バベル-オリジナル・サウンドトラック グスタボ・サンタオラージャ 坂本龍一 ノーテック・コレクティヴ ユニバーサル ミュージック クラシック 2007-04-11 by G-Tools |
BABEL(バベル)、観ました。わりと前に。
ええっと、本編は良かったです。ただ…..映画の善し悪しに関係なく、ものすごくがっかりさせられたことが一点。
ストーリーのネタバレはなしに書くつもりですが、未見のかたには印象を左右してしまうかもしれないのでご注意下さい。
あのー、BABELのCM。
Gyaoで何度か見たのですが、普通のTVでは流していないのかな?
なんかコントみたいになってるCMです。「思いが通じない」という、映画バベルのテーマのようなものを、日常的小ネタにして笑い取ろうとしてるCM。3種類くらいある。オチのところで「届け、心」と文字が出る。
(ちなみに出演者もすべて日本人で、日本の日常の小ネタ。Gyao製作だったようです)
映画本編を見る前から、「BABELってきっと真面目な映画だろうに、こんなふざけたCMやってていいのかなあ。本編の内容にそぐわないんじゃないのかなあ」とは思っていましたが。。
本編をですね、一生懸命観ていて。というか普通に引き込まれて観ていたら。
2時間とか延々見続けて、緊迫した一番の盛り上がりのシーンが訪れ、最後の最後、映画の中で一番要のシーンで。
テーマ曲が流れますやんか。
ストリングスが低く、荘厳かつもの悲しく。鳴り響き出しますやんか。
それが!あのCMのショートコントみたいなののオチのとことまったく一緒なんですよタイミング的に何もかも!!
荘厳かつもの悲しくチャララララ~~、チャララララ~~♪って。
すると今まで見せられてきちゃったCMのくっだらないコントが次々思い浮かんじゃってですね。
「届け、心」とかいうレベルじゃねえぞってハナシですよ!!
最初に観た時にしか得られない、貴重な後味台無しですよ!!
一生懸命映画を作ったスタッフさんたち、アカデミー賞候補になった菊地凛子さんの鬼気迫る眼差し、あの美しいケイト・ブランシェットも体当たり演技でしたよ!?
それらすべてに、あのCM作った人たちは謝れってかんじですよ。
エンドロールの間シートの上でぐったりでした。
ひどいよ。。ほんとに。一体何を考えてあんな。誰か止めなかったのか?本国の人たちは知ってるの?
何でもかんでもネタにして、笑いを取れればそれでいいとでも。
もっと節度というものを。
あのCMを見ちゃった人は、どうか気を強く持って本編に臨んで下さい。頭の中から叩きだして。
CMを見てない人は、たぶん問題ないと思います。普通におおう….とぐっとくることができると思われああ羨ましい。
仕方がないのでオットと二人で話をはぐらかしたい時「♪チャララララ~(゚Д゚)」「通じてねえ!?Σ(゚Д゚||;)」と遊んでいます。
* * * * * *
映画自体は、なんというか、”大作”というかんじではなかったです、良い意味で。単館上映の小作品のような雰囲気。有名なキャストが出ていなくても、きっと成り立ったのではないかなと思わせる作品でした。
内容についてもっと具体的には、くりおねさんが書いておられます。アカデミー作曲賞も受賞したとな!?ムキーーーもうひどいわひどいわあ!!!
るん♪さんのレビューもステキ。共感できるところ多々。