鴨ちゃん最期のエッセイ

サイバラの夫、鴨ちゃんこと鴨志田穣さんの訃報を昨日お届けしましたが、友人たちから「webエッセイがある」と教えてもらいました。
カモのがんばらないぞ(OZmall)
なるほど、ここで2006年11月から「ガンで余命5ヶ月」と書いておられたのですね。
それにしてもこのエッセイは何とも、その….眩しいです。


子供たちや自分の母とのやりとり、何より西原の言葉や、彼女に対する鴨ちゃんの思いが淡々と、だけどいたるところに凝縮されていて、大変に眩しいことになっています。
悲壮感とか痛々しさをあまり感じさせないところがすごい。鴨ちゃんらしい(いや、これまでの文章はところどころ痛々しかったけど;)。
西原の写真がたくさん載せられているのも、何ともこう。
切ないことに量もそれほどないので、第一回から順に読んでも時間はかからないと思います。
私がぐっときたところをちょっとだけご紹介。
第12回 決戦の日の散歩の、2ページ目冒頭。治療法を決める話し合いを前に、家族の顔が次々浮かぶ、という場面です。
(以下引用)
【スライド上映のように家族の顔がパッと映り替わってゆく。
妻の顔はなぜか泣いていた。
二人の子供は、こぼれんばかりの笑顔なのに、妻は泣いている。
何を泣いているのか。
悲しいことでもあるというのか。
ひょっとして俺が癌だから? いやそんなことで涙を浮かべるような弱い女ではないはずだ。何なのだろうか。】

鴨ちゃん….何なのだろうかじゃないよ。『毎日かあさん』の中でお見舞いの帰りに彼女雨の中、「好きな人をきらいになるのは難しいなあ」って呟いていたじゃない。
そして遺稿となってしまった第14回の最後の一行がまた、その、うう。


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“鴨ちゃん最期のエッセイ” への1件の返信

  1. 毎日かあさんアニメで、カンボジア編をやってたよ

    たまたま見かけた特番「スナックかあさん」の中で、毎日かあさん今度はカンボジア-、とCMをやっていたので、録画して見てみました。
    アニメがはじまってちょうど一年経つんですね。今までちらっとしか見たことがなかったのですが、なかなか楽しかったです。
    娘役の声がかわ…

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