西荻古本発掘、『七夕の国』を褒めてみる

西荻昼本市では結局、
奈津の蔵3巻 (尾瀬あきら)やはり発見できませんでした(泪)。

代わりに友人が『七夕の国』(岩明均)を買っちゃってました(というか私が買わせたのか?)。
■『七夕の国』2巻


『寄生獣』に比べるとあんまり手放しに褒める人を見かけない今作ですが、私は好きなんですよね。岩明先生の健全でゆがみない、澄んだ価値観が全体をしっかり支えていて、読んでいて清涼感がある。
『寄生獣』完全版の、「読者の質問に作者が答えた」コーナーを読んでいても本当にひしひし感じるのですが、岩明先生のこの淡々とした、冷静かつ客観的な、偏りのないまっすぐなお人柄。そこから作られる物語、世界観の中で、登場人物がふいに取る行動が胸を打つのです。
「街路灯を倒す!」の見開きは雑誌で読んで震えましたよ。
4巻がんばって探してね。
あまり期待しないのがコツかも。最後バタバタしてますがまあ打ち切り(推測)だから致し方ない。

**岩明先生ネタ** *寄生獣賛歌* *そういえば映画どうなったの?* *ヒストリエ*
そういえばヒストリエに出てきたあるエピソードが、モーニングで連載している『かぶくもん』に出てきた歌舞伎のお話ととても共通していて面白いなあ書きたいなあと思っていたのだ。upしなきゃー。
upしました。『我が子の首を前に ~歌舞伎と古代ギリシア 』


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“西荻古本発掘、『七夕の国』を褒めてみる” への5件の返信

  1. 我が子の首を前に ~歌舞伎と古代ギリシア

    「我が子の生首を突きつけられ、主への忠誠を試される」
    こんなショッキングな題材が、歌舞伎と古代ローマ史の両方に登場することを知りました。興味深かったのでメモ。
    きっかけはどちらも漫画です。古代ローマ史のほうはもちろん岩明均先生の『ヒストリエ』。歌舞伎の….

  2. 寄生獣完全版「読者の問いかけに作者が答えた」が大変素晴らしい件

    「岩明均と村上春樹は似ている」のつづき的エントリ。
    『寄生獣』完全版には、連載中にアフタヌーンに掲載されていた作者の言葉、「読者の問いかけに作者が答えた」という問答集が載っています。これがまたものすごく面白いのです。作者岩明均氏の人となりが伺えて。

  3. 寄生獣完全版「読者の問いかけに作者が答えた」が大変素晴らしい件

    「岩明均と村上春樹は似ている」のつづき的エントリ。
    『寄生獣』完全版には、連載中にアフタヌーンに掲載されていた作者の言葉、「読者の問いかけに作者が答えた」という問答集が載っています。これがまたものすごく面白いのです。作者岩明均氏の人となりが伺えて….

  4. 寄生獣アニメが残念おれ右手しっぱい

    CGWORLDってオットくんがよく買ってくる雑誌ですが最新号が、
    キモ!!なにこれきんもー。
    OT「寄生獣好きなんじゃないのか」
    好きだけどこれはキモいだろ。わかってやってるだろ …

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