ子と戦ってる。濃すぎだジュリー。
■勝手にしやがれ


フェチすぎだジュリー。
■ダーリン


いやあ、ジュリー素晴らしいです。
同時代に生まれてたら、自分が年頃の頃にジュリーが絶頂期だったらとんでもなくあられもないどハマりっぷりだったろうなあと思うと恐ろしいです。75年生まれでよかった。危なかった。
関連あひる。
懐メロ動画3点盛り
この時も『勝手にしやがれ』を載せていて、松山千春の『長い夜』にも身悶えています。
「ゲストなし、6時間半82曲」ってなに!?
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おすすめ度:4.5
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“太陽を盗んだ男、ずっとジュリーのターン” への1件の返信

  1. ジュリーはどこからやってきたの?

    友人と長電話して気づいたら8時間経っていました。反省しています。
    さて邦画好きの友人なので、そういえばきみ『太陽を盗んだ男』って観た?と訊いてみたら、観てはいないがリバイバル上映のチラシをもらったことがあると。
    あのサイケデリックなこれな。
    太陽を盗んだ男…

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