ランドリオール最新26巻がもう、間違いなく過去最高潮の大盛り上がり


大盛り上がりだったよね!!皆さん!!
以下、ちょっとネタバレも含みつつつらつらと、ここ数巻の感想を。


いや~~~、ウルファネア編の最後、そしてアカデミー騎士団編の最後も素晴らしい盛り上がりっぷりでしたが、この二つを今回のは間違いなく超えましたよね。見開きお姫様抱っこキャッチ!!さらにそこからの「イエス マイ レディ!」きゃーーーー

ここ数巻、不穏で息苦しい展開が続いていたのでなおさらスッキリ爽快でした。特にDXが奴隷商人に売られてしまうあたり、うううむつらい…読んでてきつかった。貴族だとか王位継承権だとかに興味のないDXだけど、じゃあそういう、お前が嫌う権威とやらを取り払ってやんよ?的な。とても暴力的な方法で。それはそれでひとつの王国を築いている奴隷商人とその「商品」たちの中で、DXが必要なことを学ぶ展開なんだけどそれにしても心が痛むものがありました。野生動物が鎖につながれて連れて行かれるような…とはディアがイオンと王城で親しくなる時の言葉だっけ。正直25巻の最後で奴隷編に終わる兆しが見えてすごくホッとしました。そして26巻で、ベットしてコールしてショーダウン。アカデミー編の冒頭、ルーディー救出の時のセリフですね!相変わらずちょっとしたセリフや出来事をずいぶん前から引っ張ってきてくれて楽しい。

ランドリって、最初に私にこの作品を教えてくれた知人が言っていたのですが、物語の構造が入れ子状になっている、というのか、同じテーマを繰り返し、少しずつ大きくして描いているようなところがありますよね。まず最初の竜退治があって、その次はウルファネア編とアカデミー騎士団編で、DXとイオンが別々の場所でそれぞれに「竜退治」をして(竜葵さんが竜ww)自分たちに足らないものを学ぶ、という構図。
それからエカリープでのミムトンワーム退治、これもDXが子供たちを編成して戦いを指揮することで、ミニミニ「アカデミー騎士団」になってましたよね。そういうかんじで、いろんなところに同じ要素が見え隠れしてるんだな~、と思いながら読むと面白いです。

しかし最近の展開はそれがかえってつらい…。
勝手な想像なのですが、槍試合編の最後でディアの立場が明らかになって、DXがディアへの気持ちと今後の関係を密かに決意するじゃないですか。「君を独りにはしない」と、20巻ラストで。後に23巻である人物から「魂の槍を得た」と言われる、やるせなくも真っ直ぐな決意。あの辺が…まさかリゲインとリルアーナの関係をDXになぞらせるつもりなの…!?と思うとたまらなく切なく。リゲインとリルアーナの関係自体がそもそもまだ全然明らかになってないんですけど、少なくともリゲインの方はやっぱり何だか特別な感情を抱いていたふうじゃないですか。父子二代でそんな…

そこからの砂漠の旅も切なくって素敵でした。事情が事情なんだけど、でも青春よね。星夜を歩いてるみたい。若い頃のあの、好きな人と過ごす夜の、同じ空の下で見る星々のきらめきときたら。もうちょっと経っていろいろスレてきちゃうと夜を過ごしたりしちゃったらもう星なんて見ちゃいねえですからね(余計なこと言うなよ)。だからそうなる前の初々しくて瑞々しい、綺麗なものだけがある夜空がね。うんうん。

入れ子構造といえば、今回はふたたびDXとイオン、そして六甲が一丸となって挑む竜退治ですね。今回の竜は今までで一番手強そうだ…この後一体どうなるんだろう。

そうそう、26巻でぐっときたのは、お姫様抱っこの前、イオンがディアに向かって言う「大きな音が怖かったら耳をふさいでていいからね」でした。なんて優しく心強いセリフだろう。アカデミー騎士団編の「私にとってイオンはイオンよ、足りないところなんてないわ」もそうだったけど、ああこういう時にこんなふうに言ってもらえたら、どれだけ励まされるか。
その後の目線をくれずにディアを投げ出すところも超かっこよかった!イオンちゃんおっとこまえ!なんかもう単純でバカみたいですけど、体術を身につけたくなりますいつも。ランドリ読むと。あと『守り人』シリーズ読んでも思う。

あとは、本筋とは一見別の流れのように見える(けどそこがいきなりぐわっと絡んできたりもするから油断できない)ロビンの父親探しの件。たぐり寄せた情報を頼りに、肉親と思しき人物に会いに行こうとするロビンを見送るリドの複雑そうな、心配げな表情。リドだけが、ただ単純に家族を思うことすらままならない、血縁と権力争いの権謀術数の渦中に実際に身を置いていたからこそ、事の行く末が気がかりなんだろうな。
この辺も人間関係が複雑すぎて、まだ明らかになっていない部分も多いしどうなるのか予測がつかなくて気になります。

そうだそれから物語の入れ子構造では、アカデミー騎士団編でティティがやろうとした、DXたちが帰ってこれる場所を守ろうとしたこと。それを今回はアンちゃんがやってくれているのだなーというーセリフがあって、おおお、とグッときてしまいました。ティティの時は学校だったけれど、アンちゃんが守っているのは国そのもの。いやーどうなるんだろうほんと。

やーすいませんつらつら思ったこと書くだけ書いて。ここ数巻、もうほんとますます面白くて読むたびに前のめり大興奮だったので、ついついそのまんま感想をしたためてしまいました。同じくランドリファンの皆様にそうそう!と楽しんで頂けたら幸いです。私はここにグッときた!なんて書き込みもお待ちしてます。あー続きが楽しみだ!ドラマCDも相変わらず面白かった!そろそろアニメ化してもいいんじゃないか!しっかりと、がっつりと!

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