お酒にコーヒー スーツにネクタイ
昔語りにお説教
そんなものでできてるよ
でも 本当にそれだけかしら?
はい、オヤジひっぱります。
私にとってのオヤジマンガってこちらです。
おじさんが好き(逢坂みえこ)
これはですね~~。若い女の子側の、「おじさん」に憧れる気持ちがとってもとっても簡潔かつ温かく描かれていて、素敵なお話です。
またここに出てくるおじさまはもうほんとダンディで。
あのー、「んなわけねぇだろ」みたいなありえない、虚構のかっこよさじゃないんです。
妻の手編みのセーターを会社のお花見に着てきちゃったり、安いチェーンの喫茶店のコーヒーをさもおいしそうに、小さく頷いたり微笑んだりしながら飲んだり(って『孤独のグルメ』ですね)。そこがイイ。そこがいいわけです。
一番好きなエピソードは、OL仲間で温泉旅行に行ったらそこに居合わせたおっさんの酔っぱらい団体。まあ、いやなおっさんの典型みたいなお人たち。
でもひょんなことから、主人公の女の子が夜中に捜し物をしていて、その中の一人とふっと顔を合わせて、そのおじさんと何をするでもなく、特に何を話すでもなくしばらく夜景を眺めることに。
翌朝そのことを仲間のOLやら、そのおっさん団体の他の人たちやらにからかわれていたたまれない思いをしているところに、夜景のおじさまが、するりと粋なかばいかたをしてくれるんですよ。
そこで主人公が、
「そうか「おじさん」って、「オトコ」で、しかも「オトナ」だったんだ….」
ってしみじみ思う。
この話が、すっごい好きなんです。
てか他にもこの本はどれもいい話満載なのでオススメです。が、今絶版らしい。文庫で出してくれないかな。
女から見ると、やっぱり男の人って「男の人」だなあ、と感じることが折に触れてあります。どんなに付き合いの長い友人にでも、家族にでも伴侶にでも。
そういう違いってどこからくるんだろう。
いきなり真面目に考えると、私などがかぶりたがっているオヤジスーツなんて所詮エセオヤジ、オトコのいいとこ取りをしたいだけであって(おにゃのこと遊ぶのも入ってるあたりが略)、本物の男の人にはやっぱり「男らしさ」(しつこいようですが良い意味での)では敵わないよねと思います。あったりまえだけど。
(そう思うのは、私がオヤジとかおにゃのこ萌えとか言いつつも、結局は甘えや責任感の希薄さなど、あまり好ましくない女っぽさを人格の根底に持っているからなのかもしれません。責任ある立場で長く一つのことをやり続けている女性たちからしてみると、また違う話が聞けるのかも)
女の身体と心を持っている身としては、オヤジな振る舞いをしたがるだけでなく(したがるなよ)、自分が好ましい男らしさを感じるのと同じようなものを、親しい男性たちにも決してセクシュアルな意味でない「好ましい女らしさ」として、返してあげられていたらいいなと思います。
ああそういえば、親しい男性たちからは「『めぞん一刻』で一番似てるのは一ノ瀬のおばさん」と言われ続けて十余年ですから、ある意味願いは叶ってるな。まったく理解者ばかりでありがた涙でございますよ。
こんばんは^^。
>「そうか「おじさん」って、「オトコ」で、しかも「オトナ」だったんだ….」
数年前までいた派遣先の元上司が素敵な”オヤジ”さんでした。
頭が切れて物腰柔らか穏やかで部下が困った時には的確な指示。
仕事に対しては厳しい方でしたが、いついかなる時も冷静で誰に対しても何気ない気配りをなさり、上司として人生の先輩として尊敬に値する方でした。
>「好ましい女らしさ」
これは私も憧れ&目指したいところです。ご覧の通り色気ゼロ女なもので^^;。
>shamonさん
す、素敵な上司さんだったのですねえ….素晴らしいです。
>>「好ましい女らしさ」
>これは私も憧れ&目指したいところです。
>ご覧の通り色気ゼロ女なもので^^;。
(^▽^)あ、でも”色気”というのともちょっと違うような気もします、私としては。もっと淡いもの。