嫌いなものを語る時、人はなぜいきいきしてしまうの？教えておじいさん。教えてアルムのモミの木よ。あひるです。
何この書き出し。まあいいや。今回も小ネタです。
こないだ雅（嫌いすぎて誤字）との接近遭遇について書きましたが。それもスズメガ！あの胴体太くて羽小さくて触覚太くて色はいかにも賀といった薄茶色で最低な輩！
その数日前のことです。ガガンボがなんと家に！！いたの！！ふと見たら！！台所の壁に！！
キエエエエエ！！！
あひるちゃんはガも嫌いだけどガガンボも嫌いです。でかいのよ！！奴らは！！身体あんなほっそいくせに手が！手足がひょろ長く気色悪く曲がって（一応申し添えておきますと奴らは昆虫なので手はないよね全部脚だよね知ってる嫌いすぎて）放射状にお行儀良くシンメトリーに広がってやがってこの野郎！！名前も嫌い。ガガンボって。そもそも蚊が嫌い。憎いといっても差し支えない。その特大版！！最低。最低の存在。
それがね？いたの。うちに。キエエエエ。
たぶん奴はただのガガンボじゃないの。カゲロウの一種じゃないかと、あるいはガかもしれん。脚はまさしく奴らの眷属、何かの結晶みたいに規則正しく曲がりながら存在してやがってたんですが、羽が！！いつものやつらより太いの！なんか丸っこいし！しかもあろうことか！！水玉！！！羽が黒地に白の！！水玉ああああ何だお前おしゃれかあああああ！！！
しかも確か胴体？首？が赤…だったような…
キモ！！！
きんも！！！
何そのモノトーンに効かせたワンポイントの赤！！
手塚治虫先生に擬人化してもらってから出直してこいやああああ！！！
すいません今検索しようとしてみたんだけどダメだキモすぎて無理。子供の頃はできたのにもうそんな若さを失っている自分に気づかされた。いや違うな、画面いっぱいに見たくないものや見たくないものに似てるものがびっしり並ぶことに耐えられない。図鑑を自分の意思でめくるのとは違った負荷が精神にですね。まあいいや。
と、今ふと先日の記事のために引っ張り出した昆虫図鑑が目に入ったので引いてみた。ほんとに顔を逸らしつつ引き気味に引く。
こいつかも！
「シリアゲムシ」！！
最低！！最低なポージング！！そうなんですよこの手の身体がほっそい虫ってお尻ぴーんて反るよね！！きんも！！くねくねしてんじゃねえぞごるあ泣くぞ！！（泣くのか）
そして水玉じゃなくまだらのようでした。きんも。もはや何をしてもしなくても嫌い。ちなみに数十年を経てスズメガも調べてみたら「素早く飛ぶ」という世界一いらない情報を入手してしまった。最低。最低の特性。
それはともかく、先日のガガンボ目撃の瞬間に戻りますと。
とりあえず父ちゃんタローがお風呂で仲良く団欒している（かどうかは場合による。揉めている時も多々ある）ところへキエエエエって言いに行きましたらオットくん「あーなんか玄関から一緒に入ったかも」お前かああああ！！！一緒に出ていけ！！元のところに置いてくるまでうちに上げませんんん！！
と大騒ぎしていたら、お風呂から出たうちの子が好奇心で顔を輝かせながらやってきて「どこどこ！？うわほんとだキモ！」と大喜び。あひるちゃんはね？自分は虫キライだけど子供に先入観を与えてはいかんとずっと我慢してきたんですよ。こんな大っぴらに叫んだり嫌がったりするようになったのはごく最近なのです。だからかうちの子カマキリ先生も大好きだし昆虫図鑑だって大好きだし虫に対する苦手意識はさほどない。のびのび育て…息子よ…。
母ちゃんは見失うのも嫌だけどずっと見てるのも嫌だから奴が張り付いている壁が視界に入るか入らないかの遠い位置に座って時々目線を向けてはキモ、いるキモ、と過ごしていたよ。どうするのティッシュで取るの？とタロー。いやティッシュで取るのもキモいよだって脚がさ！脚がこうさ！1箇所に集まってああああ！！「確かに」でしょ！？
TR「じゃ僕虫取り網でとったげようか？それで外に逃そうか」
何それすごい！！カッコいい！！
全裸だけど！
うちの子タロー8歳小3、お風呂上がって下着を身につけるまでにすごく時間がかかるボーイ。なんなら相当回数促さないといつまでも履かない。
パンツくらい先に履いてからにしたら？という私の声かけをゴールテープのようにすり抜けて居間から玄関に走って行き、こないだ近所の大きめの公園で初めて虫取り（もちろんキャッチアンドリリースで虫本体は持ち帰りませんでした）をした時の100円ショップの網を傘立てから持ってきてまた周回してきたタロー氏。ちょっと長めの聖火ランナーみたい。まだ裸（ラ）のまま。いっそ古式ゆかしきギリシャ方式なのか。いや当時のギリシャの方々もラだったわけではないだろちょっとは隠してるだろ。メロスもラのまま激怒したり走ったりしてたわけでもないだろうし。
ラはいいとして。
台所の壁までそろりそろりと近づき…タローえいっと網をかぶせて、逃げられる！ガガンボ回避！まんまとこっちにくる！ひい！逃げる私！ワシも逃げるんかい！ガガンボと私が逃げ惑う阿鼻叫喚のリビングに全裸で虫取り網構えてるうちの子。カオスすぎん。
光の速さでリビングの端まで逃げ惑いつつも敵機位置を捕捉すると、TV裏に！！えええあんなややこしいところに！？TV裏を覗き込むタローの後ろ姿は裸（ラ）のままでぷりっと微笑ましいがどうしたら。今夜私この居間で寝られないですこのままじゃ。この夏は父ちゃんタローが寝室で、私は居間で寝ているのですがどうしたら。
そこへオットくんが現れてラの我が子に「タロー無防備にもほどがない？」とか言いつつ（オットくんは大人なのでパンツくらいは履いてたと思いますがガガンボのことしか頭になかったので詳細は不明）、タローから網を受け取ってオットがガガンボ捕まえて窓から逃がしてくれました。よかった！よかったありがとうすごい！と思った瞬間戻ってくるガガンボ！！ひい！！逃げ惑う私。オット何してくれとんじゃあ！！もっと遠くに捨ててこんかいいいい！！！
すったもんだのあげく、今度は網の中に入れたまま玄関を出て外階段の方へ行って離してきたオットくんでした。ああびっくりした。勘弁しろマジで（感謝が足りないあひるちゃん）。
先日のスズメガ騒動の時も（騒々しいあひるちゃんち）、実はタローから「またこないだみたいに網で捕まえて遠くに逃そうか？」とご提案があったのですがガガンボはともかくスズメガを捕まえた網は…今みたいに玄関の傘立てになんて立てておきたくないから即刻破棄するけどいい…？と言ったら「それはヤダ」とそんなわけで蚊取り線香になったのでした。弱い。
そんなガガンボ騒動でした。なんで夏休みに突入してお子さんずっとうちにいらしてなかなか落ち着いて文章書く時間が取れないのにこんなに嫌いなことばっかり書いてんだ。
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関連あひる
こっちはガじゃなくGKBRの方です。
ちょっと話は逸れるが、「ジャポニカの表紙が昆虫じゃなくなったのは、虫嫌いの母親たちがクレームを入れたせい」というのは真っ赤な捏造です。こういう悪意ある誘導大嫌い。この私のように子供の好奇心の芽を詰まないよう自分の生理的嫌悪と闘っている母親たちの思いを踏みにじる愚行。許すまじ。
■2014-12-03 ジャポニカ学習帳が昆虫写真じゃなくなったのは本当にクレームのせいなのか（途中からなぜか下品）
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あれ、新井理恵『ペケ』になぜか突然ガガンボについて思いを巡らす両家のお嬢様小説が載ってたはずなのに、うちの蔵書（自炊済みなのでpdf）を全巻ざっとめくったけど見当たらない…こんな時は紙の本の方が探しやすいんだよな…。検索してもネット上にも情報見つけられず。『日常茶番事』にも載ってなかった。どなたか突き止めたかた教えてください。
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