森博嗣に翻弄されっぱなし ~そして二人だけになった

そして二人だけになった―Until Death Do Us Part (森博嗣)
久しぶりにけっこう夢中になって、集中して読み進めてしまいました。電車で移動中にちょこちょこ読み進めていたのですが降りてもやめられずエスカレータでもやめられず。残り1/3くらいのとこでは電車降りてから帰宅するまで歩きながら読んで家でもずっと読んで、とうとう最後まで一気読み。し終わったところです。
いやいやいや。いやいやいやいや。。。面白かった。


最後まで読んだら最初から細かく読み返さないわけにはいかなくて今そのまま二周目に突入しています。そしてうおおおおほんとだすっげーすっげー!状態(←今ココ)。
森っちおもしろいなあ!!
パズルのようなというか手品のようなというかマジックのような。。鮮やかな。
精密に計算して、何度でも同じ模様を描くように作られた万華鏡のような。
小説、という、言葉の組み合わせ、五十音の積み重ねで、こんなものが作り出せるのかと。こんなに複雑かつ単純なものが。美しすぎる。エレガント。
いやーどうなってんのこれ?眺め回してつつきまわしています。
あー面白かった。エンターテインメンった。
ミステリとしてももちろん大変楽しめましたが、それ以外の部分、合間合間に語られる森的哲学がまた面白かったです。エッセイでもよくご本人が語っているようなことを登場人物が話す場面が何度かあるのですが、森っちのそういう、常識的なお約束に対していちいち真顔で「それはどういう意味ですか?」と切り返しちゃうところを見ると、自分がどれだけ思考停止しているかを自覚することが出来て面白い。頭のストレッチになります。あー凝り固まってんなーと。
森っちの小説は、たいていの場合登場人物の多くが理系というか科学者とか学者さんが多いので、『すべてがFになる』とか『六人の超音波科学者』のように、たとえば密室殺人が起こるような、複数の人が集められたシチュエーションでも、集まっている人たちがものすごーく合理的な考え方の人たちばっかりだからなんか不思議な雰囲気なんですよね。会話とかが。そういうところも面白いです。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)
六人の超音波科学者―Six Supersonic Scientists (講談社文庫)

最後にちょっと、ネタバレを避けるので意味不明な感想を。
個人的には、トリックとしてはほんとすごいけど、最後の仕掛けはないままのほうが物語的には好みだったかな。それでも十分二転三転しているし。ちょっと何というか、これでは寂しい。
まあ、だからこそ美しいのかもしれないけれど。

**関連あひる**

**オットくんと『すべてがFになる』
**オットくんと『有限と微小のパン』
理系の人ってほんっとに見えてる世界が違うんだなあ。ロマンチックでいいなあ。
**押井守×森博嗣。『スカイ・クロラ』映画化


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“森博嗣に翻弄されっぱなし ~そして二人だけになった” への2件の返信

  1. 好みにあいそうなミステリを紹介しあうスレ

    これはなんというお役立ち。
    ■好みにあいそうなミステリを紹介しあうスレ:アルファルファモザイク
    先日も似たようなスレ(のまとめ)をオットと見ていて、こういうところでよ …

  2. 森博嗣『すべてがFになる』フジテレビでドラマ化、第一回は10/21火

    あらっ知らなかった!友人の知らんかったというつぶやきを見るまで私も知らんかった!
    ■すべてがFになる – フジテレビ
    ありがとう第一回に間に合ったよ。録画しとこうメモでした …

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