ドラマ『隣の家族は青く見える』最終回について一つだけ、男性たちに言っておきたいことがある。


かなり厳しい話もするが、俺の本音を聞いておけ(byさだまっさん)。

あのね、流産の辛さに耐えかねて、自分を責めて、ななちゃんが家を出ちゃうでしょう?
その時、夫である大ちゃんは自分の辛さや不安を隠して、必死で明るく振舞って、ななちゃんに楽しげなLINEを送り続けるじゃないですか。おどけた自撮り写真と「今日の一言」みたいなやつを。
毎日頻繁に送られてくるそれを見て、ななちゃんは、大ちゃん……!ってなるじゃないですか。

ええ、自撮り写真と「今日の一言」。
あれね、

正直ウザイから!!!

あれが有効だったのはね、

松山ケンイチだから!!!

違った。いや違わないけど。まあ違うけど。そうじゃないの。「※」とかそういうことが言いたいんじゃないの。

あえて説明するまでもないかもしれませんが、順を追って説明しますとね。誰も求めてないと思うけど、メンズの皆さん聞きたくないと思うけど言うよ?

あの、「元彼メルマガ」みたいなやつのことよ?
自撮り写真と「今日の一言」ね。

殿方がやりがちな。ええおまいらち◉こに手を当てて考えてみろ。やったことあるだろ!?あわよくばほだされてくんないかなと思って。ボクはキミのこと忘れてないですよ?(こっちは忘れたいよ)こんなにキミのこと好きですよ?(自分のことだろ?)だからキミもボクのこと忘れないでネ?(手遅れ)ってアッピールしたくて毎日の自分の生活とか、趣味の話とか、何食べたかとかでさりげなく寂しさアピールしたりあるいは誰かと楽しくやってるリア充アピールしてほらほらボクキミがいなくても楽しくやっちゃってるよ?いいの?ボク離れてっちゃうかもよ?チラッチラッアッピール(どうぞお離れになってくださいおめでとうございます心から祝福しますマジで)。

っていうあれよ!!
もちろん私だってやったことあるさ!!
偉そうに魂をえぐるカッコ内注釈つけてましたけれども、やられたことよりやったことの方が多いさ!!(恥の多い人生を邁進してまいりました)
男だけの専売特許と思うなよ!?女の情念なめんな!?負けないぞ?(張り合うな)
何が言いたいのか。
ええもうね、本当にあの、恋は盲目と申しますか。嫌われたくない一心の行動がますます相手を離れさせるっていう。磁石を逆に向けてしまったようなね、近寄るほどに離れていくこう、哀しくも当然の力の作用がね。哀しい。哀しい。……哀しい(3回も言うな)
わかっているぞ同胞よ。同胞と書いて「とも」よ。盟友よ。一緒にすんな?いやいや、やったことあるでしょ?ない人いないでしょ?

元彼メルマガ。
私と友人の間では「季節の付け届け」と呼んでいました。
その昔、友人のところにね、当時は携帯とかなかったもんだから、家(いえ)電に夜中に電話がかかってくるようになったんですって。数ヶ月おきに。「やっぱお前のこと忘れられない」みたいな。おそらく酔っ払って人恋しくなって的な、身勝手なタイミングでね、真夜中に。友人はその都度その着信で起こされて反射的に受話器をとっては、元彼の探るような、甘えたような「もしもし…?」という酒気を帯びた第一声を聞いては「ん?ああもうそんな時期か〜」と無言で受話器を置いてすかーっと寝直していたそうです。季節の付け届け。
恐ろしいですね。ミイラ取りがミイラに。ありのままに起こったことを話すぜ。俺は季節の付け届けをウザイと思っていた。が、次の瞬間、別の相手にそれを送っていた。えっあれ?今の友人の元彼の話だよね?あひるちゃんの話?え、どっちが?友人があひるちゃん?それとも元彼があひるちゃん?俺があいつであいつが俺で??何を言っているかわからねーと思うが本当にわからねーよ。論旨をまとめろ。

まとめましょう。これ以上余計な箱を開く前に!パンドラの箱をひっくりかやしっぱなしな私の人生。ドラえもんのポケットのように、探っても探っても余計なものばっかり出てきてしまう人生の引き出し。ときめかない。片付けても片付けても煮えるばっかりのわたくしのもういい。
今回のドラマですよ!

あの大ちゃん通信がね、ななちゃんの心を揺さぶったのは、それまでの大ちゃんの人となりがあったからこそよ!?
みんな、メンズ!ガイズ!!そこを履き違えちゃいかんぜよ!?

大概はね、別れようとか別れましょうとかなったらおしまいですから。相手はもう嫌がってますから。
そこへ自分アピールされても、思い起こされるのは「思えばあいつは本当に身勝手なやつだった。あんな嫌なこともあった。こんな酷いこともされた」と嫌なものばっかり掘り起こしちゃいますから。逆効果逆効果。
大ちゃんはね、ちゃんと、ななちゃんとの出会いから、付き合っている間から、なかなか子供を授かれなくて辛かった間も、常に、優しくて男気溢れて、包容力とユーモアのある、可愛い人だったでしょう?
そういう普段の振る舞いが、ああいう時に活きてくるわけですよ!
きちんとそういう、良き思い出を積み重ねてきた二人だったからこそ、ああいう底にいる時に、ななちゃんも浮上できたわけで。失意の底から希望の手が差し伸べられた、その手はこれまでの何気ない日々に他ならなかったわけで。

だからもうね、まあ一般的には、手遅れ。
一発逆転とかない。身も蓋も救いもない。
ですので皆さん、元彼メルマガも寂しさ通信もやめましょうね。あっはっは(涙拭けよ)。

真面目にドラマの感想も書きたいんですがあまりにもあれなんで別にします。

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余計な酸っぱい箱の話。
2015-07-26 甘酢っぺえ高校生の恋愛web漫画『徒然チルドレン』と甘酸っぱくない私の思い出




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