おおーーー、先ほど母の日に経団連加盟企業施設の利用や買い物をボイコットするサイレントデモについて書きましたが。
なんと、母の日自体が、もともとアメリカで女性たちが始めた反戦平和運動で、不買運動とも密接に関係があったそうなのです。知らなかった…!発起人さんもご存知なかったそうで(Twitterの投稿)、素晴らしい偶然…いや偶然とは言わないなこういうのは。女性の力ですね。すごいな。
以下、私的トリビアまとめです。2500字。
■「母の日」、その起源と反対運動 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト
南北戦争後、ジャービスら女性たちが中心となり、「母の友情の日」(Mother’s Friendship Day)と題したピクニックやその他の催しを開いて、かつての敵同士を結びつける平和活動を行うようになった。米国の愛国歌『リパブリック讃歌』(The Battle Hymn of the Republic)の作詞者として知られるジュリア・ウォード・ハウは、1870年に有名な「母の日宣言」(Mother’s Day Proclamation)を発表して、女性たちに政治に参加し、平和を推進するよう呼びかけた。
ピクニック!今も各地で行われてますよね!反戦運動の一環として。
同じ頃、ジャービスは南北に分かれて戦った人々のために、ウェストバージニア州全土で「母の友情の日」を開催していた。しかし、現在われわれが知る「母の日」の誕生に最も貢献したのは、彼女の娘であるアンナ・ジャービスだ。ただし、アンナはその後の人生の大半を、現在のような母の日を撲滅する活動に費やすことになる。
えっ。撲滅…?
「アンナにとって、その日は家に帰って母親と過ごし、母親のしてくれたことに感謝するための日だった」と、ウェストバージニア・ウェズリアン大学のアントリーニ氏は述べている。「すべての母親を祝うのが目的ではない。自分たちの知る最高の母親、すなわち自分の母親を、子どもとして祝うための日だった」。アンナがこの日を複数形の「Mothers’ Day」ではなく、単数形の「Mother’s Day」で呼んだのはそのためだとアントリーニ氏は言う。
アンナにとって内輪で祝うものだった母の日は、いつの間にか花やキャンディ、グリーティングカードを買って贈ることが主体の商業的な日に変貌していた。この変化に強い不満を覚えたアンナは、自身が相続したかなりの資産を投じて、母の日を厳粛なルーツに立ち返らせるための活動を始めた。
アンナは「母の日国際協会」(Mother’s Day International Association)を立ち上げ、この祝日の主導権を取り戻そうとした。不買運動を展開し、訴訟を起こすと警告した。
「現在も存続している『アメリカ兵士の母の会』(American War Mothers)という組織が、資金集めに母の日を利用し、毎年カーネーションを販売していた。これに腹を立てたアンナは、1925年にフィラデルフィアで開かれた同組織の集会に押しかけ、治安を乱す行為を理由に逮捕された」。
母の日を改革しようというアンナの熱心な活動は、少なくとも1940年代初めまで続いた。1948年、アンナはフィラデルフィアのマーシャル・スクエア療養所で84年の生涯を閉じた。
「アンナは財産を使い果たし、認知症になって療養所で亡くなったが、彼女こそ、その気になれば母の日を利用して利益を得られたはずだ」とアントリーニ氏は言う。「しかし、彼女はこの日を金儲けに利用する人々を攻撃した。結果として彼女は、経済的にも肉体的にもすべてを失ってしまった」
おおお…
これだけ読むと悲しい幕切れのようにも思えますが、しかしこの後80年を経た今、遠い日本の地で同じ志にたどり着いた女性の呼びかけが起こるとは。無駄じゃなかった、同じように感じ、憤る人たちはいるのだという、アンナの人生や信念を肯定することに他ならないではないですか。
80年を経てもなお同じ軍拡という愚行が繰り返されていることには暗澹たる気持ちにもなりますが、それでも、この必然的な連帯が指し示す希望の方が、より大きく、熱く胸を灯してくれるように感じます。遠く時代と海を超えて結ばれるシスターフッド。素晴らしい…こんなことってある…?
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最後に、先ほどの記事でも触れられていた詩『母の日宣言』をご紹介します。
なんと力強い「君死にたもう事勿れ」!
■女のことば ; ジュリア・ウォード・ハウ (1819~1910) | ウィメンズアクションネットワーク Women’s Action Network
立ち上がれ、母親達よ
立ち上がれ、愛情深き女達よ
立ち上がれ、信仰の違いを越えてきっぱりと言おう
大事な問題を、お門ちがいの当局まかせにはしない
殺戮を重ねた夫を、愛撫や喝采で迎えたりはしない
息子達を連れ去って、
慈愛と寛容について母親達が教えてきたすべてのことを忘れさせることは許さない
女達の友愛は国境を越える
だから許しはしない
他国の女の息子を殺すための訓練を、自分の息子に受けさせることは
荒れ果てた大地の底から声が湧きあがり、私達女の声と一つになる
「武器を捨てよ!殺人のための刃は正義のものさしにはならない」
血は不名誉を清めはしない
暴力では何ものも獲得できない
男達が鋤や金どこを捨てて戦場に赴くように
女達よ、家事を捨てて偉大な集会に結集せよ
集まったらまず、女として、死者を追悼しよう
人類という大きな家族が平和のうちに生きることができるように語り合おう
それぞれの時代に、為政者ではなく神の刻印が残されるように
女の友愛と人道の名において、心から呼びかける
国境を越えて女の総会を招集しよう
適当な場所を選び、なるべく早い時期に
諸国の協調と
国家間の諸問題の友好的解決と
平和という偉大で普遍的な利益の実現をすすめるという目的のために「母の日宣言」(Mother’s Day Proclamation)
(翻訳 向井さん)
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